【メルセデス・ベンツ E63AMG 試乗記】ただの最高級サルーンではない。コイツは真の"スポーツカー"だ!
【メルセデスベンツ】2010/04/18
走る楽しさを追求したトップモデル
メルセデス・ベンツはハイブリッド車や直噴ガソリンエンジンを搭載したエコカー減税対象車をラインナップに加え、クリーンとエコロジーを全面に押しだしてきている。さらに世界一厳しい日本のディーゼル車規制をクリアしたBlueTECモデルも発売開始し間違い無く他社をリードしている。だがクルマを所有する楽しみ、乗る楽しみはメルセデス・ベンツは忘れていない。AMGシリーズがそれであり、大排気量、大パワーをメルセデス・ベンツの各シリーズの頂点としてラインナップしている。新型EクラスセダンをベースにしたE63AMGが今回の試乗車である。
エレガントであるEクラスがAMGモデルになると、押し出しが強すぎて距離を置きたくなる。大型フロントスポイラー、左右17mm拡大したフロントフェンダー、リヤディフューザーから左右に突き出したデュアルエキゾースト。強面のメルセデス・ベンツで泣く子も黙るようなスタイルだ。シートは上品な本革の専用スポーツシートで、シート全体でドライバーの身体を面で支えるためサイドサポートが良いのに窮屈でなく、メルセデス・ベンツ伝統の良いシートである。
エレガントであるEクラスがAMGモデルになると、押し出しが強すぎて距離を置きたくなる。大型フロントスポイラー、左右17mm拡大したフロントフェンダー、リヤディフューザーから左右に突き出したデュアルエキゾースト。強面のメルセデス・ベンツで泣く子も黙るようなスタイルだ。シートは上品な本革の専用スポーツシートで、シート全体でドライバーの身体を面で支えるためサイドサポートが良いのに窮屈でなく、メルセデス・ベンツ伝統の良いシートである。
パワフルで滑らかな6.3リッターエンジン
エンジンスイッチを入れると周囲を圧倒するようなエキゾーストサウンドが響く。窓を閉めるとエキゾーストサウンドは遠くで囁いているように変わる。変わらないのが6.3リッターV型8気筒の鼓動で、大きなパワーユニットであることを常にドライバーに訴える。AMGスピードシフトMCT(電子制御式7速トランスミッション)は4つのシフトプログラムモードを持ち、シフトレバーの横にあるダイヤルで選択する。通常使う「C」、より高回転でシフトしギヤチェンジ時間を25%短縮する「S」、更にギヤチェンジ時間を25%短縮する「S+」、ギヤをマニュアル操作する「M」の各モードがある。最初は迷わず「C]モードを選択し走り出す。
524馬力もある高性能エンジンとは思えないほど運転は楽で、周囲の流れと一緒に走っていると「普通のEクラス」である。トルクコンバーターの代わりに湿式マルチプレート・クラッチを使っているが、発進はスムーズでギヤチェンジのショックも少なく通常のATとの違和感はない。ダイレクトなアクセルレスポンスは、このトランスミッションの一番の利点で、右足の力加減で面白いようにスピードコントロールが出来る。さらにシフトダウン時にはパドルシフトを操作するだけで自動ブリッピング機能が働き、「ブォン!」とエンジン音が響き、完璧なシフトダウンをする。パドルシフトを操作し「ブォン!」「ブォン!」「ブォン!」とシフトダウン繰り返すと、あたかも自分がレーシングドライバーになったように気分になる。
勇気を出してアクセルペダルを床まで踏むと、「6.3-V8」と刻まれたタコメーターはレッドゾーンの7200回転に向かって狂ったように針が上昇する。C63AMGやSL63AMGでも暴力的だと思ったが、E63AMGは更に力強い。スタートから100km/hまでは4.5秒で到達し、これはセダンではなくスポーツカーの加速力である。トルクも64.2kg-m(630Nm)もあり、どの回転、どのスピードでも1.9トンのボディを軽々と超高速域に引っ張り上げる。一番関心するのが、この大きなエンジンがレッドゾーンまでフリクションが無いかのように軽快に回り、6リッターを超える大きなエンジンがビュンビュンと回るのは凄すぎる。
524馬力もある高性能エンジンとは思えないほど運転は楽で、周囲の流れと一緒に走っていると「普通のEクラス」である。トルクコンバーターの代わりに湿式マルチプレート・クラッチを使っているが、発進はスムーズでギヤチェンジのショックも少なく通常のATとの違和感はない。ダイレクトなアクセルレスポンスは、このトランスミッションの一番の利点で、右足の力加減で面白いようにスピードコントロールが出来る。さらにシフトダウン時にはパドルシフトを操作するだけで自動ブリッピング機能が働き、「ブォン!」とエンジン音が響き、完璧なシフトダウンをする。パドルシフトを操作し「ブォン!」「ブォン!」「ブォン!」とシフトダウン繰り返すと、あたかも自分がレーシングドライバーになったように気分になる。
