【第51回SHCC 湘南ヒストリックカーミーティング】 50回を超える開催を誇る旧車イベント、お爺ちゃんからお孫さんまで2世代目3世代目も一緒になって参加する年2回の観て走って楽しめるクラシックカーのお祭り! [CORISM]

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2014/06/21

ゲストで参加したロータス47GT、SHCCでは毎回様々な名車、希少車、時にはスーパーカーが参加する。

2CVからスーパーセヴンまでエントリーするジムカーナ

ケーターハム・スーパーセヴン

SHCCイベントでもっとも過激なRクラス。スーパーセヴン勢はその常連だ。

 第51回SHCCミーティング、実はここ大磯で行われるイベントはおそらくは筆者がもっともお邪魔している場所で、ある意味愛車の似顔絵屋さんの常小屋ともいえる場所です。

 51回と記されているとおり、開催数ではおそらく国内のカーイベントでも指折りの老舗クラブでありイベントでもあります。規定でいってしまえば、1970年までに基本設計あるいは市販したものが参加資格として認められるのですが、主催者の方へあらかじめ打診などをすれば、車種によっては参加可能で許容範囲がそれなりにあります。

 希少なレーシングモデルや試作車、ハンドメイドマシンもエキシビションでは、ゲストとしてデモランをするので見学だけにやってくる参加者も少なくありません(ただし、ゲストマシンでも現行車両ではないですが)。そして、見学をするのに、この会場はちょうど見下ろせる形に芝の土手が広がっていてシートを広げて座る方やオートジャンブルに参加される方も多数いらっしゃいます。

シトロエン2CV

2CVゼッケンがあるってことはこんなクルマもエントリーしちゃうんです。ライバルはさしづめFIAT500ですかね?

MINI1000
オートジャンブル

オートジャンブルグッズショップコーナー。意外と穴場なこのグッズブース、手ごろで外しは少ないお宝の山ですよ。


HONDA S800

展示車両のS800、眩い輝きだ。

愛車の似顔絵屋、それが筆者のお仕事です

ロールスロイス・シルバースピリットⅡ

他のイベントでも主催者とよくやるサプライズがゲストの方に、こっそり描いて後でお渡しするこっそり作戦。でも、このときはご本人が聞きつけてきてしまって筆者がびっくりでした。

 そして、毎回参加のたびにここで参加車両を中心に、希望者にその場でイラストを描いて回るというのが愛車の似顔絵屋である筆者の仕事であります。

 この日描かせていただいたのは、こちらの4台。ロールスロイス、戦前のMG、そしてかなりモデファイが進んでいますがヒーレースプライト、最後にシャークフェイスのこのクルマ、なんだかわかる方はかなり好き物でしょう。

 サラマンダーという、カワサキのGPZ1100のエンジンを使ったクーパー500のレプリカマシンだそうです。車種名の語訳も火トカゲではなく、正確には大サンショウウオだそうです。参加車両ばかりを描いているように思われがちですが、最後までいてくださるのが参加しているクルマなので必然的にそうなっているだけで、もちろん見学車両もその対象です。

 その確たる例が、1枚目のロールスロイスシルバースピリットⅡ。こちらは会場高台にある見学者用パーキングに停まっていた1台ですが、依頼で作成。

 2枚目がこの白い戦前のMG-PA、1934年の代物であります。そして3枚目が先ほど紹介したサラマンダーでした。描いたものが画像としてありませんが、何分かで描き散らして渡していきますので、手元に何の記録も残さない場合が大半です。もちろん記録とオーナーの許可があれば、画像も上げていくかとは思いますがそのあたりはご容赦を。

 実は4枚目のヒーレースプライト、こちらは諸般の事情で(概ね筆者の)描ききれませんでした。もちろん受けた依頼は後日発送でお届けしましたが、許可をいただきましたので上げさせていただきます。

MG-PC

MG-PC、画像ではきれいに撮れていますが、描いている最中は目の前を参加車両がどんどん流れていきます。

クーパー500レプリカ「サラマンダー」

サラマンダー、実は筆者不勉強からこのクルマをよく知りませんでした。そのせいで細かいところを観ようと何度も近寄っては離れと怪しい行動を繰り返しています。

オースチンヒーレー・スプライト

ヒーレー・スプライト。モデファイがかなりされているので一見ミジェットフェイスに見えますがボンネットの開口部はフロンと全体がガバッと開きます。


愛車の似顔絵ヒーレー・スプライト

こちらが最後のお持ち帰りで描いた1枚。腰をすえて出来るのでチョッとだけ細かく描けます。

往年の名車が豪快に走る!

