ホンダ e:N2 2026バンコク国際モーターショー解説

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2026/08/12

ホンダ e:N2 フロントスタイル

 

強固な生産ネットワークをもつホンダ

 

日系メーカーとしてタイ市場でトヨタに次ぐ存在感を維持しているのがホンダだ。

かつてのように、乗用車だけならトヨタを上回るといった状況ではなくなったが、タイ国内での強固な生産ネットワークに加え、現地に四輪・二輪双方の高度な研究開発(R&D)体制を敷いている強みは健在である。

今回のショーでも、激化するBEV競争に対し、ホンダならではの独自のアプローチを明確に打ち出してきた。

ホンダ e:N2 サイドスタイル

 

中国で開発された「e:N2」

 

今回のバンコク国際モーターショー2026で、ホンダはe:N2(イーエヌツー)を発表した。これは、中国の東風ホンダで開発したBEVで、グローバルなEVシリーズの1台として位置づけられている。

ホンダは北米向けの大型BEV開発方針を見直したものの、中国および成長著しい東南アジア市場においては、政府のEV優遇政策にコミットし、BEVのラインアップを強化する姿勢を鮮明にしている。その先陣を切るのがこのモデルだ。

ホンダ e:N2 リヤスタイル

 

クーペとSUVのクロスオーバーデザイン

 

外観デザインは、ファストバックSUVスタイルを採用する。クーペのようになだらかに傾斜したルーフからリヤウインドーにかけてのラインとシャープな直線基調のサイドラインを組み合わせ、近未来的なクロスオーバーデザインを表現している。

BEV専用モデルならのフロントグリルのないデザインを採用し、フルLEDの灯火類と光るホンダの「H」ロゴで先進感が表現されている。

ボディサイズは全長4788mm×全幅1838mm×全高1570mm、ホイールベース2733mmというもので、先代モデルに当たるe:N1やライバル車となるBYDのATTO3よりも大きめのボディを持つ。

これによってCセグメントのSUVとしてトップレベルの広々とした室内空間を確保している。インテリアはグレーとブラックを基調にオレンジのアクセントストライプを配している。12.8インチの大型タッチディスプレイや、すっきりとしたデジタルコックピットが新世代のBEVらしい雰囲気を演出している。

ホンダ e:N2 インパネ

 

最大530㎞の航続距離

 

EV専用プラットフォームである「e:N Architecture F(前輪駆動)」を採用し、ホンダが培ってきた高い車両安定性とキレのあるハンドリングを重視したという。

最高出力204馬力(150kW)、最大トルク310Nmを発揮するパワフルな電気モーターを搭載し、ホンダが培ってきたハンドリングと、BEVらしい力強くスムーズな加速を実現する。容量68.8kWhのバッテリーを搭載することで、最大530km(NEDC基準)のゆとりある航続距離を達成している。

 

 

充実した予防安全&豪華装備

 

先進安全装備のHonda SENSINGは、6つの主要機能をはじめ、360度カメラやブラインドスポットモニターを標準装備する。さらに、タイで販売されるホンダ車として初めて「フロントセンターエアバッグ」を採用した。

快適装備は、11.5インチのヘッドアップディスプレイ(HUD)、12スピーカーのBOSEプレミアムオーディオシステム、前席ベンチレーションシート、PM2.5対応のプラズマクラスター空気清浄機などなど、プレミアムSUVにふさわしい充実した快適装備がふんだんに用意されている。

タイ仕様のe:N2は単一グレード・単一仕様の設定で、価格は142万9000バーツ(約715万円)とされた。発表に合わせた購入特典として、家庭用充電器(設置費用込み)やポータブル充電器に加え、1年間の車両保険(無料)が用意されていた。さらに、先着100名の予約者には折りたたみ電動スクーターが提供されたという。

<レポート:松下 宏

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