【達人 国沢 光宏のEV&ハイブリッド通信 Vol.3】自家発電する電気自動車(EV)!?「スズキ スイフト プラグイン・ハイブリッド」の実現性に期待!〜東京モーターショーにみるハイブリッドカーの近未来〜 [CORISM] [CORISM]

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【ビジネス・経済】2009/10/12

モーターショー出展車で数少ない「現実味ある提案」

「スズキ スイフト プラグイン・ハイブリッド」 エクステリア
 今回の東京モーターショーには新しいシステムを採用したハイブリッド車がいくつか出展されるけれど、詳細をチェックしてみると、残念ながら「コスト的に成り立たなかったり燃費イマイチだったりするので市販しないでしょう」というものばかり。数少ない「これなら行けるかも?」なのがスイフトのハイブリッド「スズキ スイフト プラグイン・ハイブリッド」である。

 簡単にシステムを紹介したい。基本はEV(電気自動車)である。ただ普通のEVだとバッテリーを250kg分くらい搭載しないと成立しない。また、バッテリー搭載量多ければ価格だって高くなってしまう。2〜3年のウチに半額に下がったとして(現在は1kWh/12万円程度)、24kWh搭載する日産リーフのバッテリーは144万円だ。
 車体を120万円で作れても、バッテリーを加えれば266万円になるワケ。「それじゃ売れない」と考えたスズキは、バッテリー搭載量を約10分の1に抑えた(2.6kWh)。これならバッテリー代は16万円で済む。120万円の車体と合わせ136万円。ガソリン車のスイフトと比べたって十分価格競争力あります。
 もちろんバッテリー搭載少ないと、走行可能距離も短い。日産リーフの10分の1なら、せいぜい20kmくらいか? しかし! スズキの調査によれば、スイフトユーザーの60%は1日の走行距離が20km以下だという。自分の使い方を考えてもそんなものかもしれない。つまり少量のバッテリーで60%の人は問題ないということ。

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鈴木 修 氏も太鼓判!? 近い将来の市販化に期待!

「スズキ スイフト プラグイン・ハイブリッド」 インテリア
 とはいえ遠くに行けないクルマなど意味ない。そこで「スズキ スイフト プラグイン・ハイブリッド」には軽自動車用の660ccエンジンで駆動する発電機を搭載している。発電所付きのEVということです。20km以上の距離を走るなら、発電機回せばOK。仮に40km走るとしよう。20kmは搭載しているバッテリーの電力で走り、残りがエンジンという寸法。
 仮にエンジン使ってリッター20km走ったとすれば、40kmの移動に電力2.6kWh+ガソリン1Lという計算。深夜電力使うと、電力26円+ガソリン120円=146円になる(ガソリン1.2L分の燃料コスト)。事実上、33km/L走るハイブリッド車と同等の燃費だということ。走行20km以内の日が多ければもっと有利。
 こう考えると、スイフト プラグイン・ハイブリッドのシステムはなかなか魅力的。軽自動車のエンジン+発電機ならコストも掛からず、車両は140万円程度に抑えられると思う。バッテリーを30万円としたって(バッテリーのケースなども必要)、170万円。2011年にデビューするヴィッツ系のハイブリッドと真正面から勝負できそう。
 何より凄いのは、鈴木 修 社長がホンキになっていること。スイフト プラグイン・ハイブリッドを「1日でも早く市販しろ!」とハッパを掛けているらしい。EVと同等のクリーン度を確保しながら、トヨタのハイブリッドと勝負できる価格&燃費ポテンシャルを持っていると考える。

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「スズキ スイフト プラグイン・ハイブリッド」リチウムイオン電池[定格電圧260V/容量2.66kWh]
「スズキ スイフト プラグイン・ハイブリッド」リチウムイオン電池[定格電圧260V/容量2.66kWh]
車名 スズキ スイフト プラグイン・ハイブリッド[コンセプトカー]
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3755×1690×1510mm
ホイールベース[mm] 2390mm
発電用エンジン 658cc/出力40kW
発電用モーター 永久磁石同期電動機/最大出力40kW
駆動用モーター 永久磁石同期電動機/最大出力55kW
動力用電池 リチウムイオン電池/定格電圧260V/容量2.66kWh
充電電力使用時走行距離 20km※外部電源による電力を用いて走行可能な距離
駆動方式 FF[前輪駆動]
(レポート:国沢 光宏

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