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クルマ文化として根付いてきた? 「東京オートサロン2017レポート」

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2017/01/29

ますます目が離せなくなってくるカスタムカーの祭典

東京オートサロン2017
 年の初めの3連休オートサロン2017 が開催されました。今年は、初日の金曜よりお邪魔して色々と見させていただきました。すっかりおなじみの同イベントですが、ショップだけではなくパーツメーカーや学校といったところも出展。その仕上がりも筆者には、目を見張るものがあります。

 今回で伺うのは何度目かになりますが、その変遷を考えると文化というものを考えさせられるような、あるいは感じさせるようなものを見て取れる思いがしました。むろん技術もさることながら、皆が思い思いに楽しんで表現ができている。そうした環境が広がっていると感じさせられました。

 クルマ離れや家電化が進み、自動運転になったら興味対象から外れてしまうのでは? などと懸念も出たりもしておりますが、オートサロンはよりコアによりディ―プに趣味の世界として確実に進化しているのです。
東京オートサロン2017
東京オートサロン2017
東京オートサロン2017

自動車メーカー自体も積極的に参加

 筆者がこのイベントにお邪魔し始めた頃というのは、どこかアウトローな部分が引きずられ、メーカーじゃやらないようなことを小さなショップがやっているという印象がありましたが(そんなころは今の人にはわからんですね)、現在は自動車メーカーも参戦してモーターショーとは別の切り口でアピールする場所となっているようです。

 各メーカーとも実質的なお披露目がここであったりします。例えば、HONDANSX などはすでに一部の空港や様々な場所にて展示こそされていますが、実際に多くの方に内観ができたのはここではないでしょうか?

 他にもレース色、ラリーカラーといった部分を前面に出したりすることで、メーカーの今後のモータースポーツ活動を示唆していく場としても有効に活用されているようです。
SUBARU 富士重工
HONDA
NSX HONDA

CH-R TOYOTA
今年の方向性かTOYOTAも競技用を多く出品していました。
セリカGT-Four TOYOTA
トヨタ栄光のセリカそろい踏み。
メルセデス

ダイハツ BOON デトマソ
デトマソカラーのBOONシャレード以来のこのカラーも復活してほしいものです。
RECARO シート
ポテンザ AMG

YOKOHAMAタイヤ
ヨコハマタイヤのブースに展示された432Zメインは車体ではなくタイヤ。このたびヒストリックカー向けのタイヤとして出品された。
アドバンHFタイプD
こちらがそのHFtypeD。筆者がうかつなために手ぶれがありました。
renault
 自動車メーカーだけでなく、部品メーカーも多く出品されております。かつては、当然のように新しい技術を見せつける場でもあったのですが、昨今は改めて古い車を見直す、あるいはレストレーションを念頭に入れた動きも見せているのがうれしいところ。かつてのカラーリングを現代によみがえらせたり、旧車に合うタイヤの開発など、筆者のようなものには喜ばしい動きも増えつつあります。

カスタムが広げるクルマの楽しさ

 カスタムカーといえば、かつてはどこかアウトロー的なイメージが付きまとうものでしたが、現在は自己表現の一環とでもいうように、さまざまな手法で、そのすそ野はまだまだ広がりを見せつつあります。その手法は、走りやスタイリングだけではなく、塗装や板金によってでさえ表現ができるということを教えてもらうことができました。

 ここしばらく続いた艶消しの塗装もそうですが、最近ではあえて板金時の叩き斑とでもいえばいいのでしょうか、サンダーでキズを付けてそれを模様にしたうえでクリアーカラーの塗装をするような新しい手法もあります。そうすることで、地肌にでたその模様をアートのように見せることができています。

 このところ、あちこちで自動車学校(教習所じゃありませんよ)の参加が様々なイベントで見られます。オートサロンは、まさにそうした表現の発表の場としての頂点とも言える場所ではないでしょうか。筆者が「おお!」と唸ってしまう車両を使って表現したり、もはやベース車両を聞かないとわからないほどに変貌させたクルマもありました。
東京オートサロン2017
カスタムの定番ベースともいえるポルシェ。ですが、この車体基本モノコック以外はすべて(屋根も)カーボンで軽量化。出品者曰く軽いので加速時のフロントのリフトには気を付けていますとのこと。
東京オートサロン2017 アウディTT
まるでどこかの映画にでも出てきそうなアウディTT。当然移動時には車高は上がるのでしょうが、走る姿を見てみたいものです。
東京オートサロン2017 ダイハツ コペン
筆者が個人的に興味を持ったカスタムが、このコペンシューティングブレーク。大きさ的にはハッチバックといえるのですが、あえてそう呼ばせていただきます。

ダイハツ コペン
リアもパーティングラインに沿って作られていますが、取り外しではなく、ハッチとして機能。
東京オートサロン2017
東京オートサロン2017
かわいいとの声がかなり聞こえたこのつるっとしたトラックはアクティがベース。仕事車をカッコ良くというのがコンセプト。展示のためにこの日は新鮮野菜を搭載。

