日本EVクラブは11月3日、第16回「Japan EV Festival 2010(日本 EV フェスティバル)」を茨城県の筑波サーキットで開催した。メーカーではなく、個人や団体などの一般市民が造ったコンバージョンEV[改造EV(電気自動車)]を中心とした市民参加型イベントだ。
　秋晴れの空の下行われたイベントでは、コンバージョンEVによる74分の耐久レース「コンバートEV 第九 74分 ディスタンスチャレンジ」や、電動カートERK(Electric Racing Kart)による「ERK30分耐久チャレンジ」などのレースや、元F1レーサーの片山右京氏らによる手作りEVのサーキット走行「最速EVデモンストレーション」、自動車・オートバイ・タイヤ・バッテリー各メーカーなどの協賛による環境展示「環境EXPO」やエコカー展示・試乗会など盛り沢山の内容となった。
　「コンバートEV 第九 74分 ディスタンスチャレンジ」では、懐かしいスズキの軽商用車「マイティボーイ」をベースに中国製リチウムイオンバッテリーを搭載したコスモウェーブ『EVマイティ』が優勝を飾った。最速LAPは1分44秒526。35周の周回を重ねた。2位の『EV-TOMORROW』も、これまた懐かしい軽自動車「ホンダ トゥデイ」をベースに改造されたモデル。1996年に初めてEVに改造され、今だ普段のアシとして現役だというから凄い。鉛電池のバッテリーを16個積み、21周を走った。3位には昨年の覇者『Blue cats-i』(千葉県自動車総合大学校)が入賞した。
　このほか、SUPER GTカーレースに参戦するチームタイサンが送り込んできた「タイサンポルシェ916EV」や、8輪駆動のEV「Eliica」(エリーカ)を制作した慶應義塾大学の電気自動車研究室によるインホイールモーター式EV「SUZUKI SWIFT EV」など、多彩な顔ぶれが参加しレースを盛り上げた。

【参考】
■日本EVクラブ(Japan Electric Vehicle Club)Webサイト