トヨタ ハリアー新車情報・購入ガイド パワフル&スポーティな2.0Lターボを搭載。祝! 歩行者検知式自動ブレーキを全車標準装備化! [CORISM]

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【トヨタ】2017/06/19

 

■歴代モデルが高い人気を誇った高級SUVのパイオニアがハリアー

トヨタ ハリアー

 トヨタは、高級SUVである「ハリアー」をマイナーチェンジし発売を開始した。

トヨタ ハリアーは、1997年に初代モデルが登場。高級SUVというジャンルを切り開いたパイオニア的存在だ。高級SUVというイメージをけん引したのは、当時日本には導入されていなかったレクサスRXだった。高級車ブランドとして、北米で話題になったレクサスRXと同じクルマということで、ハリアー人気はドンドンと高まっていった。なんと、レクサスRXのエンブレムをハリアーに貼りかえるオーナーも多くいたほどだ。

同様に2代目ハリアーもヒットモデルとなる。2003年に登場し、モデル途中からハイブリッド車も追加され、より高級SUV感をアピールした。

そして、レクサスRXが2009年にデビューする。この3代目レクサスRXは、トヨタブランドのクルマとは異なることを鮮明にした。ハリアーとしては販売されず、レクサス専用モデルとなった。

国内には、ヴァンガードが投入されたことで、ハリアーは終了となる予定だったようだ。しかし、このヴァンガードがほとんど売れない状況となる。そこで、トヨタはハリアーを継続生産。なんと、3代目ハリアーが出るまで販売されロングセラーモデルとなった。

そして、3代目ハリアーは、ほぼ国内専用車となり2013年12月にデビューした。レクサスとの関係がなくなったことから、販売面で少々心配されたものの、発売1か月での受注は20,000台と好調。ただし、ハイブリッド車の比率は約40%と低めの結果となった。高級SUVということもあり、ハイブリッド車の価格は当時3,610,000円からと、やや高めの価格設定だった。それに対して、ガソリン車は2,720,000円からと価格差が大きかったこともあり、ガソリン車中心の売れ行きとなったようだ。

トヨタ ハリアー
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トヨタ ハリアー

■350Nmの大トルクを発揮する2.0Lターボ。ハリアーの最もスポーティなグレードに

トヨタ ハリアー

 今回行われたトヨタ ハリアーのマイナーチェンジでは、ガソリン車には8AR-FTS型の2.0L直噴ターボエンジンが搭載された。このエンジンは、ダウンサイジングエンジンで、2.0Lながらターボを装着することで、V6 3.5L並みの最大トルクを誇り、低燃費であることが特徴だ。出力は、231ps&350Nmになる。

従来のハリアーは、自然吸気の2.0Lエンジンが用意されていたが、1,600㎏級の車重では、高速道路などでやや非力感があった。より力強いハイブリッド車となると、4WDしか選択できず価格はFFガソリンモデルと比べると、80万円近く価格が上がり選びにくい状態だったので、2.0Lターボ車はその間を埋めるモデルといえるだろう。

ただし、ハリアーはほぼ国内専用車であるのに、この8AR-FTS型の2.0L直噴ターボエンジンはハイオク仕様となっている。これは、このエンジンが主に欧州や北米向けに開発されたものであったことが理由だ。せめて、国内に導入するのならレギュラーガソリン仕様にするくらいの配慮は必要だろう。

同じトヨタのC-HRは、オーリスなどに搭載されていたハイオク仕様の1.2Lターボをレギュラーガソリン使用に変更して搭載しているくらいだ。さらに、ハイオク仕様ながらエコカー減税にも対応していないので、顧客の負担はさらに増える。ハイブリッド車は、もちろんエコカー減税免税になっている。

そして、この2.0Lターボ車は、スポーティグレードとして位置付けられている。より優れた走行性能とするために、フロントとリヤにパフォーマンスダンパーを搭載。車両のロール剛性を上げることで、高速走行時における優れた直進安定性や操縦安定性を確保した。

さらに、走行制御モードスイッチにスポーツモードを追加。より力強い加速感とスポーティ感あふれるハンドリングを両立した。そして、専用の18インチアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)、スモーク調メッキ加飾ヘッドランプ、専用フロントグリル(アッパー&ロア)、ウルトラスエード
+合成皮革(ブラック×レッド)シート表皮、シフトパネル(メタルカーボン)などで、他のグレードと差別化されている。

トヨタ ハリアー
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■トヨタ セーフティセンスPが標準装備化され優れた安全性能を得た

トヨタ ハリアー

 装備面では、ようやく歩行者検知式自動ブレーキである先進予防安全装備「トヨタ セーフティセンスP」が全車に標準装備された。ハリアーは、サイド&カーテンエアバッグも全車標準装備化されているので、これで高級車といえる安全性能を得たことになる。

そして、アクセルとブレーキの踏み間違えによる衝突被害軽減に効果があるインテリジェントクリアランスソナーの機能が強化された。まず、低速走行時などアクセルが踏まれない場合も作動。超音波センサーを8個に増やし、右左折時やハンドルが切れている状態でも衝突緩和が可能となった。

より、安全性が高まったインテリジェントクリアランスソナーだが、こちらは最上級グレードのみに標準装備化。他のグレードは28,080円のオプションとなった。ハリアーは、高級SUVであるという位置付けであるのならば、わずか28,080円程度の装備なら積極的に標準装備化して、すべてのグレードが優れた安全性能をもつクルマであることをアピールするべきだろう。

