感じなくなった女性たち。もはやクルマに魅力は無くなったのか? [CORISM]

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【生活・文化】2010/04/16

単なるステータスとしてのクルマはもう古い!?

 ほんの一昔前まで、モテる男やデキる男の条件の一つに必ず挙げられていた「クルマ」。しかし、雑誌によく登場していた「あの娘を振り向かせるクルマ選び」的な特集も、今はすっかり見なくなってしまった…。それというのも、女性自体が「いいクルマに乗っている男」を求めていないからだろう。
 近年盛んにいわれる「若者のクルマ離れ」論を持ち出すまでもなく、確かに社会全体のクルマへの執着が薄くなっているように思える。趣味の多様化、社会情勢にともなう経済的不安など、いくつかの要因が挙げられるが、一世を風靡した「マセラッティ」などのように強烈な個性で惹きつける「花形スター」が存在しないことも大きいのではないだろうか。

クルマの魅力を変えるのか!? EV新時代の到来

 そして、それを象徴するのが電気自動車(EV)への流れである。今のところ市販されているのは三菱自動車の「i-MiEV」(アイミーブ)だけだが、今年は「EV元年」ともいわれているだけにいろんな情報が目についてくるだろう。この、エコカーの大本命は間違いなく新しい時代をつくるのだが、ガソリン車と比べてしばしばパワー不足を指摘される。
 さらに、給油に取って代わるのが充電。ケータイやデジカメのように、自宅でも充電が可能になるというのだから、まるで家電製品のようなクルマが街中を走り回ることになる。「男の子の憧れ」としてのクルマではなく、完全に「移動ツール」としてのマシン化に拍車がかかるのは明白だ。
 加えて、見た目も大きく変わることになる。まず、エンジンが不要。動力源であるモーターを小型化できるメリットもある。ボンネットも、車体中央を貫くドライブシャフトも要らなくなるのだ。内装で“遊べる”幅が広がり、デザイン的にも今までとは全く違うものになるだろう。当然メーカーもそこに目をつけ、過去のクルマの常識にとらわれない、自由度の高いデザインのコンセプトカーを次々と発表してきている。近い未来、さらに型破りなものが出てくる期待も膨らむ。

EVは現代の女性のハートをつかむことができるのか!?

EVは現代の女性のハートをつかむことができるのか!?

EV普及のカギは、実は女性が握っている!

 そのあたりを、現代女性がどう受け止めるのか。どんなマーケットでも大きな影響を及ぼす「女性の力」。要は、女が気に入ってくれるものを男が買う、という大法則がここでも成り立つのだ。EV需要が伸びるか否かも、結局は女性陣からの支持次第。売る側もその点は十分にリサーチ済みだろうが、今後はより女性ウケしそうなデザインが目白押しということも考えられる。
 いずれにせよ、あと何年かすれば、従来のクルマの概念がまるで変わってしまうはず。そのときデキる男が、いやそれ以上に、魅力的な女性が選ぶのは、一体どんなクルマなのか。そういう観点で新たに発表されるクルマを見てみるのも、一興ではないだろうか。

(レポート:CORISM編集部

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