ホンダは、軽自動車「ゼスト スパーク」のGタイプに、より迫力のある外観を演出する大型テールゲートスポイラーやカラードサイドシルガーニッシュなどを標準装備し、お買い得感のある価格設定としたG特別仕様車「ダイナミックスペシャル」を発売した。

　ゼスト スパークは、鋭い印象のヘッドライトやエアロフォルムを見に纏ったスポーティな軽自動車。軽自動車というと女性のイメージアが強いが、スポーティな内外装で男性でも積極的に選ぶことがモデル。ライバル車では、ダイハツのムーヴカスタムなどになる。

　ゼストは2006年にデビューし、2008年にマイナーチェンジを受けている。デビューからは、すでに6年目に入り、すでにモデル末期状態。来年には、ホンダ待望のトール＆スペース系の新型軽自動車がデビューを予定している。

　そんなこともあり、このゼスト スパークの特別仕様車であるダイナミックスペシャルは、非常にお買い得感の高いモデルとして仕上がっている。ダイナミックスペシャルと同様のエアロが付いたオプションのスタイリッシュパッケージが約128.6万円なのんで、わずか1万円ちょっとでアルミホイールやフルオートエアコンなどが装備されていることになる。

　ただ、モデル末期の大バーゲン的要素が強く、最近フルモデルチェンジしたばかりのムーヴと比べると、やはり古さは隠せない。とにかくハード面や燃費性能が上ということなら、迷わずムーヴを選ぶべき。ただし、価格重視というのなら、このゼストスパークという選択もある。この特別仕様車の場合、スポーティなエアロを装着するなど見栄えはいい。とにかく足として使うので価格重視。でも、あまり安っぽいのはNGという人には合う。

　実際購入時には、徹底して値引きをしてもらえなければ、あまり意味が無い。ザックリとした新車価格差が10万円程度ムーヴが高い。ムーブは、まだ新型なので値引きは少ない。そうなると、ゼストスパークは10万円以上の値引きで、支払い総額の差がムーヴと比べ20万円以上は欲しい。支払総額の差が10万円程度だと、ゼストスパークの方が10・15モード燃費で約30％程度も劣るので燃料費により、その差が縮まるからだ。

　どうしてもホンダというのなら、来年に登場が予定されている新型軽自動車の登場を待つというのも選択肢の一つ。このモデル末期の特別仕様車は、焦って買うタイプのクルマではない。