中古車文化の原点は、リユースが当然の江戸時代![CORISM] [CORISM]

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【生活・文化】2010/04/24

江戸時代にもエコ・アクションが行なわれていた

古民家
 2000年、循環型社会形成推進基本法が整備され、地球にやさしいエコ・アクション「3R」(リデュース=減らす・リユース=繰り返し使う・リサイクル=再資源化)の考え方に基づいて、社会が大きく動き始めた。驚異的な経済成長と引き換えに大事なサムシングを放り投げてきた我が国。21世紀になってようやく使い捨て文化からの脱却に目覚めたのだ。
 とくに、日本において高額な消費財としてリユース文化が浸透しているのが中古車だ。中古車の価格を決めるオークションや、価値を決める査定方法など、中古品をきめ細かく評価し管理している。 
 実はそんなリユース文化は、江戸時代にも行われていた事実はあまり知られていない。というよりも、完全に生活に根ざしていた。今回、その内容を探ってみよう。

古着文化は江戸時代からすでに根付いていた

古民家
 現代はモノがありふれた世界で、お金を出せば新しいモノはたいてい手に入る。しかし、昔は「モノは繰り返して使う」ことが当たり前とされていて、修理、収集などが、ごく普通の時代。例えば、古着。これは、現代でも若者中心に人気のファッションアイテムだが、江戸の頃は布がたいへん貴重品だったため、世代を問わず爆発的に浸透していた。そもそも、着物は仕立て直しができるため、人の成長、体形変化に合わせて直し、長期間着られるようになっている。そして、着ることができなくなれば、売る。いささか状態が悪くても貴重品ゆえにガッチリと買い取ってもらえるのだ。
 布キレも同様に重宝された。これは、布キレは1枚でも当時は規格品だったため、たとえ端切れとなっても、商品価値が残ることになるから。現代の洋服は袖、襟など、パーツごとに規格などは設定されていないので、分解してしまうと、まったく価値がなくなってしまう。いまでも、端切れを縫い合わせて雑巾にすることもあるが、江戸の人は、それもごく当たり前に行っていた。それだけでなく、雑巾にする前に、おむつ変わりや下着として端切れを大切に使っていたのだ。
 こうした使い回しのエコ・アクションは古着の世界だけではない。茶碗などの陶磁器、唐傘、桶、下駄など、日常的に使うあらゆるモノを使い回していた。だから、それぞれのモノを修理する人、販売する人がいたため、職業も多彩だった。ちなみに、使い回すと言うと、現代では、あまりいいイメージを持たれない。でも、これは避けたい事態で、江戸時代の人にしてみれば、「モノは敬ってナンボ、大切にしなくちゃ」という位置付けだった。蛇足だが、糞尿を集めて、農家に渡し、対価として食材を手に入れて生活をする人もいたそう。まさに究極のエコ・アクションである。

中古車は地球にも、家庭にもやさしいエコなのです

ガリバー 中古車買い取り&販売店
 現代でもリサイクル、中古モノ売買は、ビジネスとして成立している。中古車はもちろん、衣類、ゲーム、CD、本、電化製品、家&マンションなどの不動産、ゴルフクラブノなど、中古のアイテムは多くのジャンルに渡って浸透中だ。まだまだ商品価値のある品を廉価で世に循環させることで、消費者満足のいく生活を送ることができるだろう。
 特に、現在の不況下では、中古品需要は高まる一方と考えてもごく自然。例えば欲しいモノが高額の品だったとしよう。中古に狙いを定めれば、初期投資額が大きな負担にならない分、フトコロは痛めにくい。また、中古品には宝を探すような楽しみがある。程度や状態も様々で、自分の条件をクリアした品を見つけた時、そして、それを手に入れた時の満足度はひとしおだろう。また、最近は、中古品といっても、新品同様の程度の良さを誇る品々が流通している。これからモノを買う時は、まずは中古品を選択肢のトップに入れて探すことが得策ではないだろうか。
 江戸時代の人々のモノへの考え方には、見習うべき点が多い。「モノは敬ってナンボ、大切にしなくちゃ」の気持ちが自然と心に宿っているからこそ、エコ・アクションが成立している社会が形成されていたのではないだろうか。繰り返すのは、生産&廃棄ではない。モノを使う行為そのものなのだ。その事を我々日本人は忘れてはならない。

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