スバル フォレスター新車情報/購入ガイド 直噴ターボDIT搭載&CVT化で燃費向上。6MT車も設定 [CORISM]

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【スバル】2012/11/13

本格派SUVとしてのデザイン価値と、より大きくなったボディの理由

スバル フォレスター
 富士重工業は、スバル フォレスターをフルモデルチェンジし、発売を開始した。

 新型スバル フォレスターはこれで4代目となるSUVモデル。1997年デビューした当初は、背の高いワゴンモデル的な印象が強かった。しかし、3代目フォレスターから本格的なSUVスタイルへと変貌を遂げた。

 フルモデルチェンジをした4代目フォレスターも、3代目同様の本格派SUVスタイルをもつ。クロスオーバー車が、やたらと多いのがスバルの特徴。そのため、アウトバックやインプレッサXVなどと、明確に違いをアピールするために、より力強い正統派ともいえるSUVテイストを持った力強いスタイリングが特徴だ。

 最近では、北米マーケットを意識しているスバル。そのため、4代目フォレスターもより大型化された。全長×全幅×全高(mm)は、4595×1795×1695(mm)となっていて、全長で+35mm、全幅で+15mm、全高で+20mmも大きく成長した。ホイールベースも2640mmとなりこちらも+25mm延長された。拡大されたボディサイズにより、室内スペースや荷室の容量も拡大され、より余裕のある室内空間になった。

スバル フォレスター
スバル フォレスター
スバル フォレスター

スバル フォレスター

ミッション刷新4AT→CVT、5MT→6MTへ。エンジンは280馬力のターボエンジンと、2L水平対向4気筒エンジンの2タイプ

スバル フォレスター
 搭載されるエンジンは、2タイプ。自然吸気の2L、FB20型水平対向4気筒エンジンと、ファン待望のFA20DIT型の2L直噴ターボ水平対向4気筒エンジンが搭載される。FB20型2Lエンジンが109kW(148PS)/6200rpm、196N・m(20.0kg・m)/4200rpmを発揮。JC08モードはCVT車&アイドリングストップ機能付きで15.2km/Lとなっている。燃費は特にいいというわけではなく、クラスの標準的レベルだ。

 対してFA20DIT型エンジンは、圧倒的な206kW(280PS)/5700rpm、350N・m/2000~5600rpmという出力を誇る。燃費は13.2km/L。最大トルクベースで3.5Lの自然吸気エンジンと比べると、燃費は良好。低回転で最大トルクを発生するため、エンジン回転数を上げなくてもいいため、燃費は良い傾向にある。また、ターボエンジン搭載車は、よりアグレッシブな専用のエアロスタイルが用意され差別化されている。また、ターボチャージャーをエンジン直下に配することで、ターボのレスポンスを向上。DIT搭載モデルはターボチャージャーを保護するため、アルミ製のアンダーガードを採用している。

 そして、フォレスターファンには待望というべきなのか、ようやく4ATから脱出してCVTが搭載された。従来の4ATに比べて、1.5倍以上ワイドレシオ化が施された。これにより、エンジンの出力性能をより効率的に発揮させることで、あらゆる領域での気持ちの良い加速を可能にしながら、燃費の大幅な向上も果たした。

 また、先代フォレスターの5MTから6MTへと多段化。CVTに比べると燃費には貢献できていないものの、シンクロ機構部の構造変更やボールキーの採用。トランスミッション内部のストローク量を短縮し、レバー比を最適化することで操作力の低減を図った。これにより滑らかで節度感のある気持ちの良いシフトフィールを実現。また、ギヤオイルの粘度を下げることで抵抗を低減し、燃費向上し低温時のシフト操作性もアップしている。

スバル フォレスター
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スバル フォレスター
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FF車の設定は無し。本格的オフロード性能を発揮するX-MODEが新設定!

