トヨタなど4社「ハイブリッド車用ニッケル水素電池の原料化事業」をスタート [CORISM]

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【トヨタ】2010/10/28

「ハイブリッド車用ニッケル水素電池の原料化事業」電池原料化リサイクル事業スキーム

含有ニッケルの高度な選別・抽出技術を開発し、電池to電池のリサイクルが実現

「ハイブリッド車用ニッケル水素電池の原料化事業」ハイブリッド車用電池の回収・リサイクルシステム

ハイブリッド車用電池の回収・リサイクルシステム

トヨタ自動車株式会社、豊田ケミカルエンジニアリング株式会社、住友金属鉱山株式会社、プライムアースEVエナジー株式会社(PEVE)の4社は共同で、世界で初めて使用済みの「ハイブリッド車用ニッケル水素電池」に含まれるニッケルを、電池原料として再資源化するリサイクル事業をスタートした。
 ハイブリッド車用ニッケル水素電池は従来、販売店や解体業者などで回収され、還元処理後にニッケル含有スクラップをステンレス原料としてリサイクルされていたが、今回、含有ニッケルの高度な選別・抽出技術を開発し直接ニッケル精錬工程への原料投入が可能となり、電池to電池のリサイクルが実現した。
 量産化に対応した高精度原料化リサイクル施設をトヨタと豊田ケミカルが立ち上げ、ニッケル精製についてはトヨタと住友金属鉱山が協力する。また最終製品の「ハイブリッド車用ニッケル水素電池」へはプライムアースEVエナジー社とトヨタが協力する。
 既に国内で100万台、世界市場で260万台以上が販売され、ますます拡大を遂げ続けるトヨタのハイブリッド車だけに、これら希少資源の回収・リサイクルが確立されるだけでかなりの規模となるだろう。トヨタでは今後、この資源循環システムの海外への展開も考える。


[動画:トヨタ自動車]

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(レポート:CORISM編集部

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