ホンダ オデッセイ新車情報・購入ガイド ライバル、トヨタよりひと足お先に自動ブレーキなどの安全装備を強化! [CORISM]

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【ホンダ】2015/02/09

遅れていた自動ブレーキ関連の安全技術「ホンダ センシング」がついにオデッセイに搭載!

ホンダ オデッセイ ホンダセンシング
 ホンダ は、上級ミニバン であるオデッセイ に、ホンダ先進の安全技術である「ホンダ センシング」 を搭載し発売を開始した。

 自動ブレーキを含めた安全技術は、軽自動車 の低速域追突被害軽減自動ブレーキをきっかけに、イッキに広がりを見せた。すでに、普通車ではより高度な自動ブレーキであるスバル アイサイト が抜群の人気を得ていたが、国産メーカーのほとんどがこうした自動ブレーキの開発や装備に関しては遅れていたのが現状だ。

 それには、多少理由がある。2003年には、すでに トヨタ がミリ波を使ったプリクラッシュセーフティシステムを世界初の技術として搭載していた。しかし、このシステムは自動でブレーキをかけて停止することができなかった。技術的には、停止させるレベルにあったものの国土交通省の指針で、自動でブレーキをかけ停止させてはならないという規制があったからだ。

 自動で停止できない自動ブレーキでは、あまり意味が無い。当時価格が高かったこともあり、こうした装備の装着率は当然低迷する。そうなると、開発にするための投資も激減し、開発スピードも遅くなる。スバルを除く国内メーカーが完全に腰が引けた状態の中、 ボルボ が欧州で自動ブレーキが認められていることを武器に国交省から粘り強い交渉の末に認可を得た。これが、自動ブレーキの夜明けとなった。

 ホンダも赤外線を使った低速域での自動ブレーキは、軽自動車やコンパクトカー にすでに装着済みだったが、より高速域での監視ができるミリ波を使った自動ブレーキや人間を認識して自動ブレーキを作動させる機能をもつ安全装備の開発が遅れていた。

 今回オデッセイに投入された安全装備ホンダ センシングは、フロントグリル内に設置したミリ波レーダーとフロントウインドウ内上部に設置した単眼カメラというセンサーをもつ。高精度な検知機能を得たことで、高速域での自動ブレーキ機能や人間を認識し衝突を回避する自動ブレーキ機能など、今までの赤外線ではできなかった高度な事故回避を支援することが可能となった。

<ホンダセンシングの主な機能>
・衝突軽減ブレーキ(CMBS)。前走車や対向車、歩行者に対して衝突回避をアシストする。誤発進抑制機能
・先行車発進お知らせ機能。前方に障害物などがある場合、誤ってアクセルを踏み込んでもエンジンの出力を抑制し、急な発信・加速を防ぐ
・標識認識機能。カメラで道路標識を認識。ディスプレイに表示することで、注意喚起し安全運転を支援。
・LKAS<車線維持支援システム>。約65~100㎞/hの速度で、車線中央を走るようにハンドル操作をアシスト。
・路外逸脱抑制機能。約60~100㎞/hの速度で、車線を逸脱しそうになるとハンドル操作やブレーキを作動させ、路外に逸脱しないようにアシスト
・ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)。約30~100㎞/hの速度で、設定速度でクルージング。または、自動で速度コントロールしんながら前走車に追従走行。

ホンダ オデッセイ ホンダセンシング
ホンダ オデッセイ ホンダセンシング
ホンダ オデッセイ ホンダセンシング

ホンダセンシング

ホンダ センシング、一部グレードにはオプション設定だが、トヨタの自動車ブレーキより早く出すことにも大きな価値がある!

ホンダセンシング
 こうした先進安全装備が用意されて、ますます魅力度がアップしたホンダ オデッセイ。家族を中心に、多くの人を乗せるクルマだけに、非常に重要な装備と言える。ただし、G・EX、ABSOLUTE(FF/7人乗り)、ABSOLUTE(4WD) 、ABSOLUTE・20th Anniversary、ABSOLUTE・EXに標準装備。その他のタイプはメーカーオプションとなる。これだけの高級車なのに、一部のグレードはオプションと言うのは物足りない。安全は普及してこそ意味があるということもあり、比較的簡素なシステム構成なのだから、全車標準装備にしてほしい。

 ホンダセンシング搭載車は、すでにレジエンドオデッセイジェイド と装備される。いかに早くこうした装備を他の車種に展開できるかも、今後のホンダ車の売れ行きに係わる部分だ。これに対して、トヨタ版自動ブレーキのトヨタセーフティセンスは、1月末に発表されたヴェルファイアアルファード に装備されていない。ライバル関係にあるクルマだけに、自動ブレーキなどの安全装備面では、オデッセイが頭ひとつ抜け出した感がある。

 その他、フィット ハイブリッド に装備されている赤外線タイプの自動ブレーキをグレードアップし、アクア との装備差を明確にして差別化できるかなど、今後のホンダセンシング装備車の動向にも注目だ。

ホンダセンシング
ホンダセンシング
ホンダセンシング


ホンダセンシング
ホンダセンシング
ホンダセンシング

ホンダ オデッセイ価格

■ホンダ オデッセイ価格
・G FF 7名 2,892,840円 8名 2,760,000円 4WD 8名 3,017,000円
・G・エアロパッケージ FF 7名 3,072,840円 8名 2,940,000円 4WD 8名3,197,000円
・G EX FF 7名 3,351,000円 4WD 8名 3,500,000円

■ホンダ オデッセイ アブソルート価格
・ABSOLUTE FF 7名 3,318,040円 8名 3,034,000円 4WD 8名 3,427,400円
・ABSOLUTE EX FF 7名 3,582,000円 4WD 8名 3,731,000円
・ABSOLUTE 20th Anniversary FF 7名 3,456,400円 8名 3,370,000円 4WD 8名 3,607,400円

*ホンダセンシングは、G・EX、ABSOLUTE(FF/7人乗り)、ABSOLUTE(4WD)、ABSOLUTE・20th Anniversary、ABSOLUTE・EXに標準装備。その他のタイプはメーカーオプション。

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(レポート:CORISM編集部

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