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歴史に残る大接戦の影で、サポート車両も代替わりしていた今年の箱根駅伝[国沢光宏 コラム]

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【生活・文化】2011/01/04
写真は惜敗した2010年の覇者、東洋大学の運営管理車[イメージ画像]

箱根駅伝のサポート車両が、7年間続いたホンダからトヨタへと移ったワケ

こちらはホンダの燃料電池車「FCXクラリティ」 画像 イメージ
こちらはホンダの燃料電池車「FCXクラリティ」
 日本スポーツイベントで最も観客数の多いのは、おそらく箱根駅伝だろう。東京都心から芦ノ湖まで、ほぼ観客ビッシリ。視聴率だって平均30%弱というから素晴らしい! 当然ながら箱根駅伝の車両提供はコスト掛からない割にTVに映る機会が多く、自動車メーカーにとって魅力超大。常時プリウス(プラグインハイブリッドです)が画面に映っていたため気づいた方も多いと思うけれど、今年からトヨタの車両提供となっている。ちなみに昨年まではホンダが燃料電池車を走らせたり、各校のシンボルカラーと同じ色の運営管理車を用意するなど、存在をアピールしてました。
 どうしたのか調べてみたら、なかなか興味深いことに。ということで新年のネタらしく箱根駅伝に使われる車両のウンチクを紹介してみたい。

 まず「そもそも」から。戦後の箱根駅伝をサポートしていたのは自衛隊。古い写真など見ると、自衛隊のジープである(排気ガスが臭かったと思う)。
 岩崎弥太郎さんのDNAなのか、往年の三菱自動車は積極的に文化活動のサポートを行ってきた。公式な記録こそ探せなかったものの、自衛隊の時代から三菱自動車が運営側の車両協力をしていたらしく、自然の流れで三菱自動車は箱根駅伝を支えることになる。箱根駅伝と言えば三菱自動車だったワケ。
 しかし2003年に行われた運営車両公募の際、折しものリコール問題で三菱自動車は大揺れとなり、箱根駅伝の支援を決められない状態。その間隙を縫ってホンダが5年契約を結ぶ。主催者としても、リコール問題でイメージを落とした三菱自動車よりホンダの方が好ましかったかもしれない。
 トヨタも長年箱根駅伝の支援を考えていたものの、チャンスを失いホンダに取られてしまう。ホンダは燃料電池車のPRなど、箱根駅伝をフルに使った。しかしトラックなど裏方用の車両を持っていないため、2003年からTVに映らない車両はトヨタが提供してます(あまり知られていない)。

ホンダにあってトヨタにないラインナップ、それは・・・

トヨタのマイクロバス「コースター」
箱根駅伝では2003年より車両提供を行ったホンダだが、マイクロバスや1BOX商用バンなどをラインナップしていない。そのため上記のサポート車両については2003年よりトヨタが担当していたのはあまり知られていない事実。
 一方、箱根駅伝関係者の間にはホンダの商業主義を批判する(確かに箱根駅伝を上手に使った)声も少なくなかったそうな。長い間世話になってきた三菱自動車の復帰を望むOBが多かったとも聞く。加えてホンダは契約終了前の2007年に2年間の契約延長を行うなど、やや強引だったかもしれない。
 かくして2011年こそ三菱自動車の復帰を、という流れになったが、今度は三菱自動車の都合でまとまらず。現在の経営陣になってから、モータースポーツだけでなく文化活動の支援まで距離を置き始めた。三菱グループに支援を求めれば、いくらでもバックアップしてくれただろうに。
 結局2004年から裏方の運営車両を支えてきた(トラックやマイクロバス、広報用のハイエースなどを運転手とセットで援助)
トヨタが、箱根駅伝のメイン車両も提供する ことになる。今年2011年度の評判も悪くなく「これで落ち着くのではないか」と関係者の多くは考えているらしい。
 唯一の問題は白バイか? 今年もTVに大きくホンダのエンブレムが映ってました。来年からヤマハの白バイになったら(今の主力白バイはホンダとスズキ)これまた面白い。出来れば電気白バイなどを導入し、選手にはクリーンな空気を吸える環境を作って欲しいと思う。

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(レポート:国沢 光宏

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