スズキ クロスビー新車情報・購入ガイド カワイイだけじゃない! 本格的に使えるコンパクトSUV [CORISM]

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【スズキ】2018/01/08

■ハスラーの魅力を継承した愛されキャラが新型クロスビー

スズキ クロスビー
 スズキは、小型のSUVである新型クロスビー(XBEE)の発売を開始した。新型クロスビーは、ひと目見た瞬間から分かるように、軽自動車のハスラーとよく似たデザインが採用されている。ハスラーは、ワゴンRをベースとしたは派生モデル。東京モーターショーで出展され非常に話題となった。発売後しばらくの間、生産が追いつかないほどの人気モデルとなる。新型クロスビーは、そんなハスラーテイストをもったコンパクトカーといえる。

 新型クロスビーは、コンパクトSUVながら、オフローダー的というよりもワゴンに近いスタイリングをもつ。スクエアなスタイリングながら角を丸くし、柔らかで優しい雰囲気にまとめられている。さらに、丸く愛らしいヘッドライトが加わり、まるで小動物のような可愛らしさが新型クロスビーの魅力。

 最近のSUVは、ミニバン同様に顔が大きく押し出しの強い迫力系デザインが世界的にも人気。新型クロスビーは、こうしたデザインテイストとは真逆といえる。迫力系デザインが人気とは言え、小さいクルマにはそれなりに似合うデザインがある。また、迫力系デザインに違和感を感じる人も多い。新型クロスビーは、そうしたニーズをもつ顧客のハートを確実に捕らえるモデルといえるだろう。また、ハスラーが気に入っていても、軽自動車では・・・、もう少し大きいサイズをと考えていた顧客にもマッチする。

 新型クロスビーのボディサイズは、全長3,760×全幅1,670×全高1,705㎜。イグニスよりも60㎜全長が長い。トヨタ アクアなのどのBセグメント車より、ひと回り小さいAセグメントに属する。最小回転半径も4.7mと優れた機動性を誇る。

スズキ クロスビー
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■小さくても優れた積載性と使い勝手を誇る新型クロスビー

スズキ クロスビー
 新型クロスビーのインパネは、広さを強調する横基調のデザインが施されている。SUV感を出すために力強い2本のパイプフレームをモチーフとし、力強さとタフさをアピール。インパネとドアトリムには、アイボリーカラーのパネルを採用し、明るく開放感のある空間に見せている。

 シートカラーは、ブラックがベース。単なるブラックにするのではなく、車体色に対応した3色(イエロー、オレンジ、アイボリー)のシートパイピング(HYBRID MZ)とカラーアクセントを採用。ちょっとオシャレなインテリアに仕上げている。

 AセグメントのSUVという限られたスペースを上手に使う工夫がされているのも、新型クロスビーの魅力だ。ラゲッジ側からも操作可能なシートバックスライドレバーを採用し、状況にあわせてラゲッジスペースの荷室容量の拡大調整が可能となっている。

 その収納力は優れていて、後席を倒さずに9.5インチのゴルフバッグを真横に搭載が可能。ラゲッジ下のアンダーボックススペースは2WD車81L、4WD車で37Lの容量を確保。FFモデルでは、ベビーカーなどを縦に積むこともできる。その上、取り外し可能なラゲッジアンダーボックスは水洗いが可能だ。

 また、HYBRID MZの後席背面とラゲッジフロアは防汚タイプ。汚れを拭き取りやすい素材を採用し、アウトドアレジャーなどにも対応。さらに、前後席シート座面には、撥水加工を施されている。水に濡れてもサッと拭き取れるなど使い勝手に優れた装備が用意されている。

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■優れた先進予防安全装備を用意するも一部グレードでオプション設定という物足りない設定

スズキ クロスビー
 新型クロスビーの安全装備は、なかなか優れた先進予防安全装備が用意されている。リヤバンパーに内蔵した4つの超音波センサーで後方の障害物を検知する「後退時ブレーキサポート」を採用。さらに、後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーを搭載。

 そして、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備である「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能と、ヘッドランプのハイビーム /ロービームを自動で切り替えるハイビームアシストを用意した。

 しかし、相変わらずスズキの安全装備は販売価格重視の姿勢から抜け出せていない。上級グレードのMZには標準装備化した点は評価できるが、エントリーグレードのMXにはオプション設定。クルマは、誤って使えば人を殺すことがある製品。歩行者との衝突などの可能性を大きく引き下げることができるこうした安全装備の価格が約11万円までに下がってきているのなら、人を殺すことがある製品を売り利益を上げる自動車メーカーは積極的に標準装備化し自らの責任を果たす必要がある。

 スズキの社是には「消費者の立場になって、価値ある製品を作ろう」とある。消費者=社会と置き換えるのであれば、交通事故死を減らす可能性が低い製品を社会に送り出し続けるのは、消費者にとって本当に価値ある製品なのか? という疑問が残る。

