【ザ・対決 比較試乗】スズキ パレットSW 対 ダイハツ タント カスタム 徹底評価 ROUND2 総合評価[CORISM] [CORISM]

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【対決】2010/01/12

評価する達人たち

小さくて軽く、誰でも買える価格帯、そして燃費がよいということを信念としてクルマを評論。大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。
学校の先生から自動車雑誌編集者経て、モータージャーナリストになったという異色の経歴を持つ。元教師ということもあり、分かりやすい評論に定評がある。さらに、クルマの細部まで見逃さない観察力はハンパではない。最新のクルマから、ヒストリックカーまで幅広い知識をもつ。
歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなく、WRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。

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パワーユニット[Power Unit]

スズキ パレット SW ダイハツ タント カスタム
スズキ パレットSW TS(FF) 660ccターボエンジン
ダイハツ タント カスタム RS(FF) 660ccターボエンジン
松下 宏 単純にエンジンだけを比べたらダイハツのエンジンにやや劣るが、副変速機付きのCVTも含めて考えるとほとんど互角。燃費がよくてエコカー減税にも適合しているからだ。

9
単にパワー&トルクの数値で上回るだけでなく、エンジンの吹き上がりなどのフィーリングも含めて優位に立つ。ただ、CVTも含めて考えると、その差はほとんどなくなる。

9
片岡 英明 大きく変わったのがターボ仕様だ。鋭いレスポンスを手に入れ、高回転まで気持ちよく回る。自然吸気エンジンもいい出来だ。CVTになり、スムースで軽やかな加速を見せつける。

9
自然吸気エンジンでも余裕ある走りを披露する。主力モデルにはCVTを採用し、滑らかな加速フィールを実現した。ターボ仕様は定員乗車、荷物満載のときでも余裕の走りを見せる。

9
国沢 光宏 搭載されるエンジンは3気筒の54馬力でタントよりやや数値的に劣るものの、新型のCVTを組み合わせたグレードなら、むしろ活発に走ってくれるほど。燃費も良好だ。

9
58馬力の新世代省燃費エンジンを搭載。4速ATを買うなら、パレットより元気よく走ってくれる。CVTならパレット優勢。4ATであればタント優勢ということです。

8
SUBTOTAL 27 26

足まわり[Suspension]

スズキ パレットSW ダイハツ タント カスタム
スズキ パレットSW TS(FF)
ダイハツ タント カスタム RS(FF)
松下 宏 軽自動車としては重量が重いボディをもつだけに、足まわりのチューニングもむずかしい面があるが、柔らかめの乗り心地の中でそれなりに安定性を確保している。まずまずだ。

7
パレット以上に重心高が高めにならざるを得ない点が不利な要素になるが、こちらも乗り心地を確保しながらある程度はロールを抑える方向で頑張っている。互角に近い印象だ。

7
片岡 英明 市街地の走りでコントロールしやすく、走行フィーリングも軽快である。狙ったラインに乗せやすいし、高速直進安定性も良好だ。初期のパレットと比べ、乗り心地もよくなった。

8
自然なロール感と優れたコントロール性を身につけている。軽い操舵フィールのパワーステアリングはちょっと頼りない。外観から想像するより乗り心地は引き締まった印象だ。

8
国沢 光宏 フロントのショックアブソーバーに、乗り心地とハンドリングのバランスを高い次元で追求できるショーワ製を採用。背の高さを感じさせないシャープな走りを実現している。

8
先代のタントは左右のロールが酷かった。そいつを解消すべく、パレットと同様、フロントのショックアブソーバーをショーワ製にしてきた。これまたまったく不満のない足まわり。

8
SUBTOTAL 23 23

パッケージング[Packaging]

スズキ パレットSW ダイハツ タント カスタム
スズキ パレットSW TS(FF)
ダイハツ タント カスタム RS(FF)
松下 宏 パレットの絶対的な広さは文句のないレベルにあるが、徹底して広さを追求したパッケージングという点ではタントに一歩か二歩くらい譲る感じ。もうひと頑張りしたい。

9
軽自動車の枠内で最大の広さを追求したパッケージングは見事。背の高いボディは重心高が高くなって操縦安定性が悪くなる方向に向かいかねないが、きちんとカバーしている。

10
片岡 英明 パッケージングに工夫を凝らし、後席でも満足できる広さと快適性を実現した。ただし、群を抜く広さのタントが相手だから広々感は今一歩。フロアの低い荷室は荷物を積みやすい。

9
2490mmの長いホイールベースを活かし、広いキャビンスペースを手に入れている。前席は大柄な人でも余裕の広さで、後席も群を抜いて広い。ラゲッジルームは簡単に拡大できる。

10
国沢 光宏 最大の違いがリアドアの形状だろう。パレットはミニバンなどと同じく両側スライドドアを装備。左右どちら側からでもチャイルドシートに子供を乗せるのがとても楽だ。

10
運転席側のリアドアが通常タイプ。その代わりに、助手席側はセンターピラーなしの大開口スライドドアとなる。普段、どんな使い方をするかで決めればいいんじゃなかろうか。

10
SUBTOTAL 28 30

その他の実用性[Usability]

