ワゴンRが首位に復帰してプリウスは6位 [CORISM]

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2011/06/07

5月の銘柄別新車販売ランキング

日産セレナ

ミニバンの売れ行き首位に立ったセレナ

2011年5月の銘柄別新車販売が発表されました。これによるベスト10は以下の通りで、東日本大震災の影響によってびっくりするような結果が出ています。

1)ワゴンR 11,186台
2)ムーヴ 9,402台
3)フィット 9,354台
4)タント 9,267台
5)ヴィッツ 7,867台
6)プリウス 6,491台
7)セレナ 5,766台
8)アルト 5,204台
9)ライフ 4,887台
10)ミラ 4,777台

販売ランキングの首位に立ったのはワゴンRでした。ワゴンRは一昨年前半まで、ほとんど常勝と言って良いような売れ行きを示し、ランキングの首位を確保することが多かったのですが、2009年6月にフルモデルチェンジを受けた現行プリウスに首位を奪われて以降、首位に立つことができませんでした。

昨年秋以降は、マイナーチェンジを受けたフィットがプリウスを上回ることがありましたが、ワゴンRはなかなか首位に立てないでいました。それどころか今年の1~2月にはムーヴに軽自動車首位を奪われるなど、販売ランキングは混戦模様になっていました。

そんな中で、5月はワゴンRが改めて首位に立ちました。ワゴンRだけが1万台を超える売れ行きを記録しています。定番ブランドとしての強さがしっかり出た売れ行きだと思います。

2位はムーヴで軽自動車がランキングの1~2位を占めるのは久々の結果です。ダイハツの軽自動車はタントも良く売れていて、4位に入っていますし、ミラも10位に入っていますから、ムーヴだけに集中する結果にはならなかったようです。

3位はフィットで、マイナーチェンジとハイブリッド車の追加以降、極めて好調な売れ行きを示しています。昨年12月にフルモデルチェンジを受けたヴィッツが5位に入った後、6位がプリウスという結果でした。発売から2年が経過して、さすがのプリウスも売れ行きが鈍ってきた感じです。

ただ、これは東日本大震災の影響による生産上の問題と、プリウスαの予約受注を始めたことで、そちらに流れたユーザーが多かったなどの理由による部分があるでしょう。今後は、プリウスαを含めて、プリウスの売れ行きがどうなっていくか注目されます。

7位には日産のセレナが入り、やっと調子が出てきた感じです。昨年のフルモデルチェンジの後、今年の年初には登録が伸び悩むシーンもありましたが、改めて日産車で最も良く売れるクルマであると同時に、ミニバンで最も良く売れるクルマにもなりました。小型ミニバンの中で最も魅力的なクルマなので、この売れ行きも当然でしょう。

さらにアルト、ライフ、ミラが8~10位を占めていて、ベスト10のうち6車種が軽自動車という結果になりました。軽自動車のほうが落ち込みが少ないことや、厳しい経済情勢の中で、維持費の安い軽自動車が改めて人気を集めているということでしょう。

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