【三菱アウトランダーPHEV 長期評価レポートvol.3】仙台~東京440kmを走ってわかったアウトランダーPHEVの実力! 長距離走行時のオススメの使い方は!? [CORISM]

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2013/10/23

単なるEVではない!選べる走行モードで走り方いろいろ!

三菱アウトランダーPHEV

フロントフェンダーに青く輝く「EV」の文字。その上には「PLUG-IN HYBRID」と書いてある。

 三菱 アウトランダー PHEV は、通常、電気自動車EV (EV)として走ります。三菱の気持ちを表すように、アウトランダーPHEVのフロントフェンダーにはひときわ大きい「EV」のエンブレムが輝いています。

 アウトランダーPHEVは、電気自動車なので時速100kmになっても、モーターで走ります。そしてバッテリーの残量が減り、ハイブリッド走行状態になってからも、エンジンは発電に専念して駆動はあくまでモーターで行うシリーズ走行モードが基本的な走り方です。

 よりパワーが必要なときや、エンジンで走ったほうがエネルギー効率が良くなるときなどはエンジンでタイヤを駆動するパラレル走行モードに移行しますが、あくまで電気モーターによる駆動を原則とするクルマ、がアウトランダーPHEVなのです。

 EV走行モードが、アウトランダーPHEVのウリです。そのため、アウトランダーPHEVには、積極的に自ら選択してEV走行モードを使用できるようになっています。例えば、早朝深夜の自宅まわりや、自然が豊かな場所など、ここはという場所でEV走行モードを選択できるのです。そんな時、バッテリーの残量が無くエンジンが始動してしまっては意味がありません。使いたいときにEV走行できるようにするために、バッテリーの残量が無くならないための工夫があるのです。

 アウトランダーPHEVには「バッテリーセーブモード」と「バッテリーチャージモード」という2つのモードを用意してくれました。

「バッテリーセーブモード」はその名の通り、バッテリーをあまり使わずエンジン中心で走るモード。「バッテリーチャージモード」はエンジンで走りながら発電し、バッテリーの充電までしてしまうモードです。EV走行モードの利便性を生かすために、EV走行以外の走行モードを自分で選んでコントロールできるというのは、アウトランダーPHEVならではの機能です。

三菱アウトランダーPHEV

シフト(セレクターレバー)の下右が「SAVE(バッテリーセーブモード)」下左が「CHRG(バッテリーチャージモード)」のスイッチ

三菱アウトランダーPHEV

駆動用のバッテリーを床下に積むため低重心となり、カーブでも安定した走りが楽しめる

三菱アウトランダーPHEV

後部座席のフロアマットをめくったところ。ドア側(写真右側)に段差があり床が少し高くなっている。

長距離を走るなら・・・。充電はあまり気にせず素直にシリーズ走行がオススメ!

三菱アウトランダーPHEV

東北地方の道の駅や公共機関の急速充電施設は、運営協力金として1回の利用で500円くらい必要な場合が多かった

 色々なモードがあり、EV走行を楽しめるアウトランダーPHEVですが、「長距離を走るときはいったいどういう使い方をしたらオトクなの!?」という疑問が頭に浮かびました。

 アウトランダーPHEVが、満充電でEV走行できる距離はカタログ値で60.2km。それを使い切ったら、出先で急速充電しながらEV走行し続ける、という方法もありますが、30分かけて80%充電しても走れる距離は計算上48km。エアコン等を使うと実際には40km前後くらいになるので手間を考えるとあまり現実的な方法ではありません。

 急速充電施設の利用料金にもよりますが、1回500円くらい費用がかかると長距離を走る場合は充電はあまり気にせずガソリンを使っていかに効率的に走るかを考えた方がよさそうです。もちろん、充電料金がかからない場合なら、積極的に目的地充電や休憩充電するといいでしょう。

 そこで、次に悩むのが「バッテリーが減ったら素直にシリーズ走行モードで走る」ほうがいいのか、「バッテリーチャージモードで走って充電できたらまたEV走行モードで走る」のを繰り返したほうがいいのか、ということ。

