スズキ、インド子会社「マルチ・スズキ」で累計生産台数1000万台を達成 [CORISM]

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【イベント】2011/03/16

写真は2010年4月にインド市場に投入されたマルチ・スズキ製の「ワゴンR」。日本で販売されているワゴンRをベースに、スズキとマルチ・スズキの技術者が連携して、デザイン・開発・設計などを行なった

1983年の生産開始以来27年3カ月での達成

 スズキは3月15日、インドにおける四輪車製造販売子会社「マルチ・スズキ」が同日、累計生産台数1000万台を達成したと発表した。
 マルチ・スズキは、故インディラ・ガンジー元首相の次男である故サンジャイ・ガンジー氏がインドで国民車を生産するという理念のもとに1971年に設立した「マルチ」社を起源とする会社。1981年に国営企業として設立された「マルチ・ウドヨグ」社は、1982年にスズキと四輪車の生産について基本合意し、その後、2002年にはスズキの子会社となり、2007年には社名を「マルチ・スズキ」に変更した。
 マルチ・スズキは、1983年に生産第一号車である「マルチ800」をインド市場に投入。当時のインド全体の自動車市場の規模は年間7万台未満であったが、それ以来、「オムニ(日本名エブリイ)」「ジプシー(同ジムニー)」「ワゴンR」「アルト」「スイフト」「SX4」「A-star」「リッツ(同スプラッシュ)」など、同国の道路事情や需要動向などにあわせた車の生産・販売を行い、1983年の生産開始以来27年3カ月で累計生産1000万台を達成した。
 現在のインド自動車市場は年間300万台を超える規模。マルチ・スズキでは、首都ニューデリー近郊にあるグルガオン工場とマネサール工場で生産を行なっており、年間120万台の生産能力を誇る。さらに、インド市場の拡大にあわせ、マネサール工場に生産能力25万台規模の2つの新工場を建設中で、2013年にはマルチ・スズキの生産能力は年間最大170万台の規模となる。

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(レポート:CORISM編集部

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