三菱L200(トライトン)新車情報・購入ガイド スポーツ・ユーティリティ・トラック(SUT)とは? 2.4Lクリーンディーゼルを搭載し欧州初公開!【ジュネーブショー】 [CORISM]

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【三菱】2015/03/09

ピックアップトラックながら、より乗用車的な性能を目指したSUTが三菱L200(トライトン)! 日本での発売は?

 三菱 は、タイなどで販売されているピックアップトラック、トライトン を9年ぶりにフルモデルチェンジしている。そのフルモデルチェンジした新型三菱トライトンを2015年夏に、三菱L200 として欧州で発売予定だ。ジュネーブショー では、欧州初公開となる新型三菱L200として公開された。

 欧州に投入される予定の新型三菱L200は、働くクルマとしての機能性・信頼性を向上しながら、乗用車のように快適な移動空間を提供する「究極のスポーツ・ユーティリティ・トラック(SUT)」を目指して開発された。

 エクステリアデザインは、もはやトラック とは思えないほどスタイリッシュだ。張りのあるボディ面は、スポーティでタフなスタイルをアピール。ボディサイドのシャーブなキャラクターラインは、スポーティな雰囲気を醸し出している。ダブルキャブでは、ルーミーなキャビンと機能的なカーゴベッドを融合する「Jライン」を先代モデルから継承した。

 搭載されるエンジンは、欧州の厳しい環境規制に対応する4N15型2.4L MIVECディーゼルターボエンジン 。その新エンジンに、アイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー(AS&G)」を採用。走行時のCO2排出量を169g/㎞(6MT)に抑え、クラストップレベルの高い環境性能を実現。また、タービン容量を可変制御するVGターボチャージャーにより、低回転域から力強いトルクを発生し、高回転域までレスポンスよく滑らかに加速。積載時などでも力強い走行性能を発揮するという。

 欧州の規制に対応しているということは、日本国内の規制にも近い将来対応可能であることも予想できる。欧州で売られる三菱L200(トライトン)は、新ディーゼルエンジンを搭載して、再び日本にデビューする可能性も考えられる。また、この4N15型エンジンがデリカD:5パジェロ などにも搭載されるのか注目したいところだ。組み合わされるミッションは、新開発の6速MTとパドルシフト付きスポーツモード5ATが設定された。

 三菱L200(トライトン)には、パジェロと同様の「スーパーセレクト4WD-II」が採用された。低燃費走行を可能にする2WDモードから様々な路面に対応可能な4WDモードまで、4つのモードが選択可能なシステムにより、優れた走破性を実現。コストが重視されるトラックとは思えない高価な装備といえる。

 乗用車のような快適な空間を目指し、遮音材、吸音材、制振材の追加と最適化とボディ高剛性化により、室内空間の静粛性を向上。サスペンションも最適化し、滑らかな乗り心地を実現した。

 日本では少々使いにくい感もあるが、先代モデルと同様に最小回転半径をクラストップレベルの5.9m。ステアリングはギヤレシオをクイックな設定とし、きびきびとしたハンドリングを実現。

 さらに、トラックならではの装備として、牽引中のトレーラーが横風などによって不安定な動きをした場合に、自車とトレーラーが正しいコースを維持するように補助する「トレーラースタビリティ アシスト(TSA)」、走行レーンを逸脱しそうな場合にドライバーに警報で注意を促す「車線逸脱警報システム(LDW)」などの予防安全技術も採用された。

 新型三菱L200(トライトン)は、全長5,285㎜という大型なボディサイズをもつ。日本では少々扱いにくい面も持つが、ダブルキャブであることもあり、トラックとして使うというよりライフスタイルで乗るという顧客も多い。先代モデルは古いガソリンエンジンで、燃費も良くなかったが、最新のディーゼルエンジンになり、燃料経済性も大幅に上がれば、三菱L200(トライトン)への注目度はさらにアップしそうだ。コンパクトカー と、軽自動車ミニバン ばかりの日本マーケットに刺激を与えてくれそうなクルマと言える。

三菱L200(トライトン)スペックなど

■三菱L200(トライトン)基本諸元
・全長×全幅×全高 5,285 [mm]X 1,815 [mm]X 1,780 [mm]
・ホイールベース 3,000 [mm]
・乗車定員 5名
・パワートレイン 2.4L MIVEC ディーゼルターボエンジン
・駆動方式 スーパーセレクト4WD-II
・CO2排出量 169g/km(6MT)、189g/km(5AT)

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(レポート:CORISM編集部

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