クルマの3エコを狙うなら2代目トヨタ プリウスをチェックせよ! [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【その他】2010/05/19

今、注目の中古車は2代目トヨタ プリウスだ!!

トヨタ 2代目 プリウス フロントビュー
 ここ数年、地球温暖化による環境問題、ガソリン価格の高騰から「エコカーブーム」が続いている。さらに政府による「エコカー減税」の政策とも相まって、昨年来「トヨタ プリウス フィーバー」が起こった。3代目の新型トヨタ プリウスが爆発的にヒットし、「納車まで1年以上待ち!」などという状況にまでなってしまった。
 だが、ここで注目したいクルマがある。それが先代、つまり2代目のプリウスである。2代目プリウスの中古車が、今、狙い目中の狙い目なのだ。
 なぜ狙い目なのか? まずはハイブリッドカーとしての出来である。1997年に初代プリウスが登場し、センセーションを巻き起こしたわけだが、クルマ自体はまだ荒削りだった。そして2003年に登場したのが2代目プリウスである。セダンスタイルからクーペルックのハッチバックスタイルに改められ、肝心のハイブリッドシステムは、初代のTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)から、THS-IIへと進化を遂げた。電気の昇圧回路や電動エアコンなど新技術を満載していたのである。では現行の3代目プリウスはどうか? スタイルは2代目プリウスそっくり。ハイブリッドシステムは進化しているとはいえ、初代プリウスと2代目プリウスほどの開きはない。トヨタもそのあたりはわかっているらしく、3代目プリウスのハイブリッドシステムもTHS-IIを名乗る。THS-IIIではない。
 じつは知り合いに、2代目プリウスを発表とともに購入し、いまだに乗っているオーナーがいる。3代目プリウスが気になったそのオーナーは、期待を膨らませてディーラーへと赴き、試乗車に乗ってみたという。そのときの印象をこう語ってくれた。「なんか、あんまり変わってないなあ……」。そのオーナーは購入を見送ることにしたのだった。
トヨタ 2代目 プリウス インパネ
トヨタ 2代目 プリウス フロントシート
トヨタ 2代目 プリウス インテリア

室内のスペースユーティリティに関しては、3代目プリウスと比較してもほとんど変わらない。2代目プリウスでは、前席の左右ウォークスルーが可能。後席の居住性やラゲッジスペースも3代目プリウスとほぼ同等といっていいレベルだ。

新型プリウスと遜色ない実用燃費と使い勝手

トヨタ 2代目 プリウス リヤビュー
 2代目プリウスと3代目プリウスは、スペック的にもそれほど大きくは変わっていない。室内スペースはほとんど同じと言っていい。燃費だって、2代目プリウスは35.5km/l、3代目プリウスは38.0km/l(ともにもっとも燃費のいいグレードの値)。街中などの実用燃費も、それほど大きくは変わらないだろう。つまり、2代目プリウスはハイブリッドカーとして、3代目プリウスに大きく劣っているわけでなない、のである。
 そんな2代目プリウスが、100万円を切る価格から中古車市場に出回っているのだ。これは狙い目だろう。ある意味、3代目プリウスを購入するより「エコ」と言っていい。
 まず中古車自体が「エコ」だ。新車がすべてリサイクル素材でできているのであればいいが、今の技術ではとても無理。つまり、新車を作るには新たに相当の資源を必要とする。すでにできている中古車に乗るほうが断然エコなのである。
 さらに走りは間違いなく「エコ」だ。先述のオーナーによれば、2代目プリウスの燃費は「街中でも20km/l、高速道路で23km/lくらい」という。別に我慢して省燃費運転をしているわけではなく、ごく普通に流れに乗って走った結果。3代目プリウスには若干負けるかもしれないが、他にこれに比肩し得るクルマがどれほどあるだろうか。ガソリンに含まれる炭素と酸素が結びついてCO2を発生させ、そのCO2は地球温暖化の要因というのが現在の趨勢だ。つまり使うガソリンが少なければ少ないほど、CO2の発生も少なくなる。2代目プリウスは、今でもトップクラスのエコな走りと断言できる。
 もちろん財布的にも「エコ」だ。100万円を切る価格から買えるし、さらに中古車だってエコカー減税の恩恵を受けられる。もちろん、所有してからも良好な燃費で燃料代は安く済む。
 というわけで、2代目プリウスの中古車が今、狙い目中の狙い目なのである。
トヨタ 2代目 プリウス エネルギーモニター
トヨタ 2代目 プリウス EVモードスイッチ
トヨタ 2代目 プリウス スマートキー

2代目プリウスまではエネルギーモニター用の液晶モニターが全車に標準装備されていた。通常は高価なメーカーオプションのカーナビもその分、比較的安価に設定されていた。ゆえに装着率も高い。さらにEVモードやスマートキーといった快適&便利装備もあるので、使い勝手もそれほど劣るわけではない。

【関連記事】

(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】