東洋ゴム、東北関東大地震による被災状況を発表 [CORISM]

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【その他】2011/03/18

義援金として宮城・福島両県に合計1億5000万円を寄付

 東洋ゴム工業は3月17日、11日に発生した東北関東大地震による被災状況(第2報)を発表した。
 関東以北に所在する同社グループ拠点としては、自動車タイヤを生産する同社の仙台工場に加え、一般産業用ゴム製品、自動車部品、遮水シートなどを生産する福島ゴム、ウレタン製品を生産するソフランウイズのいわき工場があり、このほか、国内タイヤ販売子会社トーヨータイヤジャパンの各営業拠点、各種ゴム製品・合成樹脂製品を販売する東洋ゴム化工品販売・東北支店などが所在する。
 東洋ゴムでは、対策本部を設置。従業員とその家族の安否確認作業をまず最優先課題として全力で取組んでおり、現時点では、福島ゴム、ソフランウイズ・いわき工場、トーヨータイヤジャパン、東洋ゴム化工品販売の各営業拠点においては全従業員の安全確認が完了した。仙台工場では全体の95%を上回る従業員と連絡が取れ、無事を確認。引続き、各地の避難所に残る従業員の確認作業に注力するとともに、家族の安否についても確認を継続しているという。
 また生産活動については、地震発生による自動停止装置の作動と停電にともない、すべて停止。工場建屋の損壊や設備への甚大な被害は無く、また津波による直接的な被害は受けていないとのこと。
 仙台工場では3月15日に一部電力ライフラインが復旧。早期稼動再開をめざし、生産設備の精査と正常稼働への環境整備を進めている。現時点では配管などの一部に補修が必要な箇所も確認されているものの、工場内設備の詳細な損傷状況を点検するとともに補修・整備を実施している。
 今後の復旧については、物流事情や社会インフラの復旧状況、電力制限や原材料の供給環境への対応も合わせて検討していくとしていう。
 このほか、義援金として宮城県に対し1億円、福島県に対し5000万円の合計1億5000万円を寄付することを決定した。また、電力不足への協力のため、首都圏・関西圏にあるネオンサインの消灯、事業所看板の消灯のほか、事務所蛍光灯を消灯するなどの節電活動を実施している。

※3/18 16:00追記
 東洋ゴム工業では、3月18日よりボイラーを再稼動し、一部生産設備の試運転を開始した。次週より生産を再開する予定だという。ただし当初は電力状況や物流などの制約が予想され、生産量は限られる見込みだ。また福島ゴムでも次週の生産再開に向けた復旧作業を行っている。いっぽう福島県いわき市のソフランウィズいわき工場については、現時点では復旧のめどはたっていないとのことだ。

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(レポート:CORISM編集部

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