【トヨタ WAKUDOKI試乗会評価 PART5 トヨタ GRMN スポーツハイブリッド コンセプト】ここからどう進化させるか、EVスポーツの最先端形

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【トヨタ】2010/09/25

 

MR-Sをベースにした本格派EVスポーツ

トヨタ GRMN スポーツハイブリッド コンセプト リヤビュー
 オートサロンに以前出品されていたのも記憶に新しく、そもそもチャンと走ること自体に驚かされたのが、このスポーツカーだ。しかも、ニュルマイスターであった故成瀬氏の遺作でもあり、実際にニュルブルクリンクで煮詰められたという。そのプロフィールは凝っていて、正直、最初はMR-Sの出ガラシにモーターと電池積んだ、お茶濁しかと思ったが、完成度はかなり高く、エコはかけらもなし。エンジンは3.3リッターをミッドに積み、モーターも設置。さらにモーターはフロントにも付いており、すなわち2シーターミッドシップ4WDスポーツという素晴らしい肩書きをもっている。試乗したのは富士スピードウェイの場内路ということでスピードは出せなかったが、その走りはスペックから想像する通り。エンジンはかかったままだったが、とにかくモーターがアシストしまくる。たぶんだけど、本コースのストレートでアクセルを踏み続けるとしたら、新幹線のように天井知らずの滑らかさで加速していくハズだと評価できる。
さらに重心が低いうえに、エンジンとモーター2個を積んでいるだけにドッシリ感があるので、微動だにせずコーナーをスルリとクリアできる。ハイブリッドうんぬんとかではなくミッドシップスポーツとして純粋に楽しめる。ポルシェやフェラーリなど、エコじゃないハイブリッド(もちろんエコは考えられているが)がこれから続々と出てきそうなだけに、トヨタ、もしくはレクサスがこれを礎にしてどう出てくるか? アメリカのスポーツEVメーカー、テスラとの関係強化もここに帰結するのか? トヨタ戦略の今後が興味津々だ。
トヨタ GRMN スポーツハイブリッド コンセプト フロントビュー
トヨタ GRMN スポーツハイブリッド コンセプト リヤビュー
トヨタ GRMN スポーツハイブリッド コンセプト インテリア
3.3リッターV6エンジンと前後にひとつずつのモーターを積んだミッドシップ4WDスポーツ。その完成度はかなりのレベルで、コーナーでもどっしりと安定感のある走りが楽しめる。

トヨタ GRMN スポーツハイブリッド コンセプト 走り
トヨタ GRMN スポーツハイブリッド コンセプト 走り

 

(レポート:近藤暁史

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