レクサスNX新車情報・購入ガイドの目次
- 旧型のハイブリッドシステムとなり、スペック面で苦しい戦いになったレクサスNX
- 安全装備、コネクティッド機能を強化した一部改良
- レクサスらしい、上質感を得た特別仕様車レクサスNX“Spice & Chic”
- レクサスNX300h/NX300 特別仕様車“Spice & Chic”価格
- レクサスNX300h/NX300 特別仕様車“Spice & Chic” 特別装備
- より、精悍なスポーティさに磨きをかけた特別仕様車がレクサスNX特別仕様車“Cool & Bright”
- レクサスNX300h/NX300 特別仕様車“Cool & Bright”価格
- レクサスNX300h/NX300 特別仕様車“Cool & Bright” 特別装備
旧型のハイブリッドシステムとなり、スペック面で苦しい戦いになったレクサスNX
レクサスは、人気SUVであるNXを一部改良。同時に、2タイプの特別仕様車を用意し発売を開始した。
レクサスNXは、2014年に発売が開始された新型車だ。レクサスNXのボディサイズは、全長4,640×全幅1,845×全高1,645mm、ホイールベースは2,660mmとなっている。NXのデビュー当時、レクサスブランドを支えていたのは、大型のSUVであったRXであった。RXのボディサイズは、やや大きく、とくに日本や欧州などでは、もうひと回り小さなSUVが待ち望まれていた。その役割を担ったのがNXだった。日本マーケットでも使いやすいボディサイズということもあり、非常に期待されたモデルだった。
また、パワーユニットも2.0Lターボと2.5Lハイブリッドを用意。最新モデルでは、直4 2.0Lターボ車のNX300が238ps&350Nmの出力で、燃費は12.6㎞/L(WLTCモード、FF車)。2.5Lハイブリッド車は、システム出力197ps、燃費は17.8㎞/L(WLTCモード、FF車)となっている。ハイブリッド車とターボ車それぞれに、FFとAWDが設定されている。
レクサスNXは、2017年にマイナーチェンジを行い外観デザインをリフレッシュした。元々、先鋭的でスタイリッシュなデザインだったこともあり、未だ古臭さを感じさせない。
しかし、パワーユニットやプラットフォームなどの古さは隠せない状況。トヨタブランドの高級SUVであるハリアーでは、2.0Lターボ車は廃止。最新の2.5Lハイブリッドシステムは、システム出力を218ps(FF)と大幅にアップ。しかも、出力をアップさせながら、燃費は22.3㎞/L(FF)と大幅に向上させている。それでいて、ハリアーの方が大幅に安価な価格設定になっているのだ。
設計が古いレクサスNXのパワーユニットでは、もはや最新のハリアーやRAV4には太刀打ちできない状況となっている。
安全装備、コネクティッド機能を強化した一部改良
そんなモデル末期の苦しい状況におかれたレクサスNX。さすがに、ハイブリッドシステムを刷新とはいかないまでも、最新モデルに少しでも近付けるための改良を行った。
全車にパーキングサポートブレーキ(静止物)を標準設定した。この機能は、アクセルとブレーキの踏み間違いの際に、自動(被害軽減)ブレーキをかける。今まで、標準装備化されていなかったことが不思議なくらいだ。サポカー補助金対象とするための改良ともいえる。
また、今やスマートフォンとの連携は重要。そこで、マルチメディアシステムがSmartDeviceLink、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応。10.3インチワイドディスプレイと連携することで、リモートタッチによる画面操作や音声操作が可能になるなど利便性が大きく向上した。
レクサスらしい、上質感を得た特別仕様車レクサスNX“Spice & Chic”
まず、特別仕様車レクサスNX“Spice & Chic”は、NX300h“I package”/NX300“I package”をベースとした。内装色としてクリムゾンカラーベースとブロンズカラーベースの専用カラーコーディネートを設定。クリムゾンカラーには、ブラック&クリムゾンの内装色にクリムゾンステッチとシルバーカラーのオーナメントパネルを組み合わせた。
ブロンズカラーには、ブラックの内装色にブロンズカラーのオーナメントパネルやブロンズステッチを組み合わせ、上質なデザインとしている。
