【中古車の不安一発解消!!】クルマのクセってなんですか? 中古車への誤解パート1 [CORISM]

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【生活・文化】2010/07/23
フィット ホンダ

根拠の無い誤解。数字で驚愕、中古車ってそんなにイヤですか?

ホンダ フィット 中古車
 ガリバーが実施したアンケートの結果を見て驚いた。中古車に対するイメージを聞いているのだが、そのトップ3がこちら。
「過去の故障・事故が気になる」=60.4%
「適正価格がわからない」=52.6%
「何となく不安がある」=51.0%
 半分以上の人がマイナスイメージをもっているということになる。それほど中古車は不安なのだろうか? 確かに20年以上前の昭和の時代なら、クルマの質も今ほどよくなく、中古車業界自体もダークな部分があったかもしれない。しかし、現在はオークション(クルマの競り市)の発達やクルマの査定精度や仕組みの向上など、中古車に対するネガティブ要素は、ほとんど排除されてきたといってっもいい。それでも、未だなぜこんなイメージがもたれているのかをそれぞれ検証してみることにしよう。

中古車への誤解●検証1「過去の故障・事故が気になる」=60.4%

 もろちんクルマは機械である以上、故障もしただろう。走る以上は事故もしただろう。要はしっかりと直っているかだ。少しバンパーをぶつけたくらいなら、なんの問題もない。キレイに補修されていれば、ほとんど一般の人にはわからない。
 重要なのは、修復歴という表示。この表示がされているクルマは、クルマの骨格ともいえる部分にダメージを負ったクルマ。いわゆる事故車と呼ばれているものだ。当然、クルマの価値は低くなる。良心的な中古車販売店では、当然こういうクルマを販売するケースは「修復歴なし」と表示されている。また、さらに良心的なお店では、そもそも修復歴のあるクルマは扱わないという姿勢を出しているので、なんにおいても信用できる中古車販売店を探せば修復歴に関しては、何の問題もなくなるはずだ。。
 また、故障については機械である以上、必ず起こることだ。これも、ちゃんと修理されていれば問題もない。よく、新聞などで話題になるリコールも広義では故障みたいなものであることから、新車でもそれは同じ。故障歴より重要なのが保証。故障はいつ起きるか分からないもの。だからこそ、保障期間が長い中古車店で購入するのが、一番のリスク回避の方法ともいえるだろう。

中古車への誤解●検証2「適正価格がわからない」=52.6%

中古車 プライスボード
 クルマは多くの車種やグレードもバラバラ。一見するとわからないのは仕方がない。当然のことだが、人気の高い車種やグレードは、高価になるのが世の中の仕組み。これを決定するのが、オークション会場(クルマの競り市)。多くの中古車業者が、クルマをココで仕入れるので、自然と適正価格が決まってくる。人気のあるクルマは高く、不人気のクルマは安くなる。ココでの価格は、店頭価格にも反映される。ただし、中古車の場合、走行距離や色、オプションなどで微妙に変化する。同じ中古車をたくさん見るというのは中古車相場を知る手だ。現在では、インターネットがあるので、色んなサイトを見えれば、適正価格も分かりやすくなるはずだ。
 また、扱いも量も多く、しっかりとしたお店であれば、相場についての説明をしてくれるハズだし、それに基づいた車両選びや提案をしてくれる当然。
 中古車の場合、注意しなくてはならないのは、相場より価格が高いことより、相場より妙に安いクルマだ。高く売れるはずのクルマを必要以上に安く売る理由など、商売人から見ればありえない。誰もが安い買い物をしたいのは当然だが、とくに、相場より妙に安い中古車には細心の注意が必要だ。それこそ「安物買いの銭失い」にならないように注意が必要。

中古車への誤解●検証3「何となく不安がある」=51.0%

 何となくでは、どうしようもない(笑)。ただ、中古車の食わず嫌いは、クルマ選びの選択肢を狭くする。解消方法は意外に簡単で、しっかりとした専門店に行けば一気に解決する。信頼できる専門店は、色んな不安な要素に対して、シッカリとした回答を持っている。とくに、それはサービスに打ち出される傾向が高い。例えば、保証期間や返品OKといったサービスだ。顧客の不安を解消するようなサービスが多くある店が、ひとつの指標になるのは間違いない。中古車に不安がある場合、まずはこういったお店に話を聞きに行くことをお勧めする。

中古車への誤解●ワタシが教えてあげる〜藤島知子〜

藤島知子
 以前は違うオーナーが所有していたクルマを別のドライバーが運転したとき、『クルマにクセがある』と言われることがあります。たとえば、走行中に特定の方向にハンドルがとられてしまうとか、ATの変速がギクシャクする、ブレーキペダルの踏み応えがフワフワしている……などなど。
 でも、そういう症状って、じつはクセではなくて、メンテナンス不足によってコンディションが悪くなっていたり、故障と勘違いしている場合が多かったりするんですよね。クルマの訴えかける症状を『クセ』という漠然としたイメージで捉えるのではなく、その原因を何が引き起こしているか判断することも大事。「偏摩耗しているタイヤを新しいものに交換して整備してもらったら、直進性やハンドリングが良くなった」とか、「オイル交換したらATの変速が滑らかになった」など、適切なメンテナンスを施すことで、クルマのコンディションはシャキッとすることも少なくありません。
 むしろ、中古車選びの場合は、個体差を見極めるよりも、キチンと整備されている個体なのか、購入後の保証をしてくれるかどうかのほうがよっぽど大事です。ただし、専門知識がない素人からすれば、個々の状態が異なる中古車選びは、漠然とした不安がよぎるのも事実なので、修復歴を明快に表示してくれたり、購入後の保証がされていたり、納車前に適切なメンテナンスをしてくれるお店に頼ってしまうのもひとつの手。不安を抱えたまま購入を決めてしまうと、後々のトラブルに繋がり兼ねないですし、納得がいく買い物をするためにも、信頼できるお店で購入しておけば、心強いものですよね。

■藤島知子プロフィール
スーパー耐久のレースクイーンを経験後、軽自動車の公認レースに参戦。以来、さまざまなカテゴリーのレースへ参戦する。現在は自動車雑誌やWebで執筆活動を行なっており、日本カーオブザイヤー選考委員でもある。

【Part2ではさらに赤裸々に語っちゃいます!】
【中古車購入術】クルマの過去が気になる! 中古車の誤解パート2[2010.09.14/CORISM]

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(レポート:CORISM編集部

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