日産スカイライン クロスオーバー新車情報・購入ガイド 隠れたFRベースの高級SUV、一部仕様変更 [CORISM]

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【日産】2014/07/31

サンルーフと、ルーフレールが標準装備された一部改良。高水準の安全装備をもつ高級SUVがスカイラインクロスオーバーだ!

 日産 は、SUV「スカイライン クロスオーバー」 の仕様を一部変更し発売を開始した。

 日産スカイライン クロスオーバーは2009年7月にデビュー。このモデルは、北米を中心とした高級車ブランドであるインフィニティ EX37と呼ばれていたモデル。共通のイメージをもつインフィニティG37が、フルモデルチェンジしQ50になった流れを受けて、EX37もQX50へと車名を変えている。

 インフィニティEX37は、先代のスカイラインV36型と共通のイメージをもつ。そのため、EX37も国内ではスカイライン クロスオーバーとなっている。スカイラインブランドとしては、初のSUVということになり話題となった。

 また、国内には多くのSUV モデルが存在する中、日産スカイラインクロスオーバーは、数少ないFRベースのSUV。3.7L V6と7速ATが組み合わされ、欧州のFRをベースとしたSUVなどと同じく、高い走行性能と上質なフィーリングをもつ走りに期待された。期待された通り、その走りの質感は上質でスポーティなものだった。日産スカイラインクロスオーバーには、4WD の他にFR仕様も用意されている。

 日産スカイラインクロスオーバーの価格は400万円以上という高額車だったこともあり、当時から先進の安全装備が用意されていたのもポイントだ。LDP(車線逸脱防止支援システム)/LDW(車線逸脱警報)/FCW(前方車両接近警報)/インテリジェントクルーズコントロール(全車速追従機能付)などが用意されていた。カメラで人を認識するような自動ブレーキなどはないものの、現在と比較しても高いレベルの安全装備を用意しており高く評価できるレベルだ。ただし、国内では3.7Lという排気量は選びにくい。2.5L車の投入があれば、もう少し販売台数も期待されたが、結局2.5Lの投入は無いままとなっている。

 そんなスカイラインクロスオーバーの一部改良では、全車に電動ガラスサンルーフおよびルーフレールを標準装備。また、ボディカラーのラインナップを見直すという軽微なもの。装備アップなりの価格アップも行われていて、エントリグレードの価格は4,471,200円となった。

 なかなか良いクルマなのだが、スカイラインクロスオーバーの存在感は、ほぼゼロに近い。実際の月販販売台数も、100台に届かず、一桁台もあるという超低空飛行。排気量が大きすぎたり、価格が高価であることや、販売促進活動がほとんど行われていないなどの理由もあるのだろう。

 しかし、新型スカイラインを含め、こういった高額車をしっかりと売っていかないと、日産の国内の車種ラインアップはコンパクトミニバン軽自動車 だけで十分ということになり、高額車種の顧客はすべて他社に奪われていくことになる。売れない理由はあるにせよ、セールスへの力の入れ具合が弱かったこともあり、良いクルマなのにあまり売れなかったという悲運なクルマともいえる。

 そんなこともあり、スカイラインクロスオーバーは、中古車でのコストパフォーマンスは高い。高年式でも、かなりリーズナブルなので、どうしても新車ということでなければ、中古車のスカイラインクロスオーバーという選択もおもしろい。

日産スカイライン クロスオーバー価格

・2WD 370GT Type P 5,184,000円
    370GT 4,471,200円
・4WD 370GT FOUR Type P 5,464,800円
    370GT FOUR 4,752,000円

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(レポート:CORISM編集部

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