マツダ アクセラセダン新車情報・購入ガイド クラス最速か? クリーンディーゼルを搭載した特別仕様車アクセラセダン「XD」を投入! [CORISM]

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【マツダ】2016/01/02

国内のライバルはインプレッサ!? インプレッサとの差別化できるポイントがクリーンディーゼル!

マツダ アクセラセダンXD
 マツダ は、Cセグメントに属するコンパクトカーアクセラ 。アクセラには、ハッチバックセダン が用意されているが、今回登場したのはアクセラセダンに、2.2Lクリーンディーゼルエンジン を搭載した特別仕様車「XD」だ。

 マツダ アクセラは、2013年11月に発売された。アクセラは、マツダのデザインコンセプトである魂動デザインを採用した新世代商品群3番目のモデルとして登場した。アクセラの属するCセグメントは、激戦クラス。フォルクスワーゲン ゴルフメルセデスベンツ Aクラス など、非常に高い完成度をもつモデルがライバルとなる。このクラスは、基本的にハッチバックモデルがメインとなるが、各社セダンモデルも車名を変えるなどしてラインアップしている。国内のアクセラは、ハッチバックをスポーツと呼び、セダン はそのままセダンと呼び分類。搭載されるエンジンは、モデル毎に少々違う。アクセラスポーツには、1.5Lと2.0Lのガソリン車、そして2.2Lクリーンディーゼルが用意されている。対してアクセラセダンは、従来1.5Lと2.0Lハイブリッドシステムを搭載したハイブリッドの2タイプだけだった。今回の特別仕様車XDが加わったことで、セダンでも2.2Lクリーンディーゼルを選ぶことができるようになった。

 アクセラと同じ国産Cセグメント車は、実はあまり売れていない。売れているのは、主に輸入車が中心。トヨタも欧州で販売しているオーリス を用意しているものの、トヨタの営業力をもってしても1,000台/月以上売れることが無いくらいなのだ。

 だた、マツダ アクセラは好調。セダンも含め2014年は、デビュー直後ということもあり平均3,500台/月以上販売した。国内では、スバル インプレッサが同じくらいの販売台数となっている。そんな好調アクセラだが、2015年に入って販売台数は鈍化している。2,000台/月を割る販売台数が目立ってきたのだ。対してインプレッサの販売台数は、それほど落ちておらずコンスタントに売れている。

 このアクセラとインプレッサの販売台数の差は、自動ブレーキ関連の安全装備アイサイトによるものだろう。残念ながら、アクセラには歩行者検知式の自動ブレーキは装備されていない。また、アクセラは4WDの設定が少なく、セダンとハッチバックとも1.5Lしか選べない。対するインプレッサは、1.6Lと2.0Lとも4WDが選べる設定だ。降雪地域などで1.5Lでは、少々物足りないという4WD を望む顧客はインプレッサしかないのだ。

 インプレッサのセールスポイントは、アイサイト とAWD。そこで、アクセラがインプレッサに対して、明確に差別化できるポイントは、やはりクリーンディーゼル。少しでも売れるように選択肢の幅を広げたのが、クリーンディーゼルエンジンを搭載したアクセラセダンXDということになる。ちなみに、アクセラセダンXDの燃費は、6ATが19.6㎞/L、6MTが21.4㎞/Lとなっている。この数値は、燃費値に若干物足りなさを感じるインプレッサ対して、大きな差別化できるポイントのひとつでもある。

マツダ アクセラセダンXD
マツダ アクセラセダンXD
マツダ アクセラセダンXD

マツダ アクセラセダンXD

コストパフォーマンスの高いアクセラ セダンXD。その速さは、WRX S4並みか?

マツダ アクセラセダンXD
 今回投入されたマツダアクセラセダンXDは、クリーンディーゼルを搭載したことにより、クラス最速レベルのセダンとなる。基本的に、ハッチバックと同じセッティングだと思われるが、420Nmという大トルクを発揮することもあり加速力は非常に優れている。420Nmのトルクは、自然吸気V8 4.0L並みなのだ。

 このアクセラのクリーンディーゼル車は、セダンワゴン をもつアテンザにも搭載されている。本来なら、同じテイストをもつのだが、アクセラはかなりスポーティなセッティングが施されていて、驚くほど速い。そのため、本来なら大きく重いアテンザの方が燃費が悪くなる。しかし、アテンザで燃費チェックをした道をアクセラで何度走っても、本来燃費が良くなるはずのアクセラだが、アテンザの燃費を超えないのだ。それほど、パワー重視のセッティングが施されているということになる。このクラスのセダンとしては、クラストップレベルの速さをもつ。

 さて、アクセラセダンXDの装備は、かなり充実している。歩行者検知式の自動ブレーキではないものの、ミリ波を使ったスマート・ブレーキ・サポートや、後側方の車両を検知するブラインド・スポット・モニタリングなど、全方位の安全装備を標準装備。今、マツダに用意できる最高レベルのモノが標準装備されている。多くのメーカーが、歩行者検知式の自動ブレーキを徐々に装備し始めている以上、マツダ車にもこうした装備の早期装着が望まれる。

 また、マツダアクセラセダンXD快適装備も充実。ボーズサウンドシステムやサンルーフ、本革シート、パワーシート、シートヒーターが標準装備されている。メーカーセットオプションが無いというくらいの豪華装備だ。こうした装備類は、ハッチバックのアクセラ スポーツXDと同様だ。

 マツダ アクセラセダンXDの価格は3,099,600円。ハッチバック車は3,067,200円なので、約3万円ほど高価な設定。どちらも、ボディサイズは1,800㎜未満で、最小回転半径5.3mと日本で使い勝手の良いサイズになっている。さらに、低燃費で燃料は軽油なのでランニングコストも安い。これで、歩行者検知式の自動ブレーキが装備されれば、価格は300万円を超えるものの性能や装備面を考えれば、随分コストパフォーマンスの高いクルマと言える。

 走行パフォーマンス面で見れば、もはやインプレッサでは役不足でWRX S4をもってきてほぼ同等といったレベル。WRX S4はAWDなので、価格もやや高めで3,348,000円だ。両車とも、非常に高いコストパフォーマンスを誇る。ただし、WRX S4はハイオク仕様で、燃費面では少々物足りない状況で、MT車の設定がない。逆に、アクセラは、FFのみでアイサイトのように歩行者検知式の自動ブレーキがない。この2台を比べると、非常に難しい選択を迫られることになる。

マツダ アクセラセダンXD価格

■マツダ アクセラセダンXD価格

・XD 6MT/6AT 3,099,600円

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(レポート:CORISM編集部

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