トヨタ オーリス(AURIS)試乗記・評価 欧州で戦うための1.2L直噴ダウンサイジングターボエンジンを搭載

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【トヨタ】2015/05/16

 

 

今更感があるものの、あえて取り組んだダウンサイジングターボの完成度は?

トヨタ オーリス(AURIS)

 トヨタの世界戦略車オーリスがマイナーチェンジを受けた。新型オーリスには、トヨタ初の1.2Lダウンサイジング直噴ターボを搭載した120Tを追加設定した。動力性能と低燃費を高次元でバランスさせたのが特徴だ。

今回のマイナーチェンジでは、フロントのグリル回りのデザインが変更されたほか、バンパーの形状変更などによって全長が55mm延長され、伸び伸びしたプロポーションを持つようになった。インテリアもピアノブラックとクロムメッキによってコントラストが強調され、新設定の最上級グレードである120Tには木目調パネルを採用している。

オーリス120Tに新搭載された直列4気筒1200ccの直噴+インタークーラー付きターボ仕様エンジンは、効率の高さを特徴とし、ハイブリッドとは違うもうひとつの環境性能エンジンとして位置づけられている。

欧州車に多いダウンサイジング直噴ターボを、トヨタとして初めて採用した点でも注目されるエンジンだ。登場したタイミング的には、今さらという感じになるが、ハイブリッドで環境性能を主張するトヨタが、ダウンサイジング直噴ターボにも取り組んだことの意味は大きい。

トヨタ オーリス(AURIS)
トヨタ オーリス(AURIS)
トヨタ オーリス(AURIS)
トヨタ オーリス(AURIS)

1.2Lで1.8L並みのトルクと優れた低燃費性能!

トヨタ オーリス(AURIS)

 オーリスに搭載された8NR-FTS型エンジンは、85kW/185N・mのパワー&トルクを発生する。パワーは1500cc並みの数値で、トルクは1800ccから2000cc並みの実力である。その最大トルクをわずか1500回転で発生し、それが4000回転まで維持される設定だから、文字通り低速域から扱いやすく、フラットなトルク特性を備えている。市街地などで、フレキシブルな実力を発揮するエンジンである。

同時に燃費性能にも優れていて、120TはスーパーCVT-iとの組み合わせによって、オーリスの中で最高の19.4km/Lを達成している。ハイブリッド車には及ばないが、走りの良さと燃費の良さを兼ね備えたパワートレーンだといえる。

120Tには袖ヶ浦のサーキットでプロトタイプ車に試乗したほか、一般道でも試乗していろいろな走りを試した。

トヨタ オーリス(AURIS)
トヨタ オーリス(AURIS)
トヨタ オーリス(AURIS)

 

 

 

トヨタ オーリス価格

■トヨタ オーリス価格
・150X FF 2WD CVT 1,892,945円/“C Package”1,789,855円/“S Package”2,085,382円
・150X FF 4WD CVT 2,087,345円/“C Package”1,984,255円/“S Package”2,279,782円
・180S FF 2WD CVT 2,376,000円
・RS FF 2WD 6MT 2,460,437円
・120T FF 2WD CVT 2,590,037円

トヨタ オーリス燃費、スペックなど

代表グレード トヨタ オーリス120T
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,330×1,760×1,480mm
ホイールベース[mm] 2,600mm
トレッド前/後[mm] 1,535/1,525mm
車両重量[kg] 1,300kg
総排気量[cc] 1,196cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 85(116)/5,200〜5,600
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 185(18.9)/1,500〜4,000
ミッション CVT
タイヤサイズ 195/65R15
JC08モード燃費 19.4km/L
定員[人] 5人
税込価格[円] 2,590,037円
発売日 2015/4/6
レポート 編集部
写真 トヨタ
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(レポート:松下 宏

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