「2011年もてぎEnjoy耐久レース出場」
NurプロジェクトTY☆AP1・新和NINJA関東工大EP82・新和NINJA関東工大EK9・カーズ日立南カーテックシビック・Penny★ELF EK4・トランピオレビン★フジエン・YMS☆太章興産イングスレビン
さて、筑波サーキットでのNur24h仕様S2000はシェイクダウンから一週間後、高速域のスタビリティーや各部分の耐久性とスタッフ及びドライバーのスキルUPのトレーニング目的で7月9日~10日にツインリンクもてぎで開催された通称「Joy耐」に出場しました。今年で開催11回目となるこの“Joy耐”はJAF国内A級ライセンス以上を持つドライバーであれば誰でも参加可能でハコ車の耐久レースです。
燃料補給に関しては、エンジンの仕様によって給油量の規定が変わったり、給油でのエンジンスタートが禁止されているためスタッフがクルマを押して運んだり、最低10分間のピットストップを義務付けるといったルールや、エアツールの使用制限、一般市販タイヤの使用義務付など、できるだけ参戦コストを抑えてレースを楽しむことができるようにレギュレーションを設定してスタートしています。また、コース上で車両がストップした場合は、オフィシャルが車両を回収することでレースに復帰できるようにするといったレギュレーションもあり、皆で7時間を走りきって感動を味わう事がその人気を確実なものとした大きな理由となっています。
関西組のDIXCEL金谷氏と私は7日(木曜日)夜半に関西を出発、8日(金曜日)の朝6時過ぎにサーキットに到着し、監督のTRANSIT engineering渡辺氏、ドライバーの前田選手、関選手と合流、手分けして車両準備とTOYO TIRESユーザーのエントラント(6チーム7台)でピットやパドックテントをシェアする通称「TOYO村」設営をします。
なんと、クラス優勝!
8日(金曜日)は9時からの走行枠でスーパー耐久ドライバーの関さんによるセッティング走行を開始、我々でも安心してドライビング出来る方向のセッティングを実施して貰い、現状ベストの状態になったところで私の順番です。アウトラップは車両の様子を見ながら一年ぶりのコースを確認します。筑波に比べて全般に速度が高いので滑りなどの挙動が出やすい傾向があるものの、車両の挙動変化に唐突な動きは無く、無理をしなければ車両の姿勢を大きく乱す様な事はありませんでしたが、全体にもう少し剛性感と接地感を向上させて、ステアリングやアクセルに対するダイレクト感があれば安心感もUPして、ドライビングにも余裕が出てくるのでしょうが…今後に期待します。
なんと午後からの公式車検でチョットしたトラブルの発生です、Nur24h仕様S2000は「無限」製のハードトップを装着していますが、Joy耐レギュレーションで純正品のみ取り付けが許されているとの事で、ハードトップが装着できなくなりました。折角スポンサーやドライバーのステッカーを貼ってハードトップ装着でデザインしていたのに残念ですが、その他では問題無く車検合格ですのでこれで予選・決勝出走出来ます。
9日の予選は、S耐ドライバー関さんと河野が担当させて頂きましたが、まだまだ車両のセッティングがまとまっていない中で関さんに頑張って頂きました、シェイクダウン一週間の車両でクラス2位、総合30位の30番グリッドを確保です。
梅雨明け宣言が出された10日の決勝レースは朝から快晴で、10時頃には気温30℃、路面温度に至っては50℃超えとタイヤ、車両、ドライバーにとって非常に厳しいレースが予想されるなか、10時30分に猛暑の7時間にわたる決勝レースの開幕です。
総合30位のポジションからスタートドライバー関選手の猛暑を物ともしない熱い走りで大幅に順位を上げて一時総合5位と言う好ポジションを走行。その後給油、ドライバー交代(金谷選手-前田選手…)で順位は前後するが、「NurプロジェクトTY・AP1」はトラブル無くルーチンを繰り返しながら走行を続け、前田選手からステアリングを受け取りいよいよ私のコースインです。
少し緊張しながら車両やタイヤの様子を見て徐々にペースを上げて、前走車の追い越し時には車両の挙動を乱さないようにコーナー進入時のブレーキング、立ち上がり時のアクセル操作に注意しながらタイミングを計り、ラップタイムを安定させる事に集中して周回を重ねます。今年の暑さは特別で走行後半には水分補給用に搭載していたドリンクが温水となる予想外の展開がありました。それが原因ではないのですが、16Lap目にチョットした油断で130R出口のハーフスピンでフロントタイヤをダートに落としてしまうと言う失敗を犯してしまいました。ルーチンには4Lap程少なかったもののピットインで給油とドライバー交代。車両チェック後、金谷選手、前田選手と走行を続け15時過ぎからの雷雨でコース上は数か所に川ができ、ピット周りも水浸しになるほどの雨でレースは赤旗中断となりました。「NurプロジェクトTY・AP1」は103周を走り切り総合41位、クラス優勝を獲得しました。
これでTRANSIT engineering JAPANは「夢見る大人たちのニュル24時間参戦プロジェクト」の「夢」実現にまた大きな一歩を踏み出しました。
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