スバル フォレスター
 本格的SUVスタイルへと大きく変化したことにより、AWD機能も大きく進化した新型フォレスター。高い悪路走破性を提供するX-MODEを新採用。どんな道でも安心して走れるフォレスターならではの愉しさをいっそう高めた。このX-MODEは、スイッチ一押しでエンジン、リニアトロニック、AWD、VDC等を最適に統合制御して悪路走破性を高めている。ドライバーのスキルを問わず、本格オフローダーに負けない走破性を実現しているのが特徴だ。プレミアムSUVに装備されている、急で滑りやすい下り坂も自動的に一定車速を維持して走行を可能とするヒルディセントコントロール制御も装備。AWDのメリットを生かし、急な降雪等、予想外の環境変化にも安心して対応することがでるシステムだ。

 新型スバル フォレスターは、全車AWDの設定。クロスオーバー車であるインプレッサXVもAWDのみ。最近では、北米や日本を中心に悪路なんて走らないのでSUVであってもFFで十分。自分のライフスタイルの一部として、SUV車が欲しいのでAWD機能より価格。と、いう傾向が強い。最近、発売されたマツダCX-5や三菱アウトランダーも、そのためFF車を用意している。しかし、フォレスターは徹底してAWDのみを貫く。商売が下手と見るか、こだわりのラインアップと見るかで、判断は大きく分かれることになる。

新型フォレスターには、2.0iというグレードが用意されており、価格は2,089,500円と一見かなりリーズナブル。しかし、装備があまりにも簡略化されており、安く見せかける営業上のオトリグレード。実際は、2.0i-L 2,404,500円からとなる。この価格になると、それほど安くは見えない。オトリグレードをわざわざ用意するくらいなら、2.0i-Lと同等の装備でFF車を用意すればいいと思うのだが・・・。そうなれば、予算的に厳しいと考えるフォレスターファンも購入しやすくなる。マツダCX-5のFF車などは、4WDとはひと味違う軽快感を持っていて好感度は高い。また、話題のぶつからないクルマで大ヒット中のアイサイト装着車は、2.0i-L Eyesight CVT 2,509,500円からとなる。

スバル フォレスター
スバル フォレスター
スバル フォレスター


スバル フォレスター
スバル フォレスター
スバル フォレスター

スバル フォレスター燃費、価格、スペックなど

スバル フォレスター
<スバル フォレスター燃費>
・JC08モード燃費 
2.0i-L 6MT 13.4km/m CVT 15.2km/L
2.0XT CVT 13.2km/L

<スバル フォレスター価格>
・2.0i 6MT 2,089,500円 CVT 2,089,500円
・2.0i-L 6MT 2,404,500円 CVT 2,404,500円
・2.0XT CVT 2,831,850円
・2.0i-L Eyesight CVT 2,509,500円
・2.0i-S Eyesight CVT 2,772,000円
・2.0XT Eyesight CVT 2,936,850円

代表グレード スバル フォレスター 2.0i-L Eyesight
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,595×1,795×1,695mm
ホイールベース[mm] 2,640mm
トレッド前/後[mm] 1,545/1,550mm
車両重量[kg] 1,480kg
総排気量[cc] 1,995cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 109(148)/6,200
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 196(20.0)/4,200
ミッション CVT
タイヤサイズ 225/60R17
JC08モード燃費 15.2km/L
定員[人] 5人
税込価格[円] 2,509,500円
発売日 2012/11/13
レポート 編集部
写真 スバル
スバル フォレスター
スバル フォレスター
スバル フォレスター

スバル フォレスターの歴史 歴代モデル

初代スバル フォレスター

初代スバル フォレスター

初代スバル フォレスター
2代目スバル フォレスター

2代目スバル フォレスター


2代目スバル フォレスター
3代目スバル フォレスター

3代目スバル フォレスター

3代目スバル フォレスター

新型スバル フォレスター

フォレスター 2.0 i-L EyeSight

新型スバル フォレスターの価格及びスペックを公開!