 その他の安全装備では、周囲を立体的に360°確認できる3Dビューをスズキ小型車で初採用した。フロント、リヤ、サイド(左右)の計4か所に設置したカメラの映像を合成・処理し、自車周辺を俯瞰的に見ているような映像をモニターに映し出す全方位モニターに、周囲を立体的に360°確認できる。バックするときなどモニターばかりを注視して、周囲から近付く人などに気が付かず接触というリスクを軽減する機能を備える「左右確認サポート機能」も搭載している。

■可愛く見えても力強く、本格的な4WD機能をもつ新型クロスビー

スズキ クロスビー
 新型クロスビーのパワーユニットは、1.0L直噴ターボエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせたもので、スズキ車初搭載となる。出力は99ps&150Nm。1.0Lながら自然吸気1.5L車並みの最大トルクを誇る。車重がFF車で960㎏とSUV系として軽量なので、力強い走りが期待できそうだ。このエンジンに組み合わされるミッションは、CVTではなく6速AT。よりダイレクトな走行フィーリングが期待できる。

 そして、新型クロスビーの燃費は、FF車で22.0㎞/L。マイルドハイブリッド機能が追加されたことで、優れた燃費値を叩き出した。

 駆動方式は、FFと4WDが用意された。新型クロスビーは、デザイン重視のSUV感があるが、最低地上高は180㎜も確保されていて、ラフロードも苦にしない走破性を誇る。新型クロスビーの4WDは、通常走行時では前輪側よりに駆動力を配分。滑りやすい雪道などでは、前後輪に最適な駆動力を配分するビスカスカップリング式の4WDシステムを採用している。

 また、走行モードも多彩。パワフルでスポーティーな走りを実現する「スポーツモード」、雪道やアイスバーンでのスムーズな発進をサポートする「スノーモード」を新採用。4WDには、ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートする「グリップコントロール」、急な下り坂で車速を約7km/hで維持する「ヒルディセントコントロール」も標準装備されている。4WD車は雪道やオフロードなど、多くの路面に対応できる。

スズキ クロスビー
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■新型スズキ クロスビーのグレード選び

スズキ クロスビー
 新型スズキ クロスビーのグレード選び。新型クロスビーのグレードは、シンプルで2グレードとなっている。全車マイルドハイブリッド機能付きなので、どのグレード選んでも低燃費性能は保証される。しかし、安全装備に関しては、エントリーグレードのMXにはオプション設定。スズキセーフティサポートパッケージが無いと、安全性能は物足りないので必ずオプション選択したい。スズキセーフティサポートパッケージの価格は106,920円だ。このオプションをプラスすると、MXの価格は約187万円となる。

 最上級グレードのMZの価格は2,003,400円。スズキセーフティサポートパッケージをオプション装備したMXとの価格差は約13万円になる。大きな装備差は、LEDヘッドランプなどとクルーズコントロール、本革巻きステアリングホイールとシフトノブ、パーソナルテーブル、IRカット機能付きフロントガラス、プレミアムUV&IRカットガラスなど。

 プラス約13万円でこれらの装備がプラスされるのであれば、MZはなかなか買い得感がある。女性にとっては、IRやUVカットガラスは日焼け面でもメリットがある。また、LEDヘッドライトなどは、安全性はもちろん夜間での存在感も一段と際立つので、満足感のある装備だ。MZがお勧めグレードだ。予算が許せばMZに全方位モニター用カメラパッケージ(45,360円)を選択したい。

 予算重視であるならば、MXにスズキセーフティサポートパッケージをプラスした約187万円の仕様でも十分魅力的だ。

 4WDの有無は、降雪地域の人やウインタースポーツなどを積極的にしている人くらいで、通常の使い方ならFFでも十分だろう。

スズキ クロスビー
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■新型スズキ クロスビーの価格

■スズキ クロスビー価格
・HYBRID MX 2WD 1,765,800円/4WD 1,908,360円
・HYBRID MZ 2WD 2,003,400円/4WD 2,145,960円

■新型スズキ クロスビーの燃費、スペックなど

代表グレード スズキ クロスビーHYBRID MZ FF車
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3,760×1,670×1,705mm
車両重量[kg] 960kg
総排気量[cc] 996c
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] 99(73)/6,000rpm
エンジン最大トルク[N・m] 150/1,700~4,000
モーター最高出力[ps(kw)] 3.1(2.3)/1,000rpm
モーター最大トルク[N・m(kg-m)] 50(5.1)/100rpm
ミッション 6速AT
最小回転半径[m] 4.7m
JC08モード燃費 22.0㎞/L
定員[人] 5人
タイヤサイズ 175/60R16
価格 2,003,400円
レポート 編集部
写真 編集部

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(レポート:CORISM編集部

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