外装には、高輝度シルバー塗装のフロントロアバンパーモールやボディカラー同色のフェンダーアーチモールなどを採用。より都会的なルックスに仕上げている。さらに、ダークメタリック塗装とブロンズ塗装のアルミホイールを採用。レクサス独自の工程で塗装することで、繊細かつ重厚な金属質感を表現している。
また、安全装備面では後側方から接近する車両を検知し警報を発するブラインドスポットモニター[BSM]、後退時に接近する車両を検知し警報を発するリヤクロストラフィックアラート[RCTA]を標準装備した。
ただ、これらの装備は、500万円を超える車両価格のクルマであれば、標準装備が当然ともいえる。むしろ、標準装備化されていないグレードがあることが物足りない状況となっている。
特別仕様車レクサスNX“Spice & Chic”は、全体的にレクサスの世界観をより際立たせた上質感を重視した仕様といった印象が強い。
特別仕様車レクサスNX300h“Spice & Chic”の価格は、5,523,000円(FF)。ベース車NX300h“I package”の価格が5,373,000円なので、15万円高となった。全体的に色味や素材の違い程度の変更がメインなので、価格アップなりの内容となっている。モデル末期ながら、お買い得感はそれほどない。NXを買うと決めていた、その中でより個性的なモデルという選択なら十分納得できるだろう。
レクサスNX300h/NX300 特別仕様車“Spice & Chic”価格
・NX300h 特別仕様車“Spice & Chic” (FF) 5,523,000円 / AWD 5,788,000円
・NX300 特別仕様車“Spice & Chic” 8AR-FTS(2.0L 直列4気筒ターボ) 6 Super ECT 2WD(FF) 4,879,000
AWD 5,144,000
レクサスNX300h/NX300 特別仕様車“Spice & Chic” 特別装備
・L texシート(運転席ポジションメモリー/運転席・助手席ベンチレーション機能・ヒーター付)
・シート・インストルメントパネル・ドアトリム(特別仕様車専用ブラック&クリムゾン・クリムゾンステッチ)
・シート(ブラック・特別仕様車専用ブロンズステッチ)
・オーナメントパネル(特別仕様車専用ブロンズフィルム)
・ステアリング・シフトブーツ・センターコンソール等(特別仕様車専用クリムゾンステッチ)
・インストルメントパネル・ステアリング・シフトブーツ・センターコンソール・ドアトリム等(特別仕様車専用ブロンズステッチ)
・フロントロアバンパーモール(高輝度シルバー塗装)
・ドアミラー(ブラック塗装)&ドアミラー足元照明(特別仕様車専用)
・フェンダーアーチモール(カラード)ボディカラー同色
・225/60R18タイヤ&アルミホイール(ダークメタリック塗装+切削光輝)
・225/60R18タイヤ&アルミホイール(ブロンズ・カラード切削光輝)メーカーオプション
・ハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付)
・ブラインドスポットモニター[BSM]
・リヤクロストラフィックアラート[RCTA]
より、精悍なスポーティさに磨きをかけた特別仕様車がレクサスNX特別仕様車“Cool & Bright”
そして、もうひとつの特別仕様車がレクサスNX特別仕様車“Cool & Bright”は、NX300h“F SPORT”/NX300“F SPORT”をベースとした。
内装にレクサスの走りの象徴である“F”から継承したブルーステッチをブラックシートにあしらうことで、スポーティさを際立たせている。
また、外装には、ブラックスパッタリングアルミホイールを採用。茶道の茶筅をモチーフとした大胆な造形美と光のコントラストが洗練された印象を与えている。
さらに、ボディカラー同色のフェンダーアーチモールを採用。より都会的でスタイリッシュなスタイルにまとめている。
また、安全装備面では後側方から接近する車両を検知し警報を発するブラインドスポットモニター[BSM]と後退時に接近する車両を検知し警報を発するリヤクロストラフィックアラート[RCTA]を標準装備。車線変更時や駐車場からバックで出るときなど、他車との接触リスクを軽減してくれる装備だ。
