日産 九州工場の分社化を検討 [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【日産】2010/10/06
九州工場 日産

福岡県苅田町にある日産九州工場。分社化によるコスト抑制で、グローバル競争力のある小型車生産拠点とする。追浜工場や栃木工場と合わせ、国内100万台レベルの生産を確保する。

国内でも低コスト・低利幅な小型車を生産出来る競争力を!

 日産自動車は5日、同社の九州工場を分社化し、2011年秋に新会社を設立することで検討を開始したと発表した。
 九州工場は現在、約43万台の生産能力で「ティアナ」「ラフェスタ」「エクストレイル」などを生産。周辺には部品メーカーが集まっており、また、アジアの部品メーカーの拠点にも近いなど国内工場の中でも特に地理的優位性を持っている。分社化は、この優位性のもと人件費などのコスト抑制を通じ、利幅の薄い小型車も日本で生産し続けられるグローバル競争力を持った生産拠点を作り上げるのが狙い。なお現時点で日産の小型車は神奈川県の追浜工場で造るほか、いっぽうで新型マーチのようにタイなどアジアなどの海外に生産拠点を移しているケースも既に生じている。今回の九州工場の改革により、円高の進行など厳しい経営環境のなか、国内100万台レベルの生産を確保・継続する、という点で注目が集まる。
 日産では今後、2011年秋の新会社設立に向け、労働組合とも協議を重ねていくという。

【関連記事】

(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】