また、右左折の際、16灯のLEDランプが内側から外側へ流れるように光るシーケンシャルターンランプを採用。先進性を強調するとともに、周囲からの被視認性を高め、予防安全性を高めている。さらに、ヘッドランプ点灯時、ウィンカー操作やステアリング操作と連動して点灯するLEDコーナリングランプを設定。交差点への右左折進入などに、歩行者や障害物をより早く確認できるよになり、夜間での安全性を高めている。

外観デザインは、アッパーグリルを薄くしロアグリルをよりワイドにすることで、トヨタ独自のアンダープライオリティをよりダイナミックに演出。タフなSUVというよりは、スポーティな精悍さを強調。リヤビューは、リヤコンビネーションランプを赤色の面発光とし、アイコニックなデザインとした。

外板色には、新色ダークレッドマイカメタリック、ダークブルーマイカメタリックを含む全6色を設定。

グレードは、上級パッケージ“Metal and Leather Package”を新設定した。

トヨタ ハリアー
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■トヨタ ハリアーのグレード選び

トヨタ ハリアー

 トヨタ ハリアーの選び方。安全装備は、歩行者検知式自動ブレーキである「トヨタ セーフティセンスP」が全車に標準装備化され、サイド&カーテンエアバッグも標準装備化されているので、どのグレードを選んでも高いレベルの安全性能を誇る。

ただし、アクセルとブレーキの踏み間違えによる被害軽減が可能なインテリジェントクリアランスソナーが一部グレードにオプション設定になっている。28,080円という安価なオプションなので、必ず装備したい。狭いところで壁などに擦ってしまうような事故も減るので、日常的にも効果がある装備だ。

ハリアーの選び方は、まずパワーユニットの選択から。2.0Lエンジン車が最も安価な設定になっていて、その次が2.0Lターボ、そしてハイブリッドが最も高価になっていく。予算に余裕があるのなら、やはり積極的に2.5Lハイブリッド車を選びたい。燃費も21.4㎞/Lと優れていて、エコカー減税も免税だ。価格は高いが、免税のメリットがある。また、4WDのみの設定なので、積雪地域でも使える。さらに、より低燃費なクルマであることが求められる時代。ハイブリッド車は、人気が高い。元々、ハリアーは高いリセールバリューを誇るが、さらにハイブリッド車はリセールバリューが高いので、短期の乗り換えでもメリットがある。

そして、選びにくいのが2.0Lターボ車だ。力強さでは、ハリアーのグレード中最もパワフルだ。しかし、ハイオク仕様でエコカー減税にも対応していない。単に速いハリアーが欲しいという人には向くが、燃費や燃料費などのランニングコストを考えるとちょっと微妙といったところ。

コストパフォーマンスを考えるのなら、2.0Lガソリン車だ。燃費も16.0㎞/Lと良好で、エコカー減税にも対応する。ただし、さすがに2.0Lエンジンでは余裕があるとはいえない状況。とくに、高速道路などでは多少深くアクセルを踏むことが多くなり、ストレスを感じるときがある。とくに、4WD車はこうした傾向が強くなる。街中中心で使ったり、力強さが無くてもストレスに感じないという人であれば、コストパフォーマンスに優れたグレードだ。

グレードは、予算重視ならELEGANCEでも十分といった仕様となっている。ただ、ELEGANCEはターボ車を除き、LEDヘッドライトやLEDシーケンシャルターンランプやLEDコーナリングランプが装備されていない。そうなると、PREMIUM以上が無難といったところだ。それ以上のグレードは、好みで選べばいい。

トヨタ ハリアー
トヨタ ハリアー
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■トヨタ ハリアー価格

トヨタ ハリアー

■トヨタ ハリアー価格

・ELEGANCE 2.0L 2WD 2,949,480円/4WD 3,143,880円
・ELEGANCE 2.0Lターボ 2WD 3,380,400円/4WD 3,574,800円
・ELEGANCE 2.5Lハイブリッド+ E-Four(電気式4輪駆動) 3,774,600円
・PREMIUM 2.0L 2WD 3,249,720円/4WD 3,444,120円
・PREMIUM 2.0Lターボ 2WD 3,519,720円/4WD 3,714,120円
・PREMIUM 2.5Lハイブリッド+ E-Four(電気式4輪駆動) 4,074,840円
・PREMIUM 2.0L “Metal and Leather Package” 2WD 3,599,640円/4WD 3,794,040円
・PREMIUM 2.0Lターボ “Metal and Leather Package” 2WD 3,850,200円/4WD 4,044,600円
・PREMIUM 2.5Lハイブリッド+ E-Four(電気式4輪駆動)“Metal and Leather Package” 4,424,760円
・PROGRESS 2.0L 2WD 3,780,000円/4WD 3,974,400円
・PROGRESS 2.0Lターボ 2WD 4,050,000円/4WD 4,244,400円
・PROGRESS 2.5Lハイブリッド+ E-Four(電気式4輪駆動) 4,604,040円
・PROGRESS 2.0L “Metal and Leather Package” 2WD 4,129,920円/4WD 4,324,320円
・PROGRESS 2.0Lターボ “Metal and Leather Package” 2WD 4,380,480円/4WD 4,574,880円
・PROGRESS 2.5Lハイブリッド+ E-Four(電気式4輪駆動)“Metal and Leather Package” 4,953,960円

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(レポート:CORISM編集部

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