トヨタ ハリアー新車情報・購入ガイド エレガンスさを極めた都会派SUV

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【トヨタ】2020/05/06

トヨタ ハリアー

 

SUVマーケットをけん引し続けている、トヨタ ハリアーの歴史

トヨタは、上級SUVの市場を切り開いてきたハリアーをフルモデルチェンジし6月に発売する。新型トヨタ ハリアーは、これで4代目となる。

ハリアーの初代モデルは1997年に発売された。国内向けにはハリアーとして販売されたが、主にアメリカのレクサス店向けのRXとして開発されたモデルだった。

この初代ハリアーは、ある意味で歴史的なクルマであった。それまではSUVといえば、トラック用のフレーム付きシャシーの上にボディを乗せた低コストのクルマ作りが主流だったが、乗用車カムリ系の基本プラットフォームをベースに、軽量高剛性のモノコックボディを採用して登場したハリアーは、極めて洗練された快適なクルマとなっていたからだ。

その後、世界中の自動車メーカーが乗用車系のSUVを作るようになったのは、正にハリアー/RXがあったからといっても過言ではない。今では、ポルシェやランボルギーニから、ロールスロイスやベントレーに至るまで、SUVを作らないメーカーはないといっても良いくらいだが、その原点となったのがハリアー/RXなのだ。

トヨタ ハリアー

 

 

国内ハリアーの歴史は、少々複雑

ハリアーは、今回のモデルが4代目に当たるが、ハリアーの歴史はRXとの関係でちょっとややこしいものになる。初代モデルは1997年1月に発売された後、2003年2月のフルモデルチェンジで2代目に移行した。ここまではアメリカなどのレクサス店向けRXと同じ歩みである。その後、2005年8月に日本でもレクサス店が開業したことから話が変わってくる。

2009年1月には、3代目レクサスRXが発売されるのだが、これはレクサス店向けの専売モデルであり、ハリアーが姉妹車として作られてトヨペット店などで販売されることはなかった。

そのため、本来なら3代目モデルになるはずのレクサスRXが発売された後も、2代目ハリアーが継続して販売されることになった。

ハリアーは、日本でも人気の高いモデルであり、3代目レクサスRXが登場したからといって絶版にしてしまうのはもったいないとばかりに、日本では2代目ハリアーの生産・販売が2013年まで続けられたのだ。

そして、2013年11月にレクサスRXから独立した別モデルとして3代目ハリアーが発売された。レクサスRXがどんどん大きく豪華になっていったため、ハリアーは完全に別モデルにせざるを得なくなったわけだ。

ただ、この3代目ハリアーは、アメリカのトヨタ店で販売しているRAV4を化粧直ししたもので、基本プラットフォームや主要コンポーネンツは共通のものが採用されている。この世代のRAV4は日本では販売されていなかったこともあり、ハリアーとして仕立て直されたと言っても良い。

トヨタ ハリアー

 

 

異なる価値を提供する4代目ハリアーとRAV4

トヨタ ハリアーこうした歴史を受けて発売された今回のハリアーは、通算4代目となる。内外装のデザインから基本プラットフォーム、パワートレーンにいたるまで、全面的な改良を受けた。

プラットフォームは、新世代のTNGAプラットフォーム(GA-K)が採用された。このプラットフォームは改めて日本でも販売されるようになった現行RAV4と共通のものである。ハイブリッドシステムやエンジン、4WDなどの基本的なメカニズムもRAV4と共通だ。

このように新型4代目ハリアーは、多くの部分でRAV4と共通化されている。異なるのは、目指す方向性。RAV4は、カジュアルでアウトドア志向のSUVとして、4代目ハリアーは、都会派高級SUVとして、それぞれ異なる価値を持たせたといえる。

 

感性品質を重視し開発

今回の4代目新型ハリアーでも、ラグジュアリーな都市型SUVというコンセプトは変わらない。初代モデルモデルで作ったハリアーの性格付けを今回のモデルでも継承したといっていい。

特に心に響く感性品質を重視して開発を進めたとのことで、見て、乗って、走り出した瞬間に感動を与えるクルマを目指している。実用性や数値一辺倒のクルマとは違い、人の心を優雅に満たしてくれるただひとつの存在になるべく開発されたのだ。それは、SUVのカテゴリーを超えて“より人生を豊かにするパートナー”という新たな価値を提示することになった。

ほかのSUVはと一線を画す、シンプルながらもエレガントさとたくましさが融合した流麗なクーペフォルムはハリアーの伝統ともいえるもの。乗り込んだ瞬間に分かる安心感に包まれる上質な室内空間や、走り出したときに感じる意のままの走りが醸し出す心地よさ、静かな車内でごく自然に仲間と会話ができる楽しさなど、正に心豊かにしてくれるクルマを具現化したと言っても良い。

