【自動車業界・不思議発見】モデル末期なのに未だトップセールスを獲得! 大人気「日産 セレナ」の謎に迫る Part2
【ビジネス・経済】2010/05/13
セレナが狙ったのはミニバンの"ど真ん中"
日産自動車マーケティング本部マーケティング・ダイレクターの森田 聡さん
クルマが出てこないCM、リアリティある家族の世界観を表現して話題の日産セレナは、販売台数も好調だ。3月も国内5ナンバー3列ミニバンで、販売台数ナンバー1を獲得している。この日産セレナは、2005年に発売されてすでに約5年が経過。ライバルとなるトヨタのノアやヴォクシー、ステップワゴンなどと比べると一番古い。通常、クルマの販売台数は、発売年が一番売れ徐々に少なくなっていく。モデル末期には、お買い得車をラインアップして、なんとかフルモデルチェンジまでの延命を図るのが一般的だ。しかし、日産セレナは未だクラスナンバー1の実績誇る過去に例をみないロングセラーモデルとして成長した。その理由について、日産自動車マーケティング本部マーケティング・ダイレクターの森田 聡さんは・・・、
「セレナは、広くて家族みんなが使えて楽しめるというミニバンのど真ん中を狙ったクルマです。ファミリーの定番といえるクルマなので、モデルサイクルはあまり関係ないのではないでしょうか。また、商品改良もきめ細かくやっていますし、弊社の営業も自信を持って勧められる商品に成長したからでしょう」
「セレナは、広くて家族みんなが使えて楽しめるというミニバンのど真ん中を狙ったクルマです。ファミリーの定番といえるクルマなので、モデルサイクルはあまり関係ないのではないでしょうか。また、商品改良もきめ細かくやっていますし、弊社の営業も自信を持って勧められる商品に成長したからでしょう」
本当に使いやすいものを見抜く消費者の目
新車全体の販売台数が減り続けている現在、それでもセレナが属するクラスは販売台数を維持している人気ジャンル。それだけに、競争は熾烈を極め日産セレナだけでなく、トヨタのヴォクシーやホンダのステップワゴンなどが月替わりで販売台数のトップになるほどだ。前出の森田さんは、こういった激戦区のクルマだからこそ、メーカーは細かい商品改良は繰り返すし、販売の現場も自信を持って自社のクルマを勧められるという。そういった健全な競争が生まれているからこそ、このクラスのミニバンは売れ続けるのだという。
ミニバンも成熟期を迎え、一時期人気だったオデッセイのようなロールーフ型は姿を潜め、本当に便利で使いやすい5ナンバーミニバンが残ってきた。セレナ、ヴォクシー、ステップワゴンのライバル3車とも広さと使いやすさをコンセプトに持ったミニバンのど真ん中であり定番でもある。クルマは技術の進歩による進化があるので、新しい方が良い傾向にある。
しかし、定番商品を情緒的に捕らえるとなると、本質的にいいものは新しければいいということではない。セレナの商品力向上だけでなく、CMでリアリティある家族の世界観を通して定番商品の情緒的共感を呼んだことは確実だ。あくまで、タレントやウルトラマンというキャラクター頼りのCMではないということにつながる。日産から見れば、タレントやキャラクターで勝負に出たCMでは、5ナンバーサイズのミニバンの本質をつけてないように見えるだろう。日産マーケティングチームが他社のCMを見たならば、きっと「勝った!逃げたなぁ」と思っただろう。ユーザーに日産の伝えたかった世界観を強烈に共感させることができたこと。それこそが、モデルサイクル後半になっても売れ続ける理由は、そこのあるのかも知れない。
ミニバンも成熟期を迎え、一時期人気だったオデッセイのようなロールーフ型は姿を潜め、本当に便利で使いやすい5ナンバーミニバンが残ってきた。セレナ、ヴォクシー、ステップワゴンのライバル3車とも広さと使いやすさをコンセプトに持ったミニバンのど真ん中であり定番でもある。クルマは技術の進歩による進化があるので、新しい方が良い傾向にある。
しかし、定番商品を情緒的に捕らえるとなると、本質的にいいものは新しければいいということではない。セレナの商品力向上だけでなく、CMでリアリティある家族の世界観を通して定番商品の情緒的共感を呼んだことは確実だ。あくまで、タレントやウルトラマンというキャラクター頼りのCMではないということにつながる。日産から見れば、タレントやキャラクターで勝負に出たCMでは、5ナンバーサイズのミニバンの本質をつけてないように見えるだろう。日産マーケティングチームが他社のCMを見たならば、きっと「勝った!逃げたなぁ」と思っただろう。ユーザーに日産の伝えたかった世界観を強烈に共感させることができたこと。それこそが、モデルサイクル後半になっても売れ続ける理由は、そこのあるのかも知れない。
(レポート:大岡 智彦)
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