日産リーフ新車情報・購入ガイド 大幅値下げした価格改定で、EVがグッと身近になってきた! 航続距離大幅アップで228km! 買わない理由を徹底排除し進化した日産リーフ

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【日産】2013/04/28

 

大幅価格引き下げの理由とは?

 日産は、2012年11月にマイナーチェンジした電気自動車「日産リーフ」の国内希望小売価格を大幅に引き下げ価格改定した。

日産リーフは、走行中にCO2などの排出ガスを一切出さないゼロ・エミッション車として高い環境性能をもっている。また、高性能なリチウムイオンバッテリーと電気モーターの搭載による、力強く滑らかな加速性能や、EVならではの静粛性、大きく重い電池を床下に配置したことによる低重心化から得られる高い操縦安定性など、近未来のクルマとして評価されている。

デビューから、わずか2年という早さで行った昨年のマイナーチェンジでは、一充電走行距離228km(JC08モード)となり、さらに向上。EVのデメリットと言われている走行距離の短さも着実に解消されつつある。

今回の大幅値下げは、286,650円という大胆なもの。これほどまでの価格引き下げをしなくてはならない理由は、日産が想像していたよりも販売が不振であるということだ。日産はリーフに関して、多額な投資をしている。グローバルに生産できるようになっていて、多くのリチウムイオン電池生産工場を建設している。現在の販売台数では、過剰な生産設備ということになるのだろう。もちろん、日産がEVに関してはリーディングカンパニーとしての主導権を得たいという狙いもある。そのために、積極的に充電設備の開発やロビー活動による充電設備の普及を行なっている。

日産リーフが売れない理由は、よく航続可能距離が短いことや充電設備の不足が指摘される。その通りなのだが、ネガ要素を意識しすぎた結果、意外とリーフでも十分な人さえも敬遠しがちなのだ。実際、首都圏にいると、航続可能距離も充電設備に不便さを感じることは、ほとんどない状態だ。

また、営業面でも問題があり、日産の営業マンでさえリーフを売りたがらないという。確かに、リーフを買うユーザーに関しては、充電設備の設置の説明や設置の手配が他のクルマに比べれば手間がかかる。さらに、航続可能距離や充電設備の説明不足によるクレームを恐れるために、何かと理由をつけてEVはまだ使い難いとして、他のクルマを薦めるという。営業マンの成果は、販売台数。ならば、同じ1台なら、手間のかかるリーフは面倒臭いというのだ。

そのため、単純に価格引き下げだけで、今まで以上にリーフが売れるかどうかは別だが、リーフに興味があっても予算的に厳しかったユーザーは、確実にターゲットになってくる。そういうった視点では、ある一定の販売台数は確保できるだろう。改定後の価格は、前年度と同等の購入補助金(クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金)を受給できた場合に、およそ220万円~となる。

また、日産は顧客の利便性をさらに向上させていくため、急速充電器の設置を積極的に推進。国内販売会社での急速充電器設置店舗数は、2013年3月末までに800店舗まで拡大した。これにより、国内販売会社の3店舗に1店舗以上の割合で急速充電器が設置されたことになる。

日産リーフのような今まで無かった新しいクルマには、多少不便さもあるもの。1回の走行がとても長いような使い方には、確かに向かないだろう。ただ、そんな人がたくさんいるとは思えない。まずは、自分のクルマの使い方を考えてみるといいだろう。そうすれば、意外とリーフでも十分と思えるかもしれない。

 

なぜ、日産リーフは航続距離が伸びたのか? 動画解説!

2012年11月28日更新! 想像を超えた大マイナーチェンジ! 航続可能距離は10%以上アップし228km!

日産リーフ

 日産は電気自動車のリーフをマイナーチェンジし、発売を開始した。

日産リーフは、残念ながら売れているとはいえない状況。その要因として上げられるのが、価格や航続距離、充電インフラの不足などが上げられている。まぁ、確かにその通りなのだが、新しい価値をもった商品は、当初不便さもあわせもつもの。若い世代の人は感じたことがないだろうが、40歳代より上の世代の人は、携帯電話が出た頃を思い出してほしい。肩掛けの電話だったり、もの凄く高い保証料を支払ったり、それでも電波が通じるのは一部の都市だけで、地下に入ればスグに電波は途切れるなど・・・。その後の携帯電話の普及は急速で、今ではそんな不便さを微塵も感じさせない。電気自動車は、今、スタートラインについたばかりなのだから、不便さはこれから少しずつ解消されていくはずだ。