非常に便利で日常的に使える装備なのだが、今や500万円を超える車両価格のクルマであれば、標準装備が当り前ともいえる。むしろ、標準装備化されていないグレードがあることの方が疑問視される。
レクサスNX300h特別仕様車“Cool & Bright”(FF)の価格は6,062,000円。ベース車のNX300h“F SPORT”より20万円高になった。この特別仕様車も、基本的には色や素材の変更がメイン。価格アップ分に対して、やや高めの特別仕様車というイメージを受ける。
さすがに、600万円を超える価格であることを考えると、ハード面が古くなっているので、あえてNXを選択する理由がなかなか見つからない。こちらも、どうしてもNXじゃなければダメ、という人向けの特別仕様車といえそうだ。
レクサスNX300h/NX300 特別仕様車“Cool & Bright”価格
・NX300h 特別仕様車“Cool & Bright” (FF) 6,062,000円 / AWD 6,327,000円
・NX300 特別仕様車“Cool & Bright” (FF) 5,418,000円 / AWD 5,683,000円
レクサスNX300h/NX300 特別仕様車“Cool & Bright” 特別装備
・“F SPORT”専用本革シート(“F SPORT”専用ブラック・特別仕様車専用ブルーステッチ)
・シート・インストルメントパネル・ステアリング・シフトブーツ・センターコンソール・ドアトリム等(特別仕様車専用ブルーステッチ)
・フェンダーアーチモール(カラード)ボディカラー同色
・ドアミラー(ブラック塗装)&ドアミラー足元照明(特別仕様車専用)
・225/60R18タイヤ&アルミホイール(ブラックスパッタリング)
・ブラインドスポットモニター[BSM]
・リヤクロストラフィックアラート[RCTA]
【関連記事】
- レクサスNX新車情報・購入ガイド ラグジュアリー系だけでは戦えない? アウトドア仕様の新グレード「オーバートレイル」新投入!【レクサス】
- ホンダZR-V vs 日産エクストレイルを徹底比較・評価! 失敗・後悔しない新車選び【対決】
- ご報告! みじゅ、Gulliver公式YouTubeチャンネルに出演中。見てね!【BLOG】
- レクサスRX新旧比較 失敗・後悔しないためのクルマ選び【対決】
- トヨタ クラウンクロスオーバーvsトヨタ ハリアーハイブリッド徹底比較・評価 失敗・後悔しないためのクルマ選び【対決】
- 日産エクストレイルvsスバル フォレスター徹底比較・評価 失敗・後悔しないためのクルマ選び【対決】
- ロングドライブでの運転が楽しく疲れにくい、お勧め中古SUV5選! 後悔・失敗しないための中古車選び【生活・文化】
- スバル クロストレック VS トヨタ カローラクロス徹底比較・評価 失敗・後悔しないクルマ選び【対決】
- トヨタ ハリアーvsマツダCX-60 XD-ハイブリッド比較・評価 失敗・後悔しないためのクルマ選び【対決】
- 日産エクストレイル新旧比較・評価 失敗・後悔しないためのクルマ選び【対決】
【オススメ記事】
- 日産セレナAUTECH SPORTS SPEC新車情報・購入ガイド 走りの質感を大幅向上した特別なモデル【日産】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド 待望の4WD「e-4ORCE」を搭載!【日産】
- ホンダ N-BOX JOY新車情報・購入ガイド オシャレ、かわいいクロスオーバーモデル【ホンダ】
- スズキ スペーシアギア新車情報・購入ガイド キープコンセプトだが魅力的!【スズキ】
- 【動画】三菱トライトン 後悔・失敗しないための試乗レビュー ピックアップなのに、乗り心地が・・・【三菱】
- 【動画】三菱トライトン 後悔・失敗しないための内外装レビュー ピックアップトラックなのに・・・【三菱】
- スバル レガシィ アウトバック(BT系)新車車情報・購入ガイド 早くもお買い得な特別仕様車「Black Selection」登場!【スバル】
- 【動画】ホンダ ステップワゴン選びで後悔・失敗しないための試乗レビュー【ホンダ】
- マツダCX-80新車情報・購入ガイド ラグジュアリーSUVの極みへ!【マツダ】
- 2024 バンコク国際モーターショーレポート いすゞ編【BLOG】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!