【ザ・対決 比較試乗】ホンダ ステップワゴン 対 トヨタ ノア/ヴォクシー徹底比較
ROUND1 ファーストインプレッション
【対決】2010/10/02
相変わらず激戦の様相を見せるMクラス&トールスタイルミニバンの世界。5ナンバーサイズに2リッター・エンジンを搭載しているのが特徴で、実用性と経済性、さらに走行性能もしっかりと確保されているだけに人気が高いのは当然だ。各社が力を入れているのだが、今回は元祖ともいえる、ホンダのステップワゴン。さらに販売的には他車を圧倒するトヨタのノア/ヴォクシーを対決させてみよう。パッケージングやシートアレンジ、走行性能など、チェックすべきポイントは多岐に渡るだけに、その結果はいかに?
構成・文/近藤暁史
構成・文/近藤暁史
< 前のページ [1] [2] 次のページ >
| ホンダ ステップワゴン | トヨタ ノア/ヴォクシー |
|
|
| 5ナンバーでも広大な室内。シートアレンジも実用的 | 走りも実用的で、じっくり使える使い勝手のよさ |
|
今や定番化したミニバンというジャンルのなかでも日本の道路事情などを考えた場合、ベストなのはMクラスだろう。ステップワゴンといえば、初代より一貫してトールスタイルにこだわる実用性重視のMクラスミニバンだ。ノア/ヴォクシーとはフルモデルチェンジの時期が大きく異なり、交互に変わっていく形。現在はステップワゴンのほうが、より新しい。4代目となる現行型もホンダ自慢の低床&低重心プラットフォームを採用。先代はフローリング風フロアや障子のようなシェイドなどに驚かされたが、今回はギミックが少ない。 ラインアップは、標準ボディとエアロや17インチホイールなどを装備してよりスタイリッシュなスパーダを用意。どちらも最近のホンダ車の例にならって、いわゆる"ホンダ顔"となっていて、ひと目でステップワゴンとわかる存在感を得ている。スパーダだけでなく、標準車でもなかなかの迫力だ。 ボディサイズは、このクラスの鉄則である「5ナンバーサイズ堅持」。室内長を320ミリ、室内高も45ミリ拡大したことで、クラス最大の室内高1395ミリを実現している。この点は実際に乗ってみるとわかる点で、確かに広く、それが確実に実感できるほどだ。さらに実用面では「3列目床下収納シート」を採用しているのが大きな注目点だ。ライバルは左右跳ね上げが主流だけに、これは大きなアドバンテージになるし、操作そのもの軽々できて、女性でも問題なくできる。 セカンドシートにはふたつの仕様が用意されている。ひとつはタンブルシートと呼ばれる従来と同じベンチシートタイプ。もうひとつはチップアップシートという、いわゆるキャプテンシートのようなもので、中央席はFOPシートと呼ばれる補助席のような簡単なもので、不要なときは跳ね上げて収納。ウォークスルーすることができる。 エンジンは2リッターのi-VTECのみ。パワーは5psダウンしつつも、トルクは0.5kg-mアップの19.7kg-mとし、扱いやすさを重視。これは街中などでの実用燃費向上にも貢献するだろう。トランスミッションはCVT がメインで、4WDには5速ATを搭載。 [エコ&燃費] ECONモードのおかげもあり、燃費は14.2km/Lを達成している。ライバルに対して大きなアドバンテージになるのは確実だ。4WDについては5速ATとなるが、こちらも12.6km/Lと、かなりいい数値を実現している。 [安全性能] 歩行者保護などにもいち早く力を入れてきたホンダだけに、ボディ自体の安全性についてはステップワゴンもレベルは高い。ただし、2&3列目の中央にはヘッドレストも3点式シートベルトもなし。走行時の横滑りを制御するVSAも、上級グレートには標準装備されるが他グレードではオプションですた用意されないのはかなり寂しい。 [取材時実測燃費] 9.6km/L [ステップワゴン価格帯] 208.8-359.8万円 |
