ホンダは「ステップ ワゴン」「ステップ ワゴン スパーダ」に、人気のホンダHDDインターナビシステムなどを標準装備した新タイプを、お買い得感のある価格で設定するとともに、その他のタイプも装備内容の充実を図り、8月1日に発売した。

　ホンダのステップワゴンは、2010年にライバル日産セレナやトヨタ ノア＆ヴォクシーを押さえてミニバン販売台数ナンバー1になった超人気車種。しかし、昨年末にフルモデルチェンジした日産セレナが登場。新型車効果とステップワゴンにはないアイドリングストップ機能、そしてクラスナンバー1の低燃費を武器に大幅に販売台数を伸ばし、1～6月の上半期販売台数はステップワゴンを大きく引き離し、セレナが販売台数ナンバー1を奪取している。

　この5ナンバーサイズのミニバンは、そんな熾烈な争いを繰り広げているため、他のジャンルの車種に比べると特別仕様車や仕様変更など、我々ユーザーにも大きなメリットがある。今回、登場した特別仕様車も、まさに日産セレナに負けじと人気のオプション装備を標準装備化するなどし、お買い得感を増している。

　今のところ、トヨタのノア＆ヴォクシーに大きな動きはないが、日産セレナは20周年を迎えるという。また、ひとつクラスが上になるが、トヨタのアルファード＆ヴェルファイアがマイナーチェンジし待望のハイブリッド車が追加される予定だ。そんなこともあり、今年の秋はミニバンが元気になること確実。

　だから、今、慌ててステップワゴンを買う必要はなし。まずは、ライバルのセレナが9月以降どんな動きをするかを見てから買うのが賢い。当然、ステップワゴンとセレナは強力なライバル関係にあるから、実際に商談するときは競合させることは必須。ディーラーもメーカーも、ソコソコ利益が出る車種だけに熱い値引き合戦が期待できる。

【新タイプの主な標準装備の内容】
●ステップ ワゴン G・スマートスタイル エディション
・ディスチャージヘッドライト＜HID＞（ロービーム、オートレベリング／オートライトコントロール機構付）
・両側パワースライドドア
・Hondaスマートキーシステム（Hondaスマートキー2個付）
・セキュリティーアラーム

●ステップ ワゴン G・HDDナビ スマートスタイル エディション
・上記の「ステップ ワゴン G・スマートスタイル エディション」の装備に加えて、フルセグ＜12セグ／ワンセグ＞対応により高画質な地上デジタルテレビ放送を楽しめるなど多彩な機能を搭載したHonda HDDインターナビシステム

●ステップ ワゴン スパーダ Z・HDDナビ エディション
・フルセグ＜12セグ／ワンセグ＞対応により高画質な地上デジタルテレビ放送を楽しめるなど多彩な機能を搭載したHonda HDDインターナビシステム

【その他のタイプの主な追加装備内容】
●ステップ ワゴン L」に、VSA（車両挙動安定化制御システム）、ヒルスタートアシスト機能などを標準装備
●ステップ ワゴン Liに標準装備されているHonda HDDインターナビシステムをフルセグ＜12セグ／ワンセグ＞対応に変更
●ステップ ワゴン スパーダ Zに、メッキタイプ・アウタードアハンドル、フロントドア・シルバー塗装インナードアハンドルなどを標準装備
●ステップ ワゴン スパーダ Ziに標準装備されているHonda HDDインターナビシステムをフルセグ＜12セグ／ワンセグ＞対応に変更。また、メッキタイプ・アウタードアハンドルなどを標準装備

＜ステップワゴン/ステップワゴン スパーダ価格＞
・ステップワゴンG・スマートスタイル エディション　　　　　CVT 2,340,000円
・ステップワゴンG・HDDナビ スマートスタイル エディション　CVT 2,550,000円
・ステップワゴン スパーダZ・HDDナビ エディション　　　　　CVT 2,828,000円