三菱自動車は、4WDセダンのランエボこと「ランサーエボリューションX(テン)」に燃費や走行フィーリングの向上などの一部改良を行い、10月21日から全国の系列販売会社を通じて発売する。
　今回の一部改良では、高着火性点火プラグの採用や、点火時期や燃料マップなどのエンジン制御、触媒仕様を見直すことで、「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(JC08モード)」に適合。加速レスポンスの向上を図るとともに、全グレードで燃費を10・15モードで0.4～0.6km/L向上させた。さらにツインクラッチSST車では、制御を見直すことで変速レスポンスの向上や減速時のスキップシフトを実現。これまで以上に走行状況やドライバーのフィーリングに合った変速を可能とした。また、「RS」グレードを除き、低燃費運転をサポートするECOランプを追加した。
　このほか、ブレーキアシスト機構を緊急ブレーキであるかを従来以上に的確に検知するペダル踏力・踏込み速度感応型に変更。また、セキュリティ装置には、車体傾斜検知機能と室内侵入検知機能を追加し、車内への不正侵入や、ジャッキアップやレッカーなどによる盗難を防ぐ。(それぞれ「RS」グレードを除く)
　さらに、一部グレードに採用の7インチワイドディスプレイHDDナビにフルセグ地上デジタルTVチューナーを搭載するとともに、携帯電話や音楽プレーヤーなどをナビから操作できるシステムを搭載するなど、ナビ・オーディオ機能の充実も図った。
　価格は315万円から522万9000円。