東京オートサロン2017
中日本自動車短期大学が制作したスタリオンGSR-VR。彼らはこのクルマのデビュー時にはたしていくつだったのだろうか?
東京オートサロン2017
日本自動車大学校の生徒たちが制作したSA22カスタム。でもちょっと待ってください、こんなに小さかったですか!?
東京オートサロン2017
このカスタム、ベースになったのはNCロードスター。見事な作りですが、ボルトオンとのこと。ベースボディを傷つけずにこれだけの変化は見事。
 最近は技術やノウハウが蓄積され仕上がりがとても美しいのですが、そのせいもあり時々アレ?ってなる車両があります。日本自動車大学校制作のRX-7もその一つ。ええ、画像のSA22サバンナRX-7は周囲の人と比べてどこかがおかしいと思いませんか? そうです、これはベースがSUZUKIカプチーノ。こうしてアングルによっては、ぱっと見に普通に見えてしましますが、小さいのです。このほかにも隣にはAMG6輪Gクラスがいましたが、そちらはジムニーがベースとなっておりました。

進化する素材やシュミレートシステム

ZENOS グループM
カーボン素材の展示に持ち込まれたZENOS。本体そのものがすでにカーボンの車体ですが、その意味では素材の宣伝にはうってつけの車両なのかも。今回紹介の素材をエンジン周辺を始め随所に使われています。
 こうしたカスタムを行うための重要な協力者が、各パーツメーカーであり、何も外観がまるで違うものだけが、カスタムカーではありません。筆者もそしてこれを読まれている方々のお持ちのクルマもどこかしらに手を加えていれば、それはある種のカスタマイズです。ウチはノーマルと言いつつも、どこかにありませんか? よそのクルマと違ったところ。

 そうしたモノを支えているのがパーツメーカーであり、その進化がユーザーを増やすためであり、全体の底上げにつながると筆者は考えます。誰かとお揃いも悪くないですが、使っていけば自ずと個性が出てくるものです。それがこうしたパーツを使うことになっていくとも思います。

 お邪魔したグループMさんのところでも、その片鱗を感じさせていただきました。展示部品はカーボンパーツの一部ですが、皆さんはドライとウェットの2種類があるのをよくご存じかと思います。では、インフュージョンという製法はご存知でしょうか? 実は筆者もこの日初めて聞かされました。これは原型にカーボンシートを張り合わせて硬化するところまではウェットと同様ですが、そこに硬化するシートを張り付けて真空抜きするといった方法だそうです。まあ平たく言えば、布団圧縮袋みたいなものを想像いただければいいそうです。これにより従来よりも薄くかつ硬度の高い状態で、しかもドライカーボンのような高価にならずに作れるとのことです。

 他にも光沢では、なく発光する塗装、かつてはパーツメーカーだったところが現在ではレストアを手掛けているなど、時代の変遷を見る思いがありました。
グループM インフージョンカーボン
軽量素材としてもはや定番であるカーボンファイバー。そのカーボンもまた微妙に進化と変化を常にしています。
GT(グランツーリスモ)
ドライブシュミレーター。メッセの通路にはGT(グランツーリスモ)のデモ展示がされたいましたが、こちらは本当のシュミレーター、操作することによって疑似的にGを感じさせるべくシートが動きます。
東京オートサロン2017
発光する塗料のデモンストレーション。こちらが消えている状態。

東京オートサロン2017
こちらが点灯状態。お分かりいただけるだろうか?Lamborghiniの文字が青く発光していることが。
轟友宏
うねうねとした独特のラインにより描かれる轟画伯。今年は初のブース出展ということもあり気合いの入り方も違います。
チョコレート MAJANI(マイアーニ)
轟氏の新たな商品。コラボものですがイタリア製MAJANI(マイアーニ)のチョコレート。その場にてお買い求めされるお客様もいらした様子。

プリンスグロリア
プリンスグロリア、見事なレストアですが筆者はパーツやチューニングメーカーとしての認識してなかったENDLESSさんの手により仕上げられたものだそうです。
BMW2000CS
BMW2000CS、こちらもENDLESSさんの手によるもの。その仕上がりもとても美しい。
308Gr4
屋外に展示されていた308Gr4。実は以前に見たwebサイトの画像にフィンランドにてレストアされているものがあったのですが、まさかコレがそうか!?という話がありましたが、まだ検証はされていないので詳細はわかりません。
 クルマとは、何も車体やパーツのみが構成するものではありません。その趣味趣向の部分には当然それ以外のモノ、つまりトイやグッズも含まれます。ミニカーや関連商品が壁ぎわに並ぶ中、スバルブースのすぐそばにブースを構えられていたのが、ウネウネとした線が特徴の轟画伯のブースです。こうしたアートも徐々にではありますが日本のユーザーにも認知されつつあることを感じさせてくれます。
東京オートサロン2017
 初日から目いっぱい回ったオートサロンでしたが、自動車そのものだけではなくそこにまつわる歴史やアートにもユーザーは目を向け始めていました。あるいは、もうすでに見ている!? 表に展示されているTOYOタイヤのオブジェを横目に絵描きは旅を続けます。
http://www.d5.dion.ne.jp/~take-abe/

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