【日産 新型 軽自動車 モコ 新車情報】フルモデルチェンジでよりシックに、オトナっぽく変身 [CORISM]

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【日産】2011/02/15
モコ 日産 軽自動車

日産 新型 モコ X[2WD][ボディカラー:モコベリー]

日産軽自動車ラインナップの中核をなす重要モデル

日産 新型 モコ X[2WD][ボディカラー:モコベリー] エクステリア 画像
 日産は、軽自動車「モコ(MOCO)」をフルモデルチェンジし、2月15日より発売を開始する。室内空間を大幅に拡大し、内外装の質感も高めるとともに、新型エンジン+CVTを搭載するなど環境性能面でも大幅に進化。ターボモデルや4WDモデルを含め、全車がエコカー減税対象モデルとなるなど、全てに渡り大きく生まれ変わった。

 日産 モコはスズキからのOEM車で、「スズキ MRワゴン」 をベースに内外装の意匠を日産独自のスタイルに変更し販売されている。当モデルで3代目だ。初代モコは、日産車初の本格量販軽乗用車として2002年より発売。2代目には2006年2月にバトンタッチしている。その後ラインナップが拡充する中でも安定した人気を保ち、初代からの累計販売台数は48万台を超えるなど、名実共に日産軽自動車勢の中核をなす重要なモデルへと成長している。また日産内での軽乗用車の比率も確実に伸びてきており、2009年度では全体の8.7%を占めるに至った。

日産 新型 モコ リアビュー 画像

プラットフォームを一新し、室内空間が格段に広くなった

 フルモデルチェンジにあたり、新型モコはプラットフォームを一新した。ホイールベースを延長し、従来モデルに対し室内空間は最大180mmの拡大に成功している。これにより特に後席の足元空間拡大に貢献。さらにAピラー(フロントウィンドウの付け根)位置を大きく前進させ、フロントウィンドウの角度も立たせたことでガラスエリアも大幅に広くなり、室内からの開放感も増した。また視界も広げられ、併せて頭上の余裕も高められた。その空間の広がりたるや、従来モデルと比べ差は歴然だ。旧モデルオーナーはぜひ実車を見て実感して欲しい。
 いっぽうで、従来型モコ特有の丸くかわいらしい外観のフォルムが、新型では随分と四角くシックな印象へと生まれ変わっている。その変化に対してのユーザーの反応も、ちょっと気になるところではある。なお新型では、強度が高められた高張力鋼板を一部に採用したことで部材の薄肉化を図り、従来型に対し約30kgの軽量化が図られている。後述するエンジンなどの改良とあわせ、こちらも低燃費化に貢献する取り組みの一環だ。
日産 新型 モコ ロゴマーク エンブレム 画像
旧型 日産 モコ サイドビュー 画像

従来型モコのサイドビュー。フロントウィンドウの角度に注目。

新型 日産 モコ サイドビュー 画像

そしてこちらは新型モコ。こうして見比べると新旧の変化が見て取れる。

千鳥格子のシックなシート地は日産オリジナル

日産 新型 モコ X[2WD] インテリア
 さて、新型「モコ」一番のセールスポイントがインテリアだ。シックな外観同様、まるでamadanaあたりのデザイン家電のようなインパネ周りなど、大きく質感を向上させ、オシャレに生まれ変わった。中でも最大のウリは、ピアノブラック調のセンタークラスターに一体型で収まるディスプレイ付きオーディオだろう。見た目のデザイン性もさることながら、まるでスマートフォンのように指先でのタッチ操作が可能なのも新しい。ただしこのオーディオは、バックビューモニターとのセットでのメーカーオプションで選択するもので、標準モデルは全車オーディオレスとなるので念のため。実のところ、ディスプレイ付きオーディオは、既に発表された「スズキ MRワゴン」で採用済みだが、シックなブラウン色の千鳥格子柄シート地素材などのカラーコーディネイトは日産オリジナルの仕様だ。
日産 新型 モコ ディスプレイ付CD一体AM/FMラジオ 画像

ディスプレイ付CD一体AM/FMラジオはインパネ一体型のスタイリッシュなデザインで、写真のようにタッチ操作が出来る。またUSB接続機能に加え、4.3インチのディスプレイにCDジャケットや曲名表示も出来るなど多機能ぶりを誇る。

日産 新型 モコ X[2WD] リアシート 画像

S/S FOURグレードを除き、後席には左右独立のシートスライド機能、リクライニング機能、さらに座面が沈むダブルフォールディングタイプの可倒機能などが装備される。新プラットフォーム化で、従来モデルに対し足元スペースは大幅に拡大した。

