【新型日産ノート長期評価レポートvol.13】 初代ノートが実家にある30歳台クルマ好きの評価とは? [CORISM]

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2013/03/13

上級グレードのメダリストは、適度な上質感が魅力

日産ノート
日産ノート に試乗した、一般ユーザープロフィール
中込健太郎さん 30歳代 独身 職業:会社員

 普段、初代日産ノートを日常で使用していることもあり、デビュー以来大変興味のあった二代目ノート。追加設定された「メダリスト」に試乗する機会を得たので、これを普段、我が家のノートを使うかのように乗ってみました。

 嵐の松本さんのCMでは「いい色・・・」なんて申しておりましたが、しばし、私が時間を共にすることになった「メダリスト」は、まさにその色。メダリスト専用色「ビートニックゴールド」しっかりと主張しつつも、しかし格調高く、コンパクトカー に適度なクラス感を与え、いい仕事ができていると感じました。

 ドアノブに手をかけると、軽いタッチにして、余韻のある操作感覚。運転席に腰を下ろすと、サイドサポートのついたシートはなかなか工夫されているレザー調/スエード調のコンビ合成皮革シート。むしろこのクラスには「分相応」な印象があります。

 他のグレードにないアームレスト、今の我が家のノートにも装着されており、AT車では是非あったほうがいいと思いますし、他のグレードにも標準装備されてば尚更いいでしょうね。これもお気に入りのポイントです。

 また、初代では足踏み式だったサイドブレーキがバーハンドル式になったのも目立った違いではあるでしょう。知り合いのおじさんで「サイドブレーキはバーハンドルでなければ!! ノートの唯一にして最大の難点は足踏み式サイドブレーキ」と語る人の顔を思い出しました。こういうことは慣れの問題だと思いますが・・・。

日産ノート
日産ノート
日産ノート

日産ノート

エコモードのスイッチをONにするだけで、低燃費運転。誰でも簡単にできるエコなテクニックです

日産ノート

シフトレバーの広報にあるスイッチがECOモードのスイッチ

 エンジンを始動すると、勇ましい音。それもそのはず。我が家のノートは1.5Lの4気筒なのに対し、このノート は1.2L、3気筒なのです。アイドリングストップ機能も付いていますが、ハイブリッド カーではありませんので、エンジン始動時はややにぎやかだったりはするのです。

 走り出し、「え、これ1.2Lだよね?」そういいたくなるほど。意外とパワフルです。それというのも、このクルマにはスーパーチャージャーがついていて、排気量こそ小さくなって入るものの、強制的に過給しているので、低速域からモリモリとトルクを発生。ボディも軽量化されたこともあり、感覚的には、我が家の初代ノートと比べてもパワフル!! そんな印象でした。

 ただ、元気よく走るとメーター真ん中にある燃費計の値は、それなりに低下します。なにせ、スーパーチャージャーですから。だいたい13~15km/Lくらいが多い我が家のノートの燃費に対して、新型日産ノートは15~17km/Lというところでしょうか。もうちょっと低燃費に、という時はサイドブレーキの横に『eco』というボタンが付いており、これを押すと「エコモード」になるのです。

 エコモードでは、スーパーチャージャーの作動を控えめにして「ラフなアクセル操作をさける」ことをクルマの方で調整してくれるのです。メーター周りも青く光り「エコですよ!エコですよ!」そうささやきかけてくるようです。

 エコモードにすると、急に燃費が上がるという訳ではなく、普通に運転しているだけで着実に低燃費になります。スイッチをONにするだけなので、特別な運転テクニックが必要なわけではないので、クルマの運転に自信がない人にはオススメです。

日産ノート

1.2Lエコスーパーチャージャー付きエンジン。最大トルクは142Nmと1.5Lエンジン並のトルクをもつ

日産ノート

シンプルなメーターまわり。ミッションはCVT

日産ノート

エコ運転中は、画面上部が青く光る。光っている部分が減っていって、消えると燃費に良くない状態

想像以上のバリューを感じた日産ノート

日産ノート
 新型日産ノートは、全長で初代より8センチ伸び、後席空間も大きくなりましたが、実は印象的だったのが「窓のとり方」です。全体の印象も初代を踏襲。窓が大きくなったことで、車両感覚をつかみやすくなりました。また、後方視界などの点で、まだまだ課題も残るものの、初代に比べて改善している印象でした。不足している視界は、アラウンドビューやバックモニターの装着で改善できますし、運転も楽になるのと安全面も向上するので、こちらもオススメです。

 大きく、立派になって居住性や積載性もアップした日産ノート。市街地では、信号のたびにアイドリングストップし、かなり長い時間停止します。遠くの町へ出かけるなら、エコスーパーチャージャーで高速走行楽々快適で低燃費性能も維持。エコでパワフル、そんな美味しいとこ取りなコンパクトカーが日産ノートです。

 不特定多数な人がターゲットになるコンパクトカーは、悪く言えば最大公約数なクルマになるのは当然でしょう。日産ノートもそんな側面を見せながらも、想像以上のバリューは感じることができた1台でした。

日産ノート
日産ノート
日産ノート

日産ノート 価格 燃費 スペックなど

<新型日産ノート価格>
■2WD HR12DE車
・S 1,249,500円
・X 1,298,850円
■2WD HR12DDR車
・S DIG-S 1,449,000円
・X DIG-S 1,499,400円
・MEDALIST 1,674,750円
■4WD HR12DE車
・X FOUR 1,557,150円

代表グレード 日産ノート X DIG-S
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,100×1,695×1,525mm
ホイールベース[mm] 2,600mm
トレッド前/後[mm] 1,480/1,485mm
車両重量[kg] 1,090kg
総排気量[cc] 1,198cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 72(98)/5,600
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 142(14.5)/4,400
ミッション CVT
タイヤサイズ 185/70R14
JC08モード燃費 24.0km/L
定員[人] 5人
税込価格[円] 1,449,000円
発売日 2012/8/28
レポート 編集部
写真 編集部

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