クルマ好きにとって、一年はこれで始まると言ってもいいくらい、すっかりおなじみとなった東京オートサロン。第３３回を迎えた年始恒例のカスタムカーの祭典が１月９日（金）〜１１日（日）に千葉の幕張メッセで開催されました。

　年々盛り上がる人気を背景に、最近ではカスタムカー・ショップやタイヤ・メーカーの他、自動車メーカーやインポーターの出展も増え、モーターショーも顔負け、と言っていいくらいの熱気を見せています。

　そして今年はなんと！国内の乗用車メーカー全社に加え、ベンツ 、ＢＭＷ やアルファロメオ 、ルノー といった輸入車のオオドコロも参戦！ 例年以上に国際色豊かな華やかなショーとなったのでした。ここではメーカー系のブースを中心に、全３回で会場の様子をレポートします。

　とはいえ、カスタムカーをまったく紹介しないのもどうか、ということで、コリズムがもっとも気になった車を１台ご紹介！

　一見、初代ＢＭＷ Ｍ３に見えるこの車、なんとベースはスズキの軽自動車、マイティボーイ！ オートサロン常連の日本自動車大学校（NATS）の生徒さんが作り上げた渾身のカスタムカーだったのでした。

　さて、本家本元、ＢＭＷジャパンのブースに移ると、そこではＢＭＷ i8、Z3 GT3と、発売されたばかりの218iアクティブツアラー がお出迎え。公道を走れるカスタムカーのようなものはありませんでしたが、i8は、そのままでもまるでカスタマイズされた車のような迫力です。

　このi8、2011年の東京モーターショー にこの形で登場（当時はコンセプトモデル）して以来、もう3年以上になるのですが、その斬新なスタイルはいまだに見飽きません。今回のオートサロン でも、あちこちのブースで見かけました。

　次にメルセデス・ベンツ 日本のブースに移ると、こちらは大迫力！展示車両14台、一段高いステージも組み上げたモーターショー並みの巨大展示！

　ＡＭＧモデル中心にスポーティなイメージを前面に押し出し、ピレリのＦ１タイヤも並べてＦ１ダブルタイトル獲得もアピールしていました。

　「ブース的にはＢＭＷよりベンツの方が上かな〜」と思いましたが、このオートサロンはカスタムカーの祭典！どれだけ他のブースで使われているかで価値が決まる、と思い直し、ベンツvsＢＭＷ の比率を他社の展示で調査することに。とはいえ、全ショップ見て回るのは難しかったので、取りあえずタイヤ・メーカーのブースを見て回りました。

　まずヨコハマのブースに行くと、目に飛び込んできたのはメルセデス・ベンツＡクラス 。「おおっ、やっぱりベンツが優勢か！？」と思いましたが、ブース内を奥に進むとマットカラーのＢＭＷ i8が！「うーん、互角かなー？」と思いながらブリヂストン のブースへ移ると、ここでもＢＭＷ i8が待ち構えていました。ＢＭＷが形勢逆転か！？

　しかし、コンパニオン のお姉さんに心奪われて目を転じると、ブリヂストン・ブースには、その他にもスバル車やトヨタ車が。「国産車もけっこう人気が高いのね（お姉さん美人だったなー）」と思いつつ、ダンロップ・ブースに向かいます。

　ちなみにブリヂストン・ブースで展示されていたＢＭＷ i8は右ハンドル仕様。i8は左右どちらのハンドル仕様も同じ値段で選べる、優れもののスーパー・スポーツカー だったのでした。

　さて、ダンロップのブースは、一段高いところにスバルWRX S4 があり、「やや、スバル も互角か！？」と思いましたが、トーヨー・ブースへ向かうと展示されていたのはトヨタ８６ 。

　トーヨーは、この他にもハイエースを展示するなど、けっこうトヨタ 比率が高く、頭のなかの勢力図はトヨタ車でいっぱいに。「いかんいかん、これはベンツvsＢＭＷの戦いだ。あの海外タイヤメーカーのところに行けばきっと輸入車が展示されているだろう」と思い、雌雄を決するためグッドイヤー・ブースに向かいましたが・・・。

　そこに展示されていたのは、予想外のトヨタ・プリウス 。「ゆ、輸入車は・・・？」と思い見回すとNASCARが置いてあったのでちょっと安心。「でもアメリカ車だと決着つかないなー」と思いつつ近寄ってみると、まさかのトヨタ・カムリ 。これで勢力図は完全にトヨタ車一色になってしまい、トヨタの優勢勝ち！

　次回の「その２」ではそのトヨタのブースの様子を、他の輸入車インポーター・ブースと合わせてお伝えします。