スズキ パレットSW ダイハツ タント カスタム
スズキ パレットSW TS(FF)
ダイハツ タント カスタム RS(FF)
松下 宏 低めの床面を設定して老人や子供でも乗降のしやすいクルマに仕上げている点は評価できる。ただ、タントには左側の開口部の大きさがあり、この差はなかなか縮められない。

8
左側のピラーをなくした、ミラクルオープンドアによる開口部の大きさは絶対的ともいえるもの。これによるクルマへのアクセスのしやすさはほかのクルマにはないものだ。

10
片岡 英明 オプション設定のバックモニター付きCDは慣れると手放せない装備だ。インテリアは質感が高く、CVTやハイグレードサウンドのオーディオシステムの操作性も優れている。

8
センターメーターは慣れが必要だが、視点が遠くにあり、見やすい。小物の収納スペースがたくさんあるのも便利だ。大開口のミラクルオープンドアは多人数乗車のときに重宝する。

9
国沢 光宏 後席は床下に収納可能。その状態で27インチの自転車を飲み込む。ただ自転車を積むケース、極めて少ないそうな。これだけ広い室内寸法をもっていれば何の問題もなし!

10
絶対的な広さからすればパレットに負けていないものの、後席を収納したときの「フラット度」でやや押され気味。ややデコボコしているのだった。そんなの気にならない?

10
SUBTOTAL 26 29

お買い得度[Buyers]

スズキ パレットSW ダイハツ タント カスタム
スズキ パレットSW TS(FF)
ダイハツ タント カスタム RS(FF)
松下 宏 CVT仕様車が120万円から設定されている。タントに比べると価格設定がやや安めの印象があるほか、CVT車はエコカー減税も受けられるので、買い得感の点ではやや優位に立つ。

9
CVT車はXリミテッドでも130万円を超える価格が設定されている。特徴的な機能を備えるためとはいえ、やや高めの設定であるのは間違いない。エコカー減税にも適合させたい。

7
片岡 英明 パレットより精悍なルックスで、スポーティ度も高めている。パレットが群を抜いて割安感のある価格設定だから、価格だけ見ると買い得感は今一歩。が、内容を考えると満足度は高い。

8
タントの上級の車格を与えられているカスタム系はちょっと割高な印象だ。パレットSWと比べても価格面では優位に立てない。が、ミラクルオープンドアなど、独自の魅力がある。

8
国沢 光宏 ベーシックグレードの「G」を見ると、タントの「L」にABSを装着したのとほぼ同じ価格になる。ただし、上級グレードになると電動スライドドアが標準で付くなど優勢。

8
ベーシックグレードを買っておけば安価ではある。一方、上級グレードや「カスタム」を選ぶと、コンパクトカーを軽く超える価格帯に入ってしまう。買う際はご注意を。

7
SUBTOTAL 25 22

スズキ パレットSW 対 ダイハツ タント カスタム 総合評価

スズキ パレットSW ダイハツ タント カスタム
スズキ パレットSW TS(FF)
ダイハツ タント カスタム RS(FF)
松下 宏 アルトにしてもワゴンRにしても、軽自動車のヒットモデルはスズキが先に作ってきた。しかし、ハイト系モデルに関しては、タントが出た後で、それもフルモデルチェンジした後でスズキが追いかける形になった。後出しの分だけ価格や仕様などで頑張っている面もあるが、総合的な魅力でやや劣るのは止むを得ない。 日本の軽自動車の歴史の中で、スバル360/アルト/ワゴンRに次ぐ屈指のモデルと言ってもいいだろう。初代タントからしてそれくらいに優れていたが、2代目モデルではさらにパノラマオープンドアという魅力を追加してきた。子育てママにピンポイントで受け入れられるクルマであるというのも当然という印象である。
片岡 英明 長いホイールベースを誇るタントと比べると絶対的な広さでは太刀打ちできない。が、低く乗り降りしやすいフロアだし、室内高も余裕たっぷりなので気持ちよく座れる。インテリアの質感も高い。CVTの採用により魅力は大きく広がった。ただし、燃料タンク容量が少なめなのは気になる。パレットSWはブラック内装だけなのも弱点。 プラットフォームを一新し、ピラーレスのミラクルオープンドアを採用するなど、訴求ポイントの多いマルチパーパスカーだ。キャビンは軽自動車トップの広さだし、使い勝手も一級の実力である。子育てファミリーやお年寄り、障がい者のいる方にもおすすめだ。距離を走る人はCVT仕様のほうがタントのよさを引き出せるだろう。
国沢 光宏 後出しジャンケンなのに劣勢になってしまったため、急遽テコ入れをしてきた。新しいCVTは、従来タイプよりギア比が広がり(4速ATが6速ATになったようなもの)、滑らかさとドライバビリティをググッと向上させてきた。客観的に評価すれば現時点じゃタントより優位。デザイン的にもクセがなくて好ましい。 上手に宣伝しているためか売れ行き絶好調。やっぱり軽自動車ってイメージ商品なのだ。また、センターピラーなしのボディ構造は専用設計だから実現できたこと。乳幼児の乗降だけでなく、車椅子を使うような高齢者がいる家庭には便利。個人的には標準ボディ(カスタムを除く)のデザインがまったくダメである。
TOTAL 129 130

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(レポート:CORISM編集部

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