アウディA4オールロード クワトロ新車情報 毎年出る人気の限定車!  [CORISM]

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【アウディ】2012/08/23

VWパサート オールトラックより、約100万円高いが、エンジン&ミッションはA4オールロードクワトロが勝る!

 アウディは、新型「アウディA4 allroad quattro(オールロード クワトロ)」を全国限定200台で発売を開始した。

 オールロードクワトロは、ワゴンモデルのアバントをベースとし、悪路走行を想定し車高を若干アップ。ルックスはアンダーガードや樹脂製のホイールアーチなどを装備し、SUVっぽいワイルドさも兼ね備えたモデル。このA4オールロードクワトロは、ベースとなるA4がモデルチェンジしたこともあり、モデルチェンジ後のA4をベースとして登場した。

 こういったクロスオーバーモデルは人気で、最近では同じグループのVWがパサートをベースとしたVWパサート オールトラックを発売。VWパサート オールトラックと比較すると価格は、4,940,000円。対して、A4オールロードクワトロは5,995,000円と、細かい装備を除き単純比較すると約100万円A4オールロードクワトロの方が高価となっている。その差額分というべきなのか、A4オールロードクワトロの方が、同じ2Lターボエンジンながら、馬力は同じ211PSとしながらも、トルクは350Nmとパサートオールトラックの280Nmを70Nm上回る。また、パサートオールトラックのミッションは、6速DSGなのに対して、A4オールロードクワトロは7速Sトロニックとなっているのが大きな違いだ。

 アウディA4オールロードクワトロは、全国200台の限定モデル。注意しなくてはいけないのは、このモデルは、毎年限定という名で販売されているので、それほど希少なモデルではないということだ。2010年に250台、2011年に300台が導入されている。

 限定モデルは、売る側にかなりのメリットがある。限定と言葉を使い希少性をあおることで、値引きが抑制でき利益率が上がる。また、指名買いになるため営業マンの商談時間などの効率もアップする。ランチ限定20食と書かれると、それほど珍しいメニューじゃなくても慌てて頼んでしまうように、日本人の「限定」という言葉への弱さを上手く利用している。そういったカラクリがあるにせよ、A4オールロードクワトロというプロダクトそのものに大きな魅力がなければ通じないテクニックなので、まさにアウディの自信の表れといってもいいだろう。

 エクステリアには、専用大型ホイールアーチ、樹脂製のバンパー、前後アンダーガードなど数々の専用装備を採用。外装色は「グレイシアホワイト」と「ラバグレー」の2色を用意。内装にはブラックを基調に本革シート(ミラノレザー)とウォールナットのデコラティブパネルが組み合わされている。

 パワートレインは、2L直噴ガソリンターボエンジン「2.0 TFSI」を搭載。デュアルクラッチ式トランスミッション「7速Sトロニック」と、「クワトロ」(フルタイム4WDシステム)という組み合わせだ。オンロードでも卓越した駆動力性能を誇るクワトロシステムは、悪路での走破性を高める。普通のA4アバントの全高が1,440mmに対して、A4オールロードクワトロは1,495mmと専用サスペンションなどにより55mm車高がアップしている。また、オールロード専用の18インチアルミホイールを装備。顧客からの要望の多かったリアビューカメラを標準装備している。

 2011年9月に登場したA4オールロードクワトロの価格は589万円。今年のモデルは599.5万円と、10.5万円アップしている。約600万円という価格は、もう少し出すとひとクラス上のA6アバントや、個性的なA5カブリオレ、本格的なSUVのQ5などが狙える価格帯。その他のメーカーのクルマを含め、選択肢が大きく広がるため、限定車という言葉に慌てて飛びつかずにジックリと商談するといいだろう。

■アウディA4オールロードクワトロ価格:¥5,995,000

■アウディA4オールロードクワトロ スペック
・型式:ABA-8KCDNA
・全長×全幅×全高(mm):4,720×1,840×1,495
・総排気量(cc):1,984
・エンジン種類:直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ
・最高出力[ネット]:155kW(211ps)/4,300-6,000rpm
・最大トルク[ネット]:350Nm(35.7kgm)/1,500-4,200rpm
・駆動方式:クワトロ(フルタイム4WD)
・トランスミッション:7速 Sトロニックトランスミッション
・ハンドル位置:右

アウディA4オールロード クワトロ

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(レポート:CORISM編集部

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