Mクラスミニバンは主力ジャンルだけに数々のモデルが、各メーカーからリリースされているが、ステップワゴンなどのライバルを抑え、王者として君臨しているのが、トヨタのノアとヴォクシーだ。 2代目となる現行型については基本的に初代からのキープコンセプトで、派手な変化はないが逆に着実な進化を遂げた感が強い。実際の販売面でも高い人気をキープし続けている。ちなみに初代ではノア/ヴォクシーの順でトヨタ内では表記されていたが、2代目では逆に。これは販売台数の違いが理由となっている。 ノアとヴォクシーの違いはというと、まず一番大きいのがスタイル。両車のデザインは2代目になってより大きな差別化が図られ、キャラクター区分をよりハッキリとしたものにしている。ノアは実用重視で、ヴォクシーはスタイル重視だ。もちろんベースや機構は同じで、デザインを中心としたイメージ付けの違いだけである。 エンジンはすべて2リッターで、ミッションもすべてCVTと組み合わされる。トピックスとしてはまず、ミニバン日本初採用となるバルブマチックの搭載。これはスロットルバルブだけの制御ではなく、バルブのリフト量変化によってもエンジン回転の制御を行なうもので、とくに低負荷時での省燃費とレスポンスのよさを両立させた、時代を先取りした機構だ。 さらに命である実用装備面でも、軽々と3列目を跳ね上げられるワンタッチスペースアップシート(世界初)やチャイルドケアモード付きのロングスライドマルチ回転シートなどを採用。マイナーチェンジでは、セカンドシートの使い勝手が変更され、7人乗り/8人乗りの両方でより使いやすくなった。「サードシートは使わない。ラゲッジが広いほうがいい」という声に応え、5人乗りのYY(ノア)/トランスX(ヴォクシー)も用意されている。 [エコ&燃費] バルブマチックは走りと省燃費&環境性能を両立。さらに緻密な制御が自慢のスーパーCVT-iも燃費向上に貢献する。マイナーチェンジでバルブマチックを全グレードに拡大。さらにCVTの制御に磨きをかけることで、クラストップの燃費を実現した。 [安全性能] 全方位的に衝突安全性をクリア。同排気量クラストップレベルを確保している。歩行者傷害軽減にも力を入れていて、ピラーまわりも吸収構造としている。オプションながら横滑り防止のS-VSCを、全グレードに用意している。またマイナーチェンジで全席にヘッドレストと3点式シートベルトが標準化された。 [取材時実測燃費] 12.1km/L [ノア/ヴォクシー価格帯] 209.0-270.0万円 |
|
スペック表 | |
| 代表グレード | ホンダ ステップワゴンG(8人乗り) |
|---|---|
| ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4690×1695×1815mm |
| 車両重量[kg] | 1580kg |
| 総排気量[cc] | 1997cc |
| 最高出力[ps(kw)/rpm] | 150ps(110kW)/6200rpm |
| 最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 19.7kg-m(193N・m)/4200rpm |
| ミッション | CVT |
| 10・15モード燃費[km/l] | 14.2km/l |
| 定員[人] | 8人 |
| 税込価格[万円] | 208.8万円 |
| 発売日 | 2010/10/9 |
スペック表 |
| 代表グレード | トヨタ ノアX(8人乗り) |
| ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4595×1695×1850mm |
| 車両重量[kg] | 1580kg |
| 総排気量[cc] | 1986cc |
| 最高出力[ps(kw)/rpm] | 158ps(116kW)/6200rpm |
| 最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 20.0kg-m(196N・m)/4200rpm |
| ミッション | CVT |
| 10・15モード燃費[km/l] | 14.4km/l |
| 定員[人] | 8人 |
| 税込価格[万円] | 209.0万円 |
| 発売日 | 2007/6/27 |
開放的なコクピット。助手席側にサイドビューサポートミラーを設定するなど、良好な視界を確保。
燃費向上に貢献するECONスイッチ。エンジン、ミッション、エアコンなどとの協調制御でエコ運転を実施。
スライド機構のないタンブルシートが標準装備。チップアップ&スライドシートはオプションで設定。
床下格納式のせいかサードシートはやや小ぶりで座り心地は今ひとつ。大人が座れる室内空間は確保している。
サードシート使用時は、床下をさらに掘り下げた荷室スペースになる。背の高い荷物でもラクラク積み込める。
サードシートの床下格納で効率を高めた荷室スペース。床面は思いのほか低く、荷室へのアクセス性は良好。
さらにセカンドシートをタンブルさせれば、広大な荷室空間を実現。ちょっとした引っ越しなら請け負える!?
