首都高、それって実質的な値上げではないの!? 

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2011/10/24

 

首都高の料金改定が来年1月から実施

 以前から話題にのぼっていた首都高の距離別料金制が来年1月から実施されることになったと報じられました。しばらくニュースが流れなかったのでどうなったかと思っていたら、10月21日までに沿線の6都県市の議会の承認が得られたことで来年1月から実施されるのだそうです。そんな風に話が進んでいたとは知りませんでした。

新しい料金はETCの使用が前提で、乗用車などは利用区間が6kmまでは500円、以後6kmごとに100円ずつ高くなってゆき、24km以上は900円均一になります。またETCを使用しない走行だと一律900円です。

この料金は神奈川線や埼玉線などを含めた総合的なものなので、埼玉から神奈川まで走るときなどは最大で1700円になっていたものが900円になりますから、大幅な値下げになります。逆に神奈川の湾岸線だけを走っても西の端の幸浦から浮島まで走ると24kmを超えて現状で600円のところが900円になります。

今回の料金体系の導入は、距離に応じて負担してもらうのが公平という考え方に基づいたものと説明されていますが、首都高にとって収入増につながる実質的な値上げではないかという疑念が拭えません。

料金区分の異なる都県境をまたぐときには安くなるものの、それ以外では高くなることが多いのではないかと思われます。

現在実施されている夜間休日割引が廃止されることを含めると、ますますそのように感じられます。個人的にはこれを良く利用していたので、余計にそう思います。

まあ、本当のところは新料金での運用が始まらないことには証明されないので、その結果を待ちたいと思いますが、首都高が収入が減るような料金改定案を提案することはないでしょう。むしろ値上げを提案できるような社会・経済環境にないため、搦手から実質値上げを狙ったようです。

料金を改定した上に夜間休日割引までなくすというのなら、JHのETCのマイレージ制度と一体化して運用するなど、新しいサービスを考えてもらいたいと思います。

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