軽自動車の落ち込みは小さめでした [CORISM]

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2011/06/04

 新型になったスバル ステラ

2011年5月の新車販売状況

 5月の新車販売台数は、登録車が前年に比べて37.8%減の142,154台でした。4月は前年比が51%減で前年の半分以下だったのですから、それに比べたらマイナス幅が縮小して良い方向に向かっていますが、部品のサプライチェーンが途切れたことで、自動車メーカーの工場が止まってしまったことが大きいと思います。

 今年5月の登録台数は、過去10年で見ても最も少ないというか、2002年~2003年あたりに比べると半分以下という状況です。来月以降、生産が軌道に乗って販売が上向いてくるのに期待するしかありません。

 登録車に比べると比較的マイナス幅が少なかったのが軽自動車で、前年に比べて25.4%減の95,210台でした。軽自動車は中部以西で生産されているクルマが多く、東日本大震災による生産への影響も比較的少なかったためでしょう。

 軽自動車については6月2日の時点でメーカー別の台数が発表されていて、スズキやダイハツが25%~30%近いマイナスになっているのに対し、日産は微減にとどまり、マツダや三菱も10%以下のマイナスに抑えています。最も落ち込んだのスバルで55.3%のマイナスでした。ステラがモデルの端境期にあったことなどが影響していたようです。

 いずれにしても軽自動車の落ち込みが小さいのは、生活の足として本当にクルマを必要とするユーザーが選んでいるからです。また東日本大震災の影響で経済が低迷し、さらに復旧・復興のための増税や国債の発行、あるいは電気料金の値上げなどが予想される状況にあるだけに、経済的な軽自動車を選ぼうという意識が強くなっているのだと思います。

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