トヨタ ヴィッツ新車情報・購入ガイド フルモデルチェンジ直前のお買い得特別仕様車「Safety Edition Ⅲ」
世界戦略車として、一世を風靡したコンパクトカー「ヴィッツ」
トヨタは、コンパクトカーのヴィッツ誕生20周を記念した特別仕様車 F“Safety Edition Ⅲ”、HYBRID F“Safety Edition Ⅲ”を設定し発売を開始した。
ヴィッツは、トヨタの世界戦略車として1999年に初代が登場。日本でもヒットモデルとなり、トヨタの基幹モデルとして成長。現行モデルは3代目で、2010年に登場している。しかし、3代目ヴィッツはデビュー直後こそ売れたものの、存在感を徐々に失っていく。
2017年にようやくハイブリッド車を用意
その理由は、フルモデルチェンジ翌年に登場したハイブリッド専用車であるアクアがデビューしたからだ。当時、すでにプリウスが爆発的にヒット。Cセグメントのプリウスより小さいBセグメントのコンパクトカーであるアクアへの期待度は非常に高かった。アクアは、発売直後から長期間に渡り大量のバックオーダーを抱える人気モデルとなった。
その反面、ガソリン車の設定しかないヴィッツは苦戦していく。長期間厳しい状況が続いたが、2017年にようやくアクアと同じ1.5Lハイブリッドシステムが搭載された。しかし、すでにアクアがBセグメントの定番コンパクトカーというイメージが強いためか、ヴィッツの販売台数はそれほど多くなっていないのが現状だ。
しかし、そんな状況とは言えヴィッツの2018年販売台数は87,299台。軽自動車を除く新車販売台数ランキングでは9位。さすがトヨタといえる圧倒的な営業力を見せつけている。
予防安全装備を強化した特別仕様車「ヴィッツSafety Edition」
今回投入された特別仕様車は、「F」、「HYBRID F」をベースに予防安全装備であるトヨタセーフティセンスやインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]などの安全機能を特別装備している。
この予防安全装備であるトヨタセーフティセンスは、最新の夜間の歩行者や昼間の自転車を検知できるタイプではない。一世代前のトヨタセーフティセンスとなっている。
さらに、夜間での視認性を向上させるBi-Beam LEDヘッドランプやLEDクリアランスランプ、フロントフォグランプ、コンライトといった装備をプラスさした。利便性のを高める装備として、スマートエントリーセットも装備した。
こうした安全装備を得たことで、ヴィッツ特別仕様車は一定水準の予防安全性能を得た。
上質感もアップされ、より魅力的に
また、インテリアでは、スタンダードフロントシート(分離式ヘッドレスト)とグレー&ブラック色の専用ファブリック表皮を採用。ライトグレーの専用ステッチをあしらい(前席のみ)、インストルメントパネルのオーナメント部には、オーバル(楕円形)ドットパターンを採用している。
そして、アウトサイドドアハンドルやインサイドドアハンドル、サイドレジスターベゼル(エアコン吹き出し口)など、随所にメッキ加飾をプラス。全体的に上質感を高めた。
ボディカラーは、特別設定色のセンシュアルレッドマイカ(オプション)、ジュエリーパープルマイカメタリック、ダークブルーマイカを含む全6色を設定した。
トヨタでは珍しい? お買い得な特別仕様車
売れ筋となる特別仕様車HYBRID F“Safety Edition Ⅲ”の価格は、1,900,800円となった。 ベース車両の価格が1,819,800円なので、約8万円アップとなった。価格はアップしているものの、プラスされた装備の内容をみると、この特別仕様車は、なかなかお買い得感がある設定だ。
プラスされた装備は、20万円を超える。これが、8万円程度の価格アップ収まっているのだから、魅力的なお買い得特別仕様車といえる。トヨタとしては、かなり珍しい設定だ。
お買い得だが、単純にお勧めできない訳とは?
ただ、手放しでお勧めといえない理由もある。ヴィッツのデビューは2010年とかなり古い。モデル末期で、アクアも含めいつフルモデルチェンジしてもおかしくない状況。ある意味、モデルチェンジ前のバーゲン車的側面もあるからだ。
当然、フルモデルチェンジすれば、現行ヴィッツのリセールバリューは大きく下がる。そうなれば、お買い得車とはいえ、その分は軽く消し飛ぶとみていいだろう。損をしないためには、今回の特別仕様車もしっかりと値引きしてもらい購入したい。センスのない営業マンは「お買い得な特別仕様車なので、値引きできません」などと言うが、聞く耳を持ってはダメ。
ホンダ フィットや日産ノートなどとしっかりと競合させて大幅値引きを引き出したい。大幅値引きが引き出せなければ、購入を見送るくらいでもいいだろう。
トヨタ ヴィッツ特別仕様車Safety Edition Ⅲ価格
・ヴィッツ特別仕様車F“Safety Edition Ⅲ” 1.0L FF 1,385,640円
・ヴィッツ特別仕様車F“Safety Edition Ⅲ” 1.3L FF 1,570,320円/1.3L 4WD 1,710,720円
・ヴィッツ特別仕様車HYBRID F“Safety Edition Ⅲ” 1.5L FF 1,900,800円
【関連記事】
- BMW2シリーズアクティブツアラー新車情報・購入ガイド 日本にジャストな高効率コンパクトカー【BMW】
- ホンダ シビックe:HEV新車情報・購入ガイド 目指したのはスポーツハイブリッドセダン【ホンダ】
- ポルシェ タイカン クロスツーリスモ試乗記・評価 スポーツカーなのに色々使えるマルチなEV【ポルシェ】
- フォルクスワーゲン ゴルフ新旧比較 世界トップレベルの完成度を誇るコンパクトカー【イベント・モーターショー】
- 日産ノート シリーズ【2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー】 受賞! 各部門の結果と考察【イベント】
- 日産ノート・オーラ 2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞! 最高得点獲得数は、あのクルマと同じ。ナンバー1の理由は? 独自解説付き【イベント】
- ホンダ シビック動画・評価 より洗練された上品になった11代目【BLOG】
- スバル インプレッサSTIスポーツ動画・評価 STIチューンで、自由自在のハンドリングと上質な乗り心地【BLOG】
- 日産ノート オーラ ニスモ(NISMO)試乗記・評価 Bセグコンパクト最強か?【日産】
- ホンダ シビック新車情報・購入ガイド 11代目は、売れるのか?【ホンダ】
【オススメ記事】
- トヨタ ヴォクシー&ノア新旧比較 超絶進化した予防安全装備【対決】
- スバル ソルテラ動画・評価 実用性、走行性能に不満無し!【BLOG】
- フォルクスワーゲン T-Roc新車情報・購入ガイド ハイパフォーマンスモデル「R」を新設定したマイナーチェンジ【VW】
- スバルBRZ新車情報・購入ガイド 200台限定の10周年記念モデル【スバル】
- トヨタ86新車情報・購入ガイド 期間限定! 10周年記念車登場!!【トヨタ】
- レクサスIS500新車情報・購入ガイド 希少性でリセールバリュー、爆上がり確定か!?【レクサス】
- トヨタbZ4X、スバル ソルテラ試乗記・評価 ロングドライブで分かった〇と✕【スバル】
- コスパ最強中古車の選び方とおすすめ車種3選【ビジネス・経済】
- 日産エクストレイル試乗記・評価 可変圧縮比エンジン+e-POWERの相性抜群!【日産】
- 三菱アウトランダーPHEV VS トヨタRAV4 PHV徹底比較評価【対決】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!