日産リーフの今回のマイナーチェンジでは、その不便さを解消するべく多くの変更が施されている。まずは、低価格化への対応として、新グレード「S」が投入され、G、X、Sの3グレード展開となった。Sグレードの価格は3,349,500円となり、最大で78万円の補助金を引くと、2,569,500円と一段とリーズナブルになっている。ただ、EV専用カーウイングスナビゲーションシステムなどの機能は省かれているなど、細かい部分で装備が簡略化されている。決まったところや、近隣の足として使うのならSグレードで十分。電気自動車リーフを十分に楽しみたいというのなら、Xグレードより上という選択になるだろう。

また、航続距離の問題も着実に進化した。大幅な軽量化や回生性能の向上、省電力暖房システムなどの採用により 満充電時の航続距離228km(JC08モード)を実現。マイナーチェンジ前のモデルは、航続距離200kmだったので10%以上伸びたことになる。

この航続距離10%アップは容易ではなく、数多くの部分で技術革新が行われ積み上げられた結果得られた航続距離だ。まず、車両重量が1520kgから1440kgへと-80kgものダイエットに成功。今まで別に存在した充電器などのe-パワートレインを統合。一体化してモータールームに配置することで-30kgの軽量化に成功した。また、バッテリーも見直されモジュールとケースの構造を合理化しることで、-20kg軽量化できた。

EVの心臓ともいえるモーターも新設計となった。常用域での効率をアップ。さらに、新設計のモーターに使われているレアアース(ジスプロシウム)の使用量を、性能を犠牲にすることなく従来比で約40%削減することにも成功している。この新モーターと軽量化によって、加速力もアップ。0-100km/h加速は、3%短縮され一段と気持ちのよい加速が可能となった。

また、協調回生ブレーキも全面刷新された。今までは、7km/h以上でなければ回生されなかったが、車速3km/hまで拡大した。

エアコンの消費電力を低減する新しい手法も取り込まれた。ヒートポンプシステムを導入して、とくに暖房時の消費電力を大幅に低減した。電力を熱に変えることが電費を悪化させる大きな要因だったからだ。さらに、エアコンに送風モードの追加や直接体を温め体感温度を高めるステアリングヒーターとシートヒーターを標準設定。エアコンの消費電力低減は、天井にも及ぶ。ルーフトリムにアルミフィルムが追加され、車外の温度に影響されない工夫も盛り込まれている。

日産リーフ
日産リーフ

日産リーフ

充電器が無くなり、リヤシートとラゲッジルームを隔てる壁が無くなり容量もアップした

 

日産リーフ

一体化により軽量化されたe-パワートレイン
日産リーフ

日産リーフ

バッテリーパック
日産リーフ

ITも進化! より便利になったナビゲーション機能

 マイナーチェンジとはいえ、モータールーム内はかなり刷新がされ、まったく別のパワーユニット感もあるほどの変貌遂げた日産リーフ。より使いやすいEVへの進化もスゴイ。充電器というインフラ関係では、急速充電器の設置を積極的に推進。国内販売会社での急速充電器設置店舗数を、現在の400店舗から、今年度末までに700店舗まで拡大する。

ITを積極的に使い利便性を高めているのも日産リーフの特徴。マイナーチェンジでは、IT関連も進化。EVは、登り坂や高速走行は電費が悪化する要因のひとつ。こういった状況が長く続くと、今までは航続可能距離がドンドン短くなった。今回は登り坂や高速走行を回避して、省エネルートの案内や到着時のバッテリー残量予測機能も増えた。また、実際に使う時に便利な機能として、目的地まで走行するのに充電が必要な距離の場合、ルート沿いの充電ポイント案内するなどの機能も追加されている。充電スポットに向かったものの、営業時間外で利用できないなど、走行不能になることも考慮し、充電できないスポットも専用アイコンで表示されるようになった。

まだまだ充電に関しては、いつでもどこでも、という容易なものではないものの、徐々に設備は増え、充電場所に困ることが少なくなってきている。EVの不便さよりも、EVの魅力が徐々に上回ってきたようだ。

日産リーフ

省エネルート案内

日産リーフ

満空情報の提供

日産リーフ

営業時間外の充電スポット表示

日産リーフ新価格

G 3,847,200円
X 3,471,300円
S 3,062,850円

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(レポート:CORISM編集部

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