 バッテリーチャージモードの燃費は、どこにも書いていないのでこれは実際走ってみるしかない! ということで、時速40kmくらいの速度で2時間走って85%くらいまで充電してみたところ燃費は11.6km/Lになりました。ただ、これは渋滞度合いや回生ブレーキの使用頻度などで大きく変わるかもしれません。私がエコラン下手ということも考慮にいれておく必要があります。

 とはいえ、この燃費だとEV走行分を入れてもシリーズ走行モードの燃費(カタログにはハイブリッド燃料消費率は18.6km/Lと書かれている)のほうがよさそうです。そこで仙台~東京間は素直にシリーズ走行モードで走ることにしました。

三菱アウトランダーPHEV

右側が急速充電用の充電口、左側が普通充電用の充電口。急速充電機能は標準装備ではなくメーカーオプションとなっている。

三菱アウトランダーPHEV

荷室も少し上げ底になっている。床下には充電ケーブル(普通充電用)や三角停止板、鉛バッテリー等が収納されている。

三菱アウトランダーPHEV

途中一般道を走ったため険しい山道も走破

仙台~東京をガソリン22.64Lで走破!燃費もよくて走りもよい、恐るべし未来派SUV!!

三菱アウトランダーPHEV

東京到着時のメーター表示。まだ半分残っているガソリン残量(右側の青い縦棒)と、走行中ずっと点いている緑色の「READY」表示。

 仙台出発時の状態は、ガソリン満タン、バッテリーは80%充電。高速道と一般道の走行が半々くらいになるように途中までは一般道、福島県の白河から東北自動車道を走りました。

 ほぼ、どこも渋滞なくスイスイ走れる状況で440kmを走り東京に到着。途中給油や充電は一切なし。その状態で、さっそくガソリンを給油してみます。ガソリンメーターがちょうど半分を指していたのですがその表示は正確で、給油量は22.64L!燃料タンク容量は45Lなのでほぼ半分です。アウトランダーPHEVはレギュラーガソリン仕様なので燃料代約3,500円で仙台から東京まで来ることができました。

 EV走行した区間を除いた、シリーズ走行モードでの燃費は18.4km/Lとカタログ値とほぼ同等。1,800㎏超の車重で、エコラン下手の私にしてこの数値。うーん、恐るべし超燃費。さすが未来派SUV、アウトランダーPHEV!

 最後に、長距離を走ってわかった細かい点についてもご紹介しておきます。前席用カップホルダーの仕様に少々クセがあります。底が浅いのか、径が大きいのかお茶等の丸い形をしたペットボトルを置くとカーブで少し傾いてしまうこともあるので、ちょっと煩わしい気がしました。ただ、四角い形のペットボトルだと問題ありません。丸いペットボトルの時はドアポケットにあるカップホルダーに入れるといいと思います。

 近距離ではガソリンを消費しないEVとして、長距離ではバッテリー残量を気にしなくてすむクルマとして自在に使えながらも、燃費もよく、パワーも十分あり、重心が低いため走りも安定しているアウトランダーPHEV。今回、初めてアウトランダーPHEVに乗りましたが、走行フィーリングやEV走行の使い方など、未体験なことがほとんどでした。人は、新しい体験をするとワクワクします。クルマ好きなら尚更ですが、クルマにあまり興味の無かった人もアウトランダーPHEVに乗ると、その未体験の走行フィーリングにワクワクすること確実です。新しいクルマのワクワクは三菱のお店に行けば体験できます。お勧めです。

三菱アウトランダーPHEV

パドル式の回生レベルセレクター。回生レベルは6段階に調整可能

三菱アウトランダーPHEV

やや底が浅いのか、カーブでペットボトルが倒れてくるカップホルダー。四角いペットボトルなら大丈夫。

三菱アウトランダーPHEV

燃費もよく、パワーも十分あり、重心が低いため走りも安定しているアウトランダーPHEV。是非一度体験を!

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