トヨタ ハリアー

 

 

クーペ感ある流麗なルーフラインをもつ新型ハリアー

新型ハリアーの外観デザインは見るからに伸び伸びした感じのクーペ風のフォルムをまとっている。傾斜を強めたAピラー、後方に向かって流れるように傾斜していくルーフライン、やはり傾斜を強めたCピラーなどがクーペを思わせるサイドビューを作っている。

フロントアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性により、精悍かつシャープな印象を際立たせたフロントビュー。いかにも特徴的な“シグネチャーランプ”は、遠くからでもひと目で新型ハリアーと分かる個性と先進性を強調するものだ。

ボディサイドは、シンプルな構成でありながらもボディ断面をダイナミックに変化させたもので、豊かな表情を創出するとともに強い躍動感を表現している。

リヤビューは、絞り込まれたクーペ風のキャビンと、スポーツカーのように左右に張り出したホイールハウスとの組み合わせが、おおらかなたくましさを演出する。細く、鋭く、横一文字に光るテールランプとストップランプは圧倒的な存在感を発揮するものとなっている。

ボディカラーには、プレシャスブラックパールをはじめ、彩度を抑えたカラーを中心に全7色を設定。陰影の美しい変化をアピールしている。

トヨタ ハリアー

 

 

「おおらかなたくましさ」で魅せるラグジュアリーな空間

トヨタ ハリアー新型ハリアーのインテリアは心地のよい、上質な室内空間を目指してデザインされた。インテリアでまず注目されるのはセンターコンソールの部分だ。馬の鞍をイメージさせるような幅広く堂々とした形状はいかにも斬新なもので、それを挟み込むインストルメントパネルとの組み合わせが、新型ハリアーのテーマでもある「おおらかなたくましさ」を演出し、その個性を強調している。

インストルメントパネルから左右のドアトリムにかけての部分は、ボリューム感豊かに、おおらかな広がりが演出されていて、包み込まれるような安心感と居心地の良さを両立させるものとなっている。

厚い革を曲げたときにできる自然なシルエットをイメージし、触り心地にもこだわったレザー調の素材や、「曲木(まげき)」と呼ぶ木工手法から着想されたウッド調の加飾、さらにパイピング加飾を随所に配し、さりげない上質感を演出した。これはハリアーらしいインテリアの質感につながっている。

調光ガラスを用いた電動シェード付きパノラマルーフをトヨタ自動車として初めて採用し、調光時には障子越しに得られるような柔らかい光が差し込む上質な空間を醸成した。

インテリアカラーはコントラストを抑えたブラウン、グレー、ブラックの3色の内装色が採用され、落ち着いた雰囲気でシックな大人の室内空間を表現している。

トヨタ ハリアー

 

重厚さとしなやかさを併せ持つ乗り心地

トヨタ ハリアークルマの骨格となる基本プラットフォームには、TNGAプラットフォーム(GA-K)を採用した。ボディの高剛性化を図るとともにTNGA K特徴でもある低重心化を図り、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りの両立を追求。

サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤにダブルウィッシュボーン式を採用。バランスの取れた高剛性ボディにおいて、前後のサスペンションジオメトリを最適化した上で、徹底的な走り込みとチューニングを重ね、重厚感としなやかさを併せ持つハリアーとしての乗り味を追求した。タイヤは全車とも前後に225/55R19サイズが装着される。

走り出した瞬間の挙動や、高速走行時の車両挙動の収束性を向上するため、極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保したショックアブソーバーを採用。接地感あるフラットな乗り心地を実現した。

足回りには、アクティブコーナリングアシストを採用した。これはブレーキ制御によりコーナリング中のアンダーステアを抑制するもので、切り始めのレスポンスが良くて軽快な操舵感を持つ電動パワーステアリングと相まって、意のままに車両をコントロールする心地よさを実現するものとなった。

トヨタ ハリアー

 

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2.0Lガソリンと2.5Lハイブリッドを用意した新型ハリアー

トヨタ ハリアー4代目新型ハリアーのパワートレーンは、ガソリンとハイブリッドの2種類が用意されている。駆動方式はそれぞれにFFの2WDと4WDを設定。4WDは、ガソリン車がダイナミックトルクコントロール4WDで、ハイブリッド車がe-FOURの電子制御4WDだ。いずれもAIM(AWD Integrated Management)と呼ぶ4WD統合制御が採用されている。

AIMは駆動力、4WD、ブレーキ、ステアリングなどを統合制御するもので、ドライブモードセレクトの走行モードに応じ、各制御を最適化する。優れた操縦安定性と走破性、そして快適な走行性能を実現するシステムだ。

