日産は、2011年3月1日から開幕するスイス・ジュネーブモーターショーにおいて、EV(電気自動車)スポーツカーのコンセプトカー「NISSAN ESFLOW(日産 エスフロー)」を出展する。走る喜びと、ゼロ・エミッションモビリティの両立を表現したというエスフロー、そのフォルムは古典的なFRスポーツカーのそれをイメージさせる。いわば近未来のフェアレディZといった風情だ。しかし日産 エスフローは、最初から電気自動車としてゼロから企画・設計され、既存のモデルを電気ユニットに換装したというワケではないという。

　日産 エスフローのパワートレインは、電気自動車の日産リーフ用リチウムイオン電池をボディ内に分割配置し重量配分を最適化。車両の回転中心がドライバーの腰付近にくるようにし、スポーツカーらしい走りを体感出来るようにしている。またリーフのモーターを2基ミッドシップに搭載し、左右の後輪を独立駆動制御することで、優れた旋回性能とエネルギー回生性能が得られるようにした。
　スポーツカーには欠かせない走行性能の面でも、0-100km/h加速は5秒以内とEVの高トルクを生かした高性能ぶりを発揮。いっぽうで一回の充電で240km以上航続可能な性能も併せ持つ。
　またバイワイヤ技術により、シートは固定式のままペダル類やハンドルが動くことで、シートをスライドさせるフレームを不要とし、軽量化を図っている点も興味深い。

　純粋なコンセプトカーとはいえ、このエスフローが近未来の日産 EVスポーツカーを暗示するものなのかは、クルマ好きならずとも気になるところだ。
　
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■ESFLOW（エスフロー）コンセプトムービー[日産自動車]