トヨタ プロボックス/サクシード試乗記・評価 営業車のベストセラーモデルが、12年ぶりの大幅改良。CVT化されるなど、燃費・走行性能も大幅進化!

トヨタ プロボックス/サクシード試乗記・評価の目次
実用本位のクルマ作りを得意とするトヨタ。新型プロボックス&サクシードの実力は?

トヨタ のライトバン として、長期にわたって安定した売れ行きを続けているのがプロボックス &サクシード だ。現行モデルがデビューしたのは2002年だから、実に12年間も大きな変更を受けることなく販売が続けられてきた。
ライバル車となるのは日産 のADバン だが、プロボックスとサクシードを合わせるとダブルスコアか、それに近いくらいの売れ行きで、正に定番商品であった。トヨタはハイエース やランドクルーザー70系 なども含め、実用本位のクルマ作りにおいては特に強みを発揮する。
プロボックス&サクシードの使われ方は、徹底していて街中では一定の荷物を積んで営業担当者の足として使われるのを見かけるほか、高速道路ではとても高い速度で走っていることが多いクルマである。そんな風に、徹底的に使い倒されることに適応できるクルマなるだ。
そんなプロボックス&サクシードも発売から10年以上も経過すると、さすがに改良すべき点も多くなり、また最新の安全基準に適合させる必要があることなどから、12年目にして初めてマイナーチェンジを受けた。細かな改良は重ねてきたものの、外観デザインにも手を加え、もはやフルモデルチェンジに近いマイナーチェンジと呼べるような改良が施された。

CVT化などにより、全車エコカー減税免税対応

今回のプロボックス&サクシードの改良では、新しいパワートレーンが搭載され、それに合わせてプラットホームが変更された。といってもCVTの搭載などに合わせてフロント側は現行ヴィッツ系のものを使う形で変更されたが、リヤ側に関しては従来からのプロボックス/サクシード専用の仕様が継続されている。なかなか微妙なクルマ作りである。
搭載エンジンは、1.3Lがヴィッツ などに搭載されている1NR-FE型で、1.5Lは従来からの1NZ-FE型に改良を加えて搭載している。いずれも吸・排気の両側に可変バルブタイミング機構のVVT-iを備え、さらにスーパーCVT-iと組み合わせることで低燃費を実現した。
プロボックス&サクシードのJC08モード燃費は、FF車は1.5Lが18.2km/Lで、1.3Lが17.6km/L。1.3Lのほうがやや悪くなっている。だが、1.5Lだけに設定される4WD 車を含めて、全車がエコカー減税の対象になる低燃費車である。
トヨタ プロボックス&サクシード価格、燃費、スペックなど

■トヨタ プロボックス/サクシード価格
<プロボックス価格>
・DX 1NR-FE(1.3L) FF 1,317,600円
1NZ-FE(1.5L) FF 1,437,382円 4WD 1,652,400円
・DXコンフォート 1NR-FE(1.3L) FF 1,354,909円
1NZ-FE(1.5L) FF 1,473,709円 4WD 1,688,727円
・GL 1NR-FE(1.3L) FF 1,425,600円
1NZ-FE(1.5L) FF 1,545,382円 4WD 1,760,400円
・F 1NZ-FE(1.5L) FF 1,583,673円 4WD 1,798,691円
<サクシード価格>*全車1NZ-FE(1.5L)
・U FF 1,437,382円 4WD 1,652,400円
・UL FF 1,473,709円 4WD 1,688,727円
・UL-X FF 1,545,382円 4WD 1,760,400円
・TX FF 1,583,673円 4WD 1,798,691円
| 代表グレード | トヨタ サクシードUL-X |
|---|---|
| ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,245×1,690×1,525mm |
| ホイールベース[mm] | 2,550mm |
| トレッド前/後[mm] | 1,485/1,465mm |
| 車両重量[kg] | 1,090kg |
| 総排気量[cc] | 1,496cc |
| エンジン最高出力[kW(PS)/rpm] | 80[109]/6,000rpm |
| エンジン最大トルク[N・m(㎏-m)/rpm] | 136[13.9]/4,800rpm |
| ミッション | CVT |
| タイヤサイズ | 155/80R14 |
| JC08モード燃費 | 18.2㎞/L |
| 定員[人] | 2/5人 |
| 税込価格[円] | 1,545,382円 |
| 発売日 | 2014/9/1 |
| レポート | 松下 宏 |
| 写真 | 編集部 |
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