日産エクストレイル新車情報 ライバル、マツダCX-5登場で、SUVナンバー1の反撃開始 [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【日産】2012/07/20

買い得感をアピールする特別仕様車

 日産 は、2012年上半期(1~6月)SUV販売台数ナンバー1となった「エクストレイル 」に特別仕様車「20Stt」「20Xtt」を設定し発売を開始した。

 エクストレイルは、日本マーケットに合った適度なボディサイズと価格、広く使いやすいラゲッジスペース、防水シートなどで人気のモデル。2007年8月にデビューしたエクストレイルは、6年目を迎えモデル末期に入ってきたものの、SUV 販売台数ナンバー1はさすがといえる。

 また、SKYACTIV技術で低燃費&クリーンディーゼル エンジンを搭載し、話題になったマツダCX-5だが、クリーンディーゼルをマツダ よりも約1年半も前に国内に投入したのは、日産エクストレイルである。ただし、約318万円という高価な価格のため、あまり売れなかったが、日産の技術力をアピールした。

 今回、エクストレイルに特別仕様車として、「20Stt」(4WD)、「20Xtt」(2WD/4WD)を設定。同時に、クリーンディーゼル「20GT」の仕様を向上。

 「20Stt」は、インテリジェントキーやエンジンイモビライザー、フロントバンパー組込みハロゲンフォグランプ、ASCD(オートスピードコントロール装置)などを標準装備。
 
 「20Xtt」は、ASCDとフロントバンパー組込みハロゲンフォグランプに加えて、キセノンヘッドランプや18インチタイヤ、アルミホイールも標準装備とし、利便性を向上させながら、より精悍なエクステリアとした。

 「20Stt」、「20Xtt」とも装備を大きく充実させながら、リーズナブルな価格設定としたという。

 また、クリーンディーゼル「20GT」には、マーケットからの要望が多かった防水シートや全席ヒーター付シート(後席中央を除く)に加え、後席にはリラックスヘッドレストを標準装備した。

 この特別仕様車の発売にあわせ、エクストレイルのグレード体系が見直されている。

 こういったお買い得感をアピールする特別仕様車が出る背景には、やはりSKYACTIVという低燃費技術を武器にデビューしたマツダCX-5 の存在がある。日産エクストレイルは、デビューからすでに6年目。燃費性能やハード面を、最新のマツダCX-5と比べられると、さすがに分が悪い。対して、CX-5は商品力を武器に、マツダ車としては珍しく値引き額を引き締めているという。そのため、古さが気になるエクストレイルが勝負するために、必要な武器は価格。装備を向上させることで、CX-5より買い得感を高める作戦だ。

 全体的に、日産エクストレイル「20Stt」、「20Xtt」ともお買い得感は高い。ただし、10・15モード燃費が「20Xtt」で13.2km/L。対して、マツダCX-5の20Sの燃費17.0km/L。これだけ違うと、燃料費も大きく変わってくるだろう。

 エクストレイルとCX-5を比較する場合、やはり支払総額などで、エクストレイルがどれだけ安くなるかが判断基準になる。また、短期で乗り換えるタイプの人だと、3年以内にモデルチェンジされる確率がかなり高いエクストレイルと、3年では間違いなくモデルチェンジされないCX-5とでは、現行車に乗っているという満足感も違うだろう。選択肢が少ないクラスだけに、エクストレイルを買う場合、必ずマツダCX-5と競合させることをオススメする。

<日産エクストレイル価格>

・2WD
20Xtt 2,286,900円
・4WD
20S 2,190,300円
20Stt 2,264,850円
20X 2,449,650円
20Xtt 2,496,900円
25X 2,607,150円
20GT 6AT 3,176,250円
20GT 6MT 3,123,750円

●新型日産エクストレイル最新情報 新型エクストレイルの価格、燃費などを評価する
『動画あり!』日産エクストレイル新車情報・購入ガイドハイブリッドやクリーンディーゼルはどうした? 国内導入の新型エクストレイルは、ガソリン車のみか?

日産エクストレイル
日産エクストレイル
日産エクストレイル

より本格的なオフローダー、エクストリーマーXにも特別仕様車20Xttが追加

 日産エクストレイル「20Stt」、「20Xtt」の登場に伴い、日産のカスタマイズ車を生産するオーテックジャパン からは、エクストレイル 20Xttをベース車とした特別仕様車「エクストリーマーX」が追加設定された。

 「エクストリーマーX」は、エクストレイルの本格派4WDとしてのイメージを、より強調したモデル。そんなタフなイメージを、さらに生かすためオフロード走行時などに車体下部を保護し、かつ、SUVとしての存在感・重厚感をさらに高めるフロントオーバーライダーやアンダーカバー、専用の大型フォグランプなどの外装パーツを特別装備している。

 今回新たに発売された、「20Xtt」(4WDのみ)をベースに、 「エクストリーマーX」を追加設定した。

 また、同時に、クリーンディーゼル「20GT エクストリーマーX」には、防水シートや全席ヒーター付シート(後席中央を除く)、後席にはリラックスヘッドレストを、ベース車と同様に標準装備した。

<日産エクストレイル エクストリーマーX(4WD)価格>
・20X エクストリーマーX MR20DE エクストロニックCVT 2,617,650円
・20Xtt エクストリーマーX MR20DE エクストロニックCVT 2,654,400円
・25X エクストリーマーX QR25DE エクストロニックCVT-M6 2,775,150円
・20GT エクストリーマーX M9R 6MT 3,281,250円
                    6AT 3,333,750円

<日産エクストレイル エクストリーマーX(4WD)ベース車に対する変更点>
■ベース車 20X / 20Xtt / 25X / 20GT
フロントオーバーライダー
フロントアンダーカバー
専用大型フロントフォグランプ&専用フォグランプフィニッシャー
サイドガードモール
リヤアンダーカバー
マッドガード

日産エクストレイル

【関連記事】

(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】