ボルボXC60新車試乗評価 低燃費エンジンDRIVE-E&8AT搭載で、想像を超えた滑らかさ

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【ボルボ】2014/05/05

 

 

デビュー直後から、高い完成度! パワーアップしながら、より低燃費に

ボルボXC60

ボルボ は、フォード グループの一員だった時代に、自社で開発したエンジンのほかに、グループ各社からエンジンを調達してボルボ車に搭載してきた。フォードから独立して中国の吉林傘下に入った今、独自のエンジンラインナップを揃える必要に迫られることになる。そこで、新たに自社製の次世代エンジン&トランスミッションの開発を進め、それが60系モデルから搭載が始まった。

新エンジンには、ボルボの将来のラインナップを見据え、気筒数を変更して排気量を変えるモジュール化のアイデアが採用されたほか、ガソリンと同様の基本設計でディーゼルにも適合できるようにしたという。さらに、トランスミッションは、アイシン製の電子制御8速ATが採用され、合わせてDRIVE-E(ドライブ イー)と呼んでいる。

新型ボルボXC60 には、新エンジンが搭載された。直列4気筒2.0Lの直噴ターボ仕様で、180kW/350N・mのパワー&トルクを発生する。このエンジンがとても静かで滑らかに回るので、1800kg弱という相当に重いボディを持つXC60をスムーズに加速させる。ボディの重さを感じさせない走りが可能だ。

エンジンの燃焼や制御には、デンソーの技術が盛り込まれているとのことで、効率の良いエンジンに仕上げるために日本の技術が採用されている。

ボルボXC60
ボルボXC60
ボルボXC60

 

ボルボXC60

ツインクラッチの6速DCTから8速ATへ。滑らかなフィーリングと高速クルージングでの静粛性も高い!

ボルボXC60

 エンジン以上に滑らかなのは、やはり日本のアイシン製の8速ATで、ほとんどショックを感じさせない変速フィールを実現する。何気なく走行していると、何速を使って走行しているのかが分からなくなるくらいに滑らかだ。

自動で8速に入るのは高速域だけなので、市街地走行などで燃費を良くするためには、積極的に高いギアを選んで走るECOモードを使うと良い。高速クルージングも1500〜1600回転あたりでこなしてくれる。

逆にスポーツモードを選択すると、低めのギアで高めの回転数を維持して走るので、キビキビした感じの走りになる。このあたりのメリハリの効き具合もまずまずだ。ボルボ初のパドル付きになったので、これを積極的に操作して走るのも良い。

ボルボXC60
ボルボXC60
ボルボXC60

 

 

 

 

 

ボルボ XC60 T5 SE価格、スペックなど

ボルボXC60

■ボルボXC60価格
・XC60 T5 5,132,571円
・XC60 T5SE 5,749,714円
・XC60 R-DESIGN 6,315,428円

代表グレード ボルボ XC60 T5 SE
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4645×1890×1715mm
ホイールベース[mm] 2,775mm
車両重量[kg] 1770kg
総排気量[cc] 1968cc(ターボ)
最高出力[ps(kw)/rpm] 245ps(180kW)/5500rpm
最大トルク[N・m/rpm] 350N・m/1500〜4800rpm
ミッション 8速AT
JC08モード燃費[km/l] 13.6km/l
定員[人] 5人
税込価格[円] 5,749,714円
レポート 松下宏
写真 編集部
ボルボXC60
ボルボXC60
ボルボXC60

 

ボルボXC60
ボルボXC60
ボルボXC60

 

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(レポート:松下 宏

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