ガソリン車には、ダイナミックフォースエンジンとDirect Shift-CVTを搭載した。直列4気筒2.0Lで直噴仕様のM20A-FKS型エンジンは、126kW(171ps)/6600rpm、207N・m/4800rpmのパワー&トルクを発生する。

ハイブリッド車は、お馴染みのTHSⅡ。エンジンは直列4気筒2.5Lの直噴仕様で、131kW(178ps)/5700rpm、221kW/3600~5200rpmのパワー&トルクを発生する。これに前輪用として88kW(120ps)/202N・mを発生する3NM型モーターと、4WD車には40kW(54ps)/121N・mを発生する4NM型のリヤモーターが組み合わされる。ハイブリッド車かシステムとして発生できる最高出力は、2WD車が160kW(218ps)、4WD車が163kW(222ps)だ。

ガソリン車、ハイブリッド車とも、ダイレクト感ある走りと優れた燃費性能を追求したほか、ハイブリッド車には従来はなかった2WD車を設定して選択肢を広げた。パワーユニットは、RAV4から変化はないようだ、

 

 

トヨタセーフティセンスを全車標準装備化

トヨタ ハリアー運転支援装備は、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備した。

駐車場など低速走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]などの安全・安心をサポートする装備も充実させている。

またトヨタ自動車としては初の採用となるデジタルインナーミラーを設定した。これは走行中の前後方向の映像を録画することが可能なものだ。

このほか、アクセサリーコンセント(AC100V/1500W)をハイブリッド車に設定している。家庭用と同じコンセントを通じて、電化製品を使用できるほか、停電などの非常時には発電機として使用することもできる。

T-Connect SD ナビゲーションシステムは、12.3インチTFTタッチワイドディスプレイを採用し、SDLなどのスマートフォン連携機能にも対応している。オーディオはJBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)が、先進かつ臨場感のある音響空間を構築する。

 

 

新型ハリアーの燃費、価格を予想

トヨタ ハリアー4代目新型ハリアーのグレード体系は、ハイブリッド車・ガソリン車とも3グレードとし、「Z」、「G」には本革シートなどを搭載した「Leather Package」を設定した。

4代目新型ハリアーの燃費は、今のところ非公表。RAV4と同じハイブリッドシステムを採用するため、ある程度予測は可能。ハリアーハイブリッド(4WD)の車重は1,770kgなのに対して、RAV4ハイブリッド(4WD)は1,690kg、もしくは1670㎏となっていて、ハリアーは80~100㎏程度重いという計算になる。

RAV4ハイブリッド(4WD)の燃費は20.6km/L(WLTCモード)なので、ハリアーハイブリッド(4WD)は若干、落ちることが予想できる。2.0km/Lまでは落ちないとは思うが、0.5~1.5km/L程度悪くなると予想。4代目ハリアーハイブリッドの燃費は20.0km/L~19.0㎞/Lの間ではないだろうか。

また、4代目新型ハリアーの価格は、3代目ハリアーに対して価格アップするだろう。3代目ハリアーの価格帯は、ガソリン車がザックリ300~466万円。ハイブリッド車が385~505万円。RAV4とハード部分を共有するとはいえ、大幅に進化しているので、5~10%程度の価格アップは確実だろう。4代目新型ハリアーの価格は、ガソリン車が320~500万円。ハイブリッド車が400~550万円程度になると予想した。

 

 

新型トヨタ ハリアー、ボディサイズなどスペック

トヨタ ハリアーハイブリッド車スペック

・全長/全幅/全高(mm)  4,740/1,855/1,660

・ホイールベース(mm)  2,690

・トレッド(Fr/Rr)(mm)  1,605/1,625

・最低地上高(mm)  190

・車両重量(kg)  1,710(FF) 1,770(4WD)

・最小回転半径(m)  5.7

・乗車定員(名)  5

・4WD機構  E-Four

・4WD統合制御システム  AIM

・エンジン型式 A25A-FXS

・排気量(cc) 2,487

・最高出力(kW[PS]/rpm) 131[178]/5,700

・最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 221[22.5]/3,600-5,200

・フロントモーター型式  3NM

・フロントモーター最高出力(kW[PS])  88[120]

・フロントモーター最大トルク(N・m[kgf・m])  202[20.6]

・リヤモーター型式  4NM

・リヤモーター最高出力(kW[PS])  40[54]

・リヤモーター最大トルク(N・m[kgf・m])  121[12.3]

・システム最高出力(kW[PS]) 160[218](FF)  163[222](4WD)

・トランスミッション  電気式無段変速機

・サスペンション(Fr/Rr) マクファーソンストラット/ダブルウィッシュボーン

・ブレーキ(Fr/Rr) ベンチレーテッドディスク/ディスク

・タイヤサイズ(Fr/Rr) 225/55R19/225/55R19

 

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