 新型スバル フォレスターの公表されたスペックと予想価格、燃費を公開。

<スバル フォレスター予想スペック>
・全長×全幅×全高(mm) 4,595×1,795×1,695(ルーフレール付きは1,735)
・ホイールベース(mm) 2,640
・2L水平対向4気筒DOHC + リニアトロニック(CVT)/6MT
最高出力[ネット][kW(PS)/rpm] 109(148)/6200
最大トルク[ネット] [N・m(kg・m)/rpm] 196(20.0)/4200
・2L水平対向4気筒DOHC直噴ターボ“DIT”+ リニアトロニック(CVT)
最高出力[ネット][kW(PS)/rpm] 206(280)/5700
最大トルク[ネット] [N・m(kg・m)/rpm] 350(35.7)/2000-5600

<スバル フォレスター予想燃費>
・JC08モード燃費 
2.0i-L 6MT 13.4km/m CVT 15.2km/L
2.0XT CVT 13.2km/L

<スバル フォレスター予想価格>
・2.0i 6MT 2,089,500円 CVT 2,089,500円
・2.0i-L 6MT 2,404,500円 CVT 2,404,500円
・2.0XT CVT 2,831,850円
・2.0i-L Eyesight CVT 2,509,500円
・2.0i-S Eyesight CVT 2,772,000円
・2.0XT Eyesight CVT 2,936,850円

【ご注意】新型スバル フォレスターのスクープ内容は、実際に発売される車名や仕様、機能などと異なることがありますので、あくまでも参考情報としてください。

2012年10月31日公開 280馬力! 待望のターボエンジンDIT搭載。さらに、全車CVT化されて燃費もアップした新型フォレスター

 新型スバル フォレスターが11月13日にフルモデルチェンジする。

 新型フォレスターのデザインは、基本的にキープコンセプトの方向性になるようで、より張りのある筋肉質なスタイルへと変更される。

 スバルは多くのパワーユニットとミッションを持たないため、予測は容易だ。搭載されるのは、インプレッサなどに搭載されている水平対向2L4気筒エンジンFB20系とCVTであるリニアトロニックの組み合わせだ。これでフォレスターも燃費などで不利な4ATから脱出することになる。パワー&トルクは、110Kw(150ps)/6200rpm、196Nm(20.0kg-m)/4200がベースで、若干、低燃費化の改良が施されているという。これは、CVTも同様だという。

 4ATだった現行フォレスターは、CVTの採用により、よりワイドな変速比をもつことになる。CVTになることで、変速比幅は1.5倍以上と言われており、これだけワイドな変速比を持ったことにより、低速域では力強さを、高速域ではエンジンを低回転で使えることによる低燃費化と静粛性を手に入れることになる。また、FB20型2Lエンジンには、6MTが追加される模様だ。

 新型フォレスターの燃費は、インプレッサの2L AWD車が車重1350kgでJC08モード燃費で15.8km/L。フォレスターは、100~150kg重くなることを考えると15.0km/Lの前半くらいと考えるのが妥当だろう。

 そして、フォレスターファンというか、スバルファン待望のターボである直噴2L FA20型 DITが搭載される。これは、すでにレガシィに搭載されたものと同じだ。SUVのルックスながら280psのハイパワーと350Nmという大トルクを持ち、まさに新型フォレスターは最速SUVの座を狙うことになる。車両重量は、ほぼレガシィB4 2.0GT DITと同等程度とみられることから、新型フォレスターDITエンジン搭載グレードの燃費は、JC08で13.2km/L前後となるだろう。また、この新型フォレスター DIT搭載車は、専用デザインのバンパーなどで差別化されているという。

