【トヨタ 新型 プリウス 日本仕様(プロトタイプ) 新車試乗記】価格205万円の破壊力! プリウスを3台乗り継いだハイブリッドの達人”国沢 光宏”は、3代目 新型 プリウスを買うのか!? [CORISM]

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【トヨタ】2009/03/26

いくら燃費良くても、高くなるんなら買わない!

3代目 新型 プリウスをテストコースで試走させる達人 国沢 光宏 氏。
 これまでプリウスを3台乗り継いで来たものの、新型プリウスは購入するかどうか大いに迷っていた。なぜか? 実用燃費がほとんど変わらない一方、大幅な値上げになるというウワサだったからだ。ハイブリットにとって最も大切なのは燃費。燃費上がらないのに値上げするなら乗り換える必要も無い。
 したがって新型プリウスのプロトタイプのハンドルを握り、走り出すや即座に「買わない」と決めましたね。なんせ現行プリウスより質感で1ワンク。走りは2ランクくらい向上している。これだけバージョンアップしたら間違いなく20万円以上高くなること間違いなし。だったら私はインサイトを買う。

 もう少し具体的に紹介しよう。現行プリウスと最も違うのが、モーター走行モードからエンジン掛かった瞬間だったりする。現行プリウスの1.5リッターエンジン、お世辞にも「静か」とか「滑らか」などと言えぬ。ウルトラスムースなモーター走行状態と比べれば、圧倒的に賑やか。
 しかし新型プリウスときたら、ハッキリ静かになった。人間の感性は20%違うと誰でも解るそうな。現行と新型、間違いなく20%以上改善されていると思う。エンジン掛かっている全域(50km/h以上でアクセル踏んでいれば”ほぼ”掛かっている)で質感が向上しました。
 さらにエンジンもモーターも20%以上パワーアップしているため、アクセルを深く踏んだ時の動力性能 (環境派のプリウス乗りはめったに使わないです)は、これまたハッキリ解るくらい高くなっている。実用燃費についちゃ短い試乗なので自信ないけど5%程度の改善という印象。
 残念ながら私にとって現行プリウス最大の不満点である「ツキ上げ感のある乗り心地」は変わっていない。つまり私にとっちゃエンジン始動時に静かになったこと程度の魅力度アップしかなかったワケ。普通のユーザーであれば見た感じの質感向上&動力性能を評価し、20万円値上げを容認することだろう。

富士スピードウェイを疾走する新型 プリウスのテスト車(プロトタイプ:ドライバー 国沢 光宏)

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 そんなこんなで「良いクルマになったけど環境的には大差なし」という結論を出し、帰宅した次第。状況変わり始めたの、翌日からである。朝日新聞のWeb が早朝に「新型プリウスは205万円から」という記事を掲載。大ニュースになった。もちろん「そんな安いワケないでしょ!」と信じない。
 現行モデルはサイドエアバッグも姿勢制御装置VSCも付かない最廉価グレー ドで233万円。2クラスくらい質感を向上させた新型は全グレードサイドエアバッグ+VSC付き。安くても240万円くらいだろうと思ったからだ。205 万円なら現行モデルの継続生産車でも安い。
 ところが別のルートで(ディーラーに対し内示された数字)価格を知ってビックリ! ホントに205万円から始まっている。質感も装備も向上しながらの大幅値下げということです。トヨタの開発陣が頑張ってハイブリッドの生産コストを大きく下げることに成功したんだと評価しよう。
 ちなみにベースグレードの『L』でも十分な装備内容ながら(装備内容を揃えればインサイトの189万円より安い!)、売れ筋はオーディオ付きの『S』(220万円)か、一段と装備内容良くなる『G』(245万円)になるだろう。すでに仮予約も始まっている。私は Gを頼みました。

新型トヨタ プリウス

うひゃー!205万円〜の低価格戦略にびっくり! ハイブリッドカーの達人"国沢 光宏"と新型 プリウス(プロトタイプ)

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(レポート:国沢 光宏

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