日産 新型 モコ X[2WD] フロントシート 画像

「上質で心地よい私のための新しい空間」を開発テーマに、開放感溢れる室内空間に安らぎを与えるシックな千鳥格子柄のブラウンシートを与えた。このシート地は日産 モコのオリジナル素材だ。

あのクルマには負けるけど、こっちも"TNP"な25.5km/Lです

日産 新型 モコ 新開発「R06A」ノンターボエンジン 画像

新開発「R06A」ノンターボエンジンは最高出力54ps(40kW)/6500rpm、最大トルク6.4kg-m(63N・m)/4000rpmを発揮し、25.5km/L(2WD車)の低燃費をマークする

 プラットフォームの刷新に加え、エンジンも新型へと変更された。新開発「R06A」ノンターボエンジンは、吸・排気可変バルブタイミング機構の採用とロングストローク化を果たし、低中速トルクの向上と燃費の改善を両立させた。変速比幅を拡大したことで、新エンジンの特性をさらに伸ばす効能を持つ新開発の副変速機付CVTと組み合わされ、また車体の軽量化とも相まって、10・15モード燃費は2WD車で25.5km/Lと、クラス随一のTNP(低燃費!)をマークする。TNPと言えば、ダイハツの新型ムーヴがアイドリングストップ機構付きのモデルがモコを上回る27.0km/Lをマークし話題を呼んでいるが、同機能なしのモデルでは25.0km/Lである点に注目。こうなれば、モコにも同様のアイドリングストップ仕様を追加しさらに燃費が向上するといいのに、などと外野は勝手に思うのだが、このあたりは今後の対応に期待しておこう。
日産 新型 モコ CVT シフトレバー 画像

新開発の副変速機付CVTは、変速比幅を拡大することで低速域での力強さと高速走行時の低燃費を両立させる。既に「マーチ」や「ルークス」など採用が拡大しつつある新技術だ。

日産 新型 モコ エコカー減税の証し 「平成22年度燃費基準+25%」「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」

「平成22年度燃費基準+25%」と「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」を達成し、自動車取得税と自動車重量税が共に75%軽減されるエコカー減税に適合する(4WDターボモデルのみ50%減税)。

日産 新型 モコ G R06Aターボエンジン 画像

R06A型DOHCインタークーラー付きターボエンジンも、高出力に加えクラス随一の低燃費ぶりを発揮。こちらは吸気側のみに可変バルブタイミング機構を採用している。

なおノンターボ4WD車の燃費は23.0km/Lで、こちらもクラス随一。いっぽうターボエンジン(こちらももちろん新開発)は最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルク9.7kg-m(95N・m)/3000rpmを発揮し、やはりクラス随一の22.5km/L(4WD車は21.5km/L)をマーク。4WDターボ車を除き、全車がエコカー減税75%に適合させるなど、最新モデルとして抜かりはない(4WDターボも50%減税には適合させている)。

まだまだ続くスズキとのOEM関係

日産 新型 モコ G(ターボエンジン搭載モデル) 画像

写真はターボエンジン搭載の「G」[ボディカラー:アーバンブラウン]

日産 新型 モコ バックビューモニターのカラーカメラ 画像

バックビューカメラは上級車並みにリアドアのノブに内蔵。ちなみにマーチでは後付け感たっぷりなでっかいカメラがリアゲートに外付けされる・・・

日産 モコ ラゲッジルーム

後席は左右50:50の分割可倒式。前倒しすると座面が沈むダブルフォールディング式で、ラゲッジには低くフラットな床面が誕生する。

日産 モコ ラゲッジルーム 最大

荷室を広げたければ、後席を全部倒すとこのように広大な空間が広がる。さらに長尺モノを積みたければ、助手席前倒し機能を利用することで積載が可能なのだ。


日産 新型 モコ 標準モデルの13インチタイヤ 画像

標準モデルは145/80R13 75Sタイヤ+13インチフルホイールカバーが装着される。

日産 新型 モコ Gグレード(ターボモデル)用 14インチアルミホイール 画像

ターボモデルには155/65R14 75Sタイヤ+14インチアルミホイールが装着される。

日産 新型 モコ 助手席シート下のアンダーボックス

助手席座面下の空間はモコの伝統。新型にも着脱式のアンダーボックスが装備される。

代表グレード 日産 モコ X[2WD]
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3395x1475x1625mm
車両重量[kg] 810kg
総排気量[cc] 658cc
最高出力[ps(kw)/rpm] 54ps(40kW)/6500rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 6.4kg-m(63N・m)/4000rpm
トランスミッション CVT[無段変速機]
10・15モード燃費[km/L] 25.5km/L
定員[人] 4人
消費税込価格[万円] 1,163,400円
発売日 2011/02/15
レポート 徳田 透(CORISM編集部)
写真 CORISM編集部/日産自動車

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