ロータス47GT

ジムカーナコースとはいえ交差していないコース設定のため複数同時走行をしてくれた47GT。

 イベント自体は、ジムカーナとして走ることがこのイベントですから、ここでは普段展示ぐらいでしかお目にかかれない車両も豪快に走ります。

 参加車両の中には、フォーミュラーカーもいますので、これがジムカーナで走るのか? と、チョッとびっくりされることもあるかも知れません(というか筆者は初めて行ったときには驚きました)。

 もちろん、いかにもこうした走りを目的に組み上げたマシンだけでなく「え、こんな車両もエントリーするの?」と思わずほほえましくなってしまうことも。そして、参加車両ではありませんがエキシビション的なデモランや、また未来のクルマ関係者との交流とも言うべき学生フォーミュラのトライも見ることができます。

【第51回SHCC 湘南ヒストリックカーミーティング】  5...

エキシビションのデモランにはこんな車両も

MINI ミニクーパー1300

クラシックイベントの常連がミニ。走りの楽しさと実用性を兼ねた使い勝手から未だに人気は根強い。

アルピーヌA106MM

4CVをベースとしたアルピーヌの原点


学生フォーミュラ

学生フォーミュラの子達と参加者の交流。ベテランの技術指導に真剣に聞き入ります。

かつてはなかった企画

ケータハムスーパーセヴン160

走るのが好きなドライバーなら一度は乗ってみたいクルマそれがセヴンではなかろうか? まして、それが話題の軽ターハムならなおのことだ。

 当日、驚かされたのがケータハムから2台のセヴンが、なんと試乗用に展示されていたのです。希望があれば、昼休みの休憩時間にこのジムカーナコースを走れてしまう。もちろん隣には、お店の方がおられますからあまり無茶はできませんが、それでも相当にタイトなこうしたコースを走れるのはたまらないのではないだでしょうか?

 それだけではなく、なんともう1社GMグループからC7コルベットZ51が試乗車に! 少なくとも、この数年ほとんどお邪魔して見続けていて、初めてのことでした。

 賛否両論あるかもしれませんが、筆者にはいいことなのではないかと思えました。クラシックカーのイベントで、その両方を堪能できるのだから。最近のイベントでは、あまりにもそれが前面に出てしまっているものも中にはありますが、そのあたりは節度の問題で、主題が何かを踏まえていれば楽しい企画だと思います。

C7コルベットZ51

最新のコルベット、間近で観ても本当にカッコいい。スーパーカーの1台と言える。ただしお値段も、スーパーカーの仲間入りです。

独断と明らかな個人的な趣味趣向で決める1台

ルネ・ボネ ミシル

聞くは一時の恥、聞いてもやっぱり自分のうかつさは恥ずかしい。でも聞いたら教えてくれますからね。

 旅する絵描きである筆者ですが、各会場でコレと思える1台をいつもデモ用イラストとして描かせていただいております。

 まあ、イベントによっては、先に宣伝していただけるところも場合によってはあるのですが、基本はそうしてなんだろうと興味を持っていただいて、出来上がるのを楽しんでいただく。というのが絵描きの心情であります。

 最初に既に依頼があったりする場合は別ですが、常にこの1台というものを筆者決めさせていただいていたりします。と、いうわけでおそらくは依頼が何も入っていなければ描いたであろう1台が、このルネ・ボネ ミシルであります。

 当時提携関係にあったDBGTルマンと同じボディではないかと思ったのですが、実は鼻先にエンブレムが堂々とあったにもかかわらず筆者このクルマを失念、うっかり何だっけコレ? と思ってしまったところから引っかかった訳でもあります。

温故知新、新しいクルマも旧い車も堪能できるイベントになりました今回のSHCC、いかがでしょうか?年に2回は開催されます。次回はあなたも見学だけでもご家族とピクニック気分でいかれてはいかがでしょう。

初夏の大磯を後にして絵描きの旅は続きます。

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