勇気を出してアクセルペダルを床まで踏むと、「6.3-V8」と刻まれたタコメーターはレッドゾーンの7200回転に向かって狂ったように針が上昇する。C63AMGやSL63AMGでも暴力的だと思ったが、E63AMGは更に力強い。スタートから100km/hまでは4.5秒で到達し、これはセダンではなくスポーツカーの加速力である。トルクも64.2kg-m(630Nm)もあり、どの回転、どのスピードでも1.9トンのボディを軽々と超高速域に引っ張り上げる。一番関心するのが、この大きなエンジンがレッドゾーンまでフリクションが無いかのように軽快に回り、6リッターを超える大きなエンジンがビュンビュンと回るのは凄すぎる。
硬めの足まわりはスポーツカーそのもの
一方サスペンションはひと言でいえば硬い、硬すぎる。低速域はもちろん、高速域でもゴツゴツし、メルセデス・ベンツの長所である路面の凹凸をゆっくり吸収する安定感は感じられない。ダンパーの減衰力は「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツプラス」を選択できるが公道では「スポーツ」以上を選択して乗る気分にはなれない。C63AMGのように、過激なハードサスペンションでは無いが、一番高いEクラスが欲しくてE63AMGを購入した人は大きな間違いに気づくだろう。高級セダンではなくスポーツカーを買ってしまったと。
乗り心地を犠牲にした代わりにターンインは、Eクラスの大きなボディがふた回りも小さくなったようにスムーズにフロントがインに向く。ハンドリングマシーンとまでは言えないが、ロールも最小限でベースがEクラスとは思えないほど楽しめる。
専用の大径ブレーキローターを装着しフロントは6ピストンキャリパー、リヤは4ピストンキャリパーの組み合わせ試乗中は安定した制動性能であったが、これだけのモンスター・パワーと重量級の車重を、スポーツカーとして走った時には荷が重過ぎるかもしれない。
スタイル、パワー、そしてAMGブランド、「一番」が好きで1495万円を出せる人にはおすすめしたいクルマである。その代わり、スポーツカーにつきもののガマンも必要。ガマンが出来ない人にはSL63AMGの方が良いだろう。所有者を選ぶオオカミの皮を被ったモンスター・ウルフである。
乗り心地を犠牲にした代わりにターンインは、Eクラスの大きなボディがふた回りも小さくなったようにスムーズにフロントがインに向く。ハンドリングマシーンとまでは言えないが、ロールも最小限でベースがEクラスとは思えないほど楽しめる。
専用の大径ブレーキローターを装着しフロントは6ピストンキャリパー、リヤは4ピストンキャリパーの組み合わせ試乗中は安定した制動性能であったが、これだけのモンスター・パワーと重量級の車重を、スポーツカーとして走った時には荷が重過ぎるかもしれない。
スタイル、パワー、そしてAMGブランド、「一番」が好きで1495万円を出せる人にはおすすめしたいクルマである。その代わり、スポーツカーにつきもののガマンも必要。ガマンが出来ない人にはSL63AMGの方が良いだろう。所有者を選ぶオオカミの皮を被ったモンスター・ウルフである。
代表グレード |
メルセデス・ベンツ E63AMG |
|---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) |
4895×1870×1440mm |
車両重量[kg] |
1920kg |
総排気量[cc] |
6208cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] |
524ps(386kw)/6800rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] |
64.2kg-m(630N・m)/5200rpm |
ミッション |
7速AT |
10・15モード燃焼[km/l] |
6.1km/l |
定員[人] |
5人 |
税込価格[万円] |
1495.0万円 |
発売日 |
2010/2/24 |
レポート |
丸山和敏 |
(レポート:丸山 和敏)
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