タイヤは195/65R15サイズが標準だが、主要モデルでは16インチへのアップグレードが可能。16インチはホイールがアルミに。 |
センターメーターを採用したコクピット。奇抜に見えるが非常に機能的。実用的な収納も多数装備。
7人乗りのセカンドシートは回転させることができ、チャイルドシートへの子供の乗せ降ろしをサポート。
写真はセカンドシートがベンチタイプの8人乗り。チップアップ&ロングスライドが自慢。足を伸ばしてくつろげる。
左右分割方式なので、片方に人間が着座、もう片方は荷物スペースとするなどフレキシブルな使い方ができる。
ノア/ヴォクシーの床下収納スペースは、サードシートに関係なく使えるのが魅力。フタ付きなのもありがたい。
ノア/ヴォクシーのサードシートはオーソドックスな左右跳ね上げ式。極めて簡便に格納できる設計がうれしい。
セカンドシートをスライド機構で前方へ移動させた最大荷室モード。跳ね上げたサードシートが左右空間を規制しているのが残念。
標準系グレード(G、X)では195/65R15が標準。スポーツ系グレード(S、Si)では205/60R16になる。16インチはアルミホイールが標準装備。 |
< 前のページ [1] [2] 次のページ >
【関連記事】
- 【トヨタ 新型 ヴォクシー試乗記】ホントはこっちがNo.1!? デビュー3年で熟成高まるニュー ヴォクシー[2010.05.29/CORISM]
- 【ホンダ 4代目 ステップワゴン 試乗記】原点回帰!ミニバンは四角くてデッカイのがイチバン[2009.11.04/CORISM]
- 【トヨタ 新型 ウィッシュ 試乗記】ダイナミックな走りと高い環境・安全性能を得てお買い得度アップ[2009.05.10/CORISM]
- 【ホンダ 新型 ストリーム 試乗記】ミニバンなのに5人乗り!? ストリームに追加された新スポーツグレード「RST」の乗り味を徹底検証する![2009.07.31/CORISM]
(レポート:CORISM編集部)
【オススメ記事】
- 日本最大級! 旧車のトレードショー! 2月25日(土)・26日(日)の2日間。パシフィコ横浜にて。旧車専門誌「Nostalgic Hero」主催イベント、第4回『Nostalgic 2days』開催! 【ニュース・トピックス】
- 弱点は価格? へそ曲がり評論家さえも楽しいと太鼓判!【スバルBRZ試乗記】【レビュー】
- 【まずは、自動車取得税と重量税の撤廃が先だ! ユーザーや販売現場を混乱させるエコカー補助金】渡辺 陽一郎コラム【特集・コラム】
- ポルシェの虎? 新型小型SUV名公開!【ポルシェMacan新車情報】【ニュース・トピックス】
- クラスナンバー1スペックで勝負するスパーハイト系軽自動車【ホンダN BOX試乗記】【レビュー】
- ハイブリッド車を撃墜せよ! 燃料費が経済的なスカイアクティブ・クリーンディーゼル搭載【マツダCX-5新車情報】【ニュース・トピックス】
- 普段、乗れない特別なジャガーに乗るチャンス! 【ジャガー ハイパフォーマンスコレクション開催】【ニュース・トピックス】
- クルマを楽しむから、クルマで楽しむ時代へ【ホンダN CONCEPT_3新車情報】【ニュース・トピックス】
- スクープ! 2012年登場の次期新型ノートは1.2L直噴エンジン+スーパーチャージャー搭載か?【日産INVITATION(インビテーション)】ジュネーブショー出展車【ニュース・トピックス】
- 優雅なスタイルは、これこそA6本来の姿か? エンジンのダウンサイジングは無し!【アウディA6アバント新車情報】【ニュース・トピックス】











