【三菱アウトランダーPHEV 長期評価レポートvol.14】1,200㎞走破レポート! 三菱PHEVの聖地に次々立寄り!? 充電も楽々で目的地神戸を目指す!(中編) [CORISM]

静粛性・高級感アップでエンジンがかかっても気づかず!EV走行をアシストする装備も充実!

これは、アウトランダーPHEVがエンジンの出力を充電のために使い、走行はモーターの力で行うのを基本としていて、走行中にエンジンがかかっても低い回転数で静かに回っていることがほとんどであるため、ということもあります。
視覚的な部分も影響しているかもしれません。高級車としての装備が充実していて、ナビでルート設定するとメーター内に簡易型のルート案内を矢印表示がされるようになります。この状態になると、エネルギーフロー表示よりナビ優先になるため、発電状況を視覚て理解することができないので、よりエンジンが始動していることに気が付きにくいように感じました。まぁ、体感でエンジンの始動を確認することが難しいくらい静粛性が高いということになります。
ただ、気温が低くエンジンが冷えている冬場は、アウトランダーPHEVのエンジンはすぐに始動します。これは、ヒーターを使う場合、エンジンの熱を使わなくてはならないため、バッテリー残量が十分でもまずエンジンを始動させヒーターがすぐ効くようになっているのです。エアコンのスイッチをオフにすると、エンジンはすぐに停止します。よほど寒くなければ、やや厚着して全車標準装備の「運転席・助手席シートヒーター」だけという使い方もエコでいいかもしれません。今回のロングツーリングでは、基本的にエアコンをオン状態で使いましたが、EV 走行割合が極端に下るという顕著な影響は感じられませんでした。ヒーター用にエンジンを始動してはいますが、発電してバッテリーに充電しているので、無駄にガソリンを使っているのではないのです。



足柄SAがコラボ&充電環境充実でアニメ&EVの思いがけない聖地に変身!?

そしてここ足柄SA、なんと期間限定で「NERV中日本 EVANGELION足柄」に変身しており思いがけずファンの聖地に到着! また、以前に富士山静岡空港往復時に立ち寄った際は1基だった急速充電器も2基になり、EVの駐車スペースは4台分に増え、長距離走行するEVにとっても聖地のような存在になっていたのでした。エヴァンゲリオンは関係ありませんが、ある意味EVやPHEVの聖地といえるでしょう。
予想外の聖地発見に気をよくし、せっかくなので充電を行いながら他に立ち寄れる聖地はないか考えを巡らせます。「おっ、そうだ」と思いついたのはラグビーのワールドカップで話題になったあの人、五郎丸選手の所属するヤマハ発動機。「ヤマハのグラウンドもファンにとっては聖地と呼べるかも」と思いましたが、グラウンドがどこにあるのか分からないので、とりあえずヤマハの本社を目指すことにしました。



約260㎞走行で実燃費21.5㎞/Lとコンパクトカー並み! 高い直進安定性をもつツインモーター4WDのおかげで、疲れ知らずのロングツーリング!

より正確なのはどっちか、ということはわかりませんが、心情的にはバッテリーと一体となっている車両側のシステムの表示を信じたい気がします。
ともかく、30分の急速充電で再びバッテリーチャージが85%以上(充電器側の表示。車両側はもう少し高めの表示になっている)になったところで走行再開。ヤマハの本社がある静岡県の磐田市を目指し、袋井インターまで高速を走行し、その後は一般道を走って無事到着。
最初のコンビニからここまで走行260.5km、EV走行率は55%。気になる燃費は21.5km/Lでした。とても2トン近い車重をもつSUVとは思えない燃費。コンパクトカー並みの燃費です。
高速道路をクルージングして感じたのは、直進安定性の高さとカーブでの安定感でした。三菱アウトランダーPHEVは、ツインモーター4WD という仕組みをもち、前後の大出力モーターで駆動します。この4WDを制御するのがS-AWC(Super All Wheel Control)。直進安定性を高めながら、カーブでは安定感を保ちつつ気持ちよくカーブを抜けていきます。これは、システムが勝手に何かをしている感が全くなく自然なところがポイントです。今回は天候に恵まれましたが、雨や雪などで条件が悪くなればなるほど、このツインモーター4WDの実力が発揮されると思います。
直進安定性の高さは、クルマがピタッと真っ直ぐ走ってくれるので、無駄な修正舵が必要ないので想像以上にドライバーの疲労軽減に効果的です。また、試乗したモデルには、自動ブレーキ関連の安全装備であるe-Assistが装備されていました。自動ブレーキだけでなく、車線逸脱警報や誤発進抑制機能もあり安心です。高速クルージングではレーダークルーズコントロールも装備されているので、ダラダラと加減速を繰り返すような状況では非常に楽ちんでした。
さて、ヤマハに着いたところでお昼時になり、「またコンビニないかなぁ」と探すとありました、9km先に急速充電器を備えたところが。「ホントにずいぶん充電スポットが増えたんだ」と思いながら、コンビニで休憩を兼ね充電していてハタとひらめきました、「そうだ、充電できるこのクルマの聖地、生まれ故郷に行こう!」
アウトランダーPHEVが生産されているのは三菱自動車の岡崎工場。次回はいよいよ本当の聖地である岡崎&目的地である神戸までの走行、乞うご期待です!



三菱アウトランダーPHEV価格
・M 3,596,400円
・G Safety Package 3,882,600円
・G Navi Package 4,233,600円
・G Premium Package 4,590,000円
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三菱アウトランダーPHEV燃費、スペックなど
・全長×全幅×全高 4695×1800×1710mm
・ホイールベース 2670mm
・トレッド前 / 後 1540/1540㎜
・タイヤサイズ 225/55R18
・車両重量 1850㎏
・乗車定員 5 名
・駆動方式 4WD
・モーター 搭載数 2 基 (フロント 1、リヤ 1)
・モーター最高出力 フロント:60kW、リヤ:60kW
・モーター最大トルク フロント:137N・m、リヤ:195N・m
・バッテリー
種類 リチウムイオン電池
総電圧 300V
総電力量 12kWh
・エンジン
2.0L 4 気筒 MIVEC ガソリンエンジン
最高出力87kw[118ps]/4500rpm、最大トルク186N・m[19.0㎏-m]/4500rpm
・ハイブリッド燃料消費率(JC08 モード) 20.2㎞/L
・充電電力使用時走行距離 60.8km/L
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