ボディも大型化。余裕ある室内空間にモデルチェンジ

 新型スバル フォレスターのボディサイズは、現行フォレスターに対してひと回りほど大きくなる。全長4,595×全幅1,795×全高1,695mmといわれており、全長で+35mm、全幅で+15mm、全高で+20mmほど大きくなった。北米マーケットを中心に考えれば、新型フォレスターも1850mmくらいの大きく立派に見えるサイズにしたかっただろうが、全幅を1,795mmに抑えたのは英断だ。日本のような狭い道が多い国では、使い勝手を考えると全幅は1,800mmが限界だ。また、全長&全幅が大きくなったのにもかかわらず、最小回転半径を現行フォレスターと同じ5.3mに抑えているのも立派。

 このボディサイズの大型化によって、新型フォレスターは大幅な居住性のアップが図られたという。室内長と室内幅共拡大されているので、SUVらしいユッタリとした空間になるだろう。また、ラゲッジスペースも拡大しているというので、荷物を多く積むアクディブ派も、より便利になる。

硬派のスバル! FF設定なしの全車AWD。さらに、走破性を高めるX-MODEを追加装備

 最近のSUVは、AWD機能はいらない、という顧客のニーズが強く、多くのメーカーが2WDを用意している。しかし、新型スバル フォレスターはAWDのみの設定でニーズの逆を行く。インプレッサXVも同様にAWDのみの設定。新車効果の高いモデル前期から中期は、利益率の高い高価なAWDを中心に売り、モデル中期以降は利幅は減っても台数が期待できるFFを投入する可能性もある。

 新型フォレスターに搭載されるスバルこだわりのトルクスプリットAWDは、さらに進化したバージョンになり、車両安定性やスリップ制御の向上が図られた。

 さらに、本格派AWDの証として走破性を向上する新技術X-MODEが追加されているという。このX-MODEは、急坂をブレーキ操作無しに安定して低速で降りることができるヒルディセントコントロールや低速での車両安定性制御やトラクション性能などが向上する。

 そして、フォレスターファンには待望の先進安全技術である「ぶつからないクルマ」で人気を得ているアイサイト「EyeSight(ver.2)」がついに装備される。追突軽減自動ブレーキに全車速追従機能付きクルズコントロール、AT誤発進防止制御など、ステレオカメラを使った技術だ。このアイサイトは、2LターボのDIT搭載車、2L自然吸気のFB20型エンジン搭載車それぞれに用意されるという。全6グレード中3グレードがアイサイトが標準装備される。

新型スバル フォレスターの価格は210万円弱から!

 すでにスバルのディーラーでは、先行受注を開始している模様だ。すでに、ホット顧客には価格の提示や具体的な価格の提示も始まっている。気になる新型スバル フォレスターの価格は、ディーラーの説明によると2.0iと呼ばれるエントリーグレードで6MT&CVT搭載車が、210万円弱~だという。売れ筋となる2.0i-LのCVT車が240万円前後、アイサイト装着グレードは、さらに約10万円プラスの250万円となる予定だ。

 そして、走りを象徴するターボ車DITエンジン搭載車のフォレスターXTは280万円台前半、アイサイト装着はプラス約10万円の290万円台前半という価格帯になるという。

 単純比較すると、すでに発売済みであるインプレッサXVの2.0iが2,194,500円ということを考慮すると、ボディサイズの大きいフォレスターが約10万円も安い210万円弱で買えるというのは、一見お買い得感は高い。ただし、XVには装備されているアイドリングストップ機能が新型フォレスターの20iには装備されていないなど、価格訴求のオトリグレード的要素が強い。そのため、新型フォレスターは、240万円前後の2.0i-Lが実際のエントリーグレードということになりそうだ。

 国内SUVの人気は徐々に上がっているようで、ボディサイズは各社若干違うもののマツダがCX-5、三菱からはアウトランダーが発売済み。その直後に、新型フォレスターが発売される。そして、2013年には日産からエクストレイルのフルモデルチェンジの噂も聞こえてきた。SUV好きには、悩みが尽きない楽しい時が訪れている。

【ご注意】新型スバル フォレスターのスクープ内容は、実際に発売される車名や仕様、機能などと異なることがありますので、あくまでも参考情報としてください。

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(レポート:CORISM編集部

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