日産マーチ ニスモ発売直前デモラン披露! 「日産マーチ12SR生誕10年祭&マーチNISMO走行シーン世界初披露!」イベントレポート [CORISM]

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【イベント・モーターショー】2013/10/16

4代目マーチに設定された「マーチNISMO S」(左)と今回の主役、3代目マーチ「12SR」(右)

オーテック・ファンは一味違う!オーナー主催でマーチ12SR生誕10年祭開催!

日産マーチ ニスモ

生誕10年のお祝いに駆けつけた12SRとオーナーのみなさん

 まあるいボディにファニーフェイスをまとった3代目日産マーチがデビューしたのは2002年3月。現行の4代目も含めて歴代のマーチの中では最も可愛らしい感じのするこのモデルに「12SR」というホットバージョンが追加され発売されたのは2003年10月15日でした。

 オーテックジャパンが開発を手掛けたこの車は「クルマを操る楽しさを提供する、SSエントリースポーツ」というコンセプトのもと、エンジンやシャシーを強化し、マフラーやシートまで手を入れた開発者こだわりの逸品です。

 そんな逸品をこよなく愛するオーナーたちが「お祝いをしたい、この車を作ってくれたオーテックに感謝したい」という気持ちで2013年10月13日、オーテックをゲストに招いて「マーチ12SR生誕10年祭」というオーナーミーティングを開催したのでした。

■新型日産マーチニスモの詳細レポート
【動画あり】日産マーチ ニスモ(NISMO)新車情報・購入ガイド レーシングテクノロジーで走り楽しさ大幅アップ! さらに、専用チューン1.5Lエンジンに5MTのニスモSも登場!

日産マーチ ニスモ

お祝いのバースデーケーキも登場!この後オーナーのみなさんに振る舞われた

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マーチ12SRの開発者、中島繁治さんがゲストで登場、開発秘話を披露

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参加者全員で日産のテストコース「グランドライブ」をパレードラン

日産マーチ12SRオーナーへオーテック&日産が用意したサプライズとは・・・!?

日産マーチ ニスモ

日産マーチ ニスモ
 そんなオーナー達の心意気に応えようと、オーテックも本イベントを全面的にサポート。日産自動車に働きかけ、追浜にある日産のテストコース「グランドライブ」での開催を実現させたほか、「マーチ12SR」の開発を行った中島繁治さんによるトークセッションを行うなどイベントを大いに盛り上げてくれました。

 中島さんのトークセッションでは「なぜ発売を3ヶ月延期したか?」とか「ミッションのギア比が標準車と同じわけは・・・」とか、ここでしか聞けない当時の開発秘話が続々登場!試行錯誤を繰り返し、苦労しながらボディ剛性や空力性能を上げるためのパーツ開発を行った話を伺って、「マーチ12SRってやっぱりスゴイ車だったんだ!」と改めて思いました。

 そして、オーテックがマーチ12SRオーナーへ用意した最大のサプライズが「マーチNISMO走行シーン世界初披露」! 12月発売予定の「日産マーチNISMO」の走行シーンをなんとオーナーミーティングで披露しちゃうというのです。

 さらに、本イベントに駆けつけた日産の森田聡シニアマーケティングディレクターの「日産12SRオーナーの感想を聞きたい」との意向から抽選で10組が選ばれ同乗走行ができることに! 白熱の抽選会となったことは言うまでもありません。

日産マーチ ニスモ

テストコースのバンクを快走する「マーチNISMO S」

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「マーチNISMO S」のエンジンは1.5L4気筒DOHCの「HR15DE」

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抽選で選ばれた幸運なオーナーを乗せてテストコースを駆け抜ける


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その気にさせるエンジンサウンドを響かせながらコーナーを立ち上がる「マーチNISMO S」

日産マーチ ニスモ

エアロパーツをふちどる赤いピンストライプと「マーチNISMO S」専用エキゾーストシステム

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ボディ下部を一周する赤いピンストライプと同じく赤のドアミラーも標準装備

ボディ剛性アップ、空力性能強化・・・12SRの良さを受け継ぐ「マーチNISMO S」!

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マーチ ニスモ

バンパー下部の補助灯はLEDハイパーデイライト

 「マーチ ニスモ」には1.2LエンジンでCVTの「マーチ ニスモ」と1.5Lエンジンでマニュアルミッションを積んだ「マーチ ニスモS」の2タイプありますが、今回登場したのは「マーチ ニスモS」のほう。その走りはコースサイドから見ていても、とてもエキサイティングなものでした。

 ニスモの開発ドライバーである河内正純さんと、オーテック実験部の奥田次郎さんが運転する黒の「マーチ ニスモS」は、エンジンがきれいに上まで回っていることを感じさせる、その気にさせる心地よいサウンドを響かせながらテストコースを周回していきます。ゼロリフトを実現したという空力特性のおかげもあってか高速コーナーでも挙動がピタッと安定し、地面に吸い付くような感じで気持ちよく駆け抜けて行きました。

 中島さんのトークセッションで「ボディのよじれを抑えることで操縦安定性が向上する」というお話があり、マーチ12SRではテールクロスバーを追加したとのことでしたが、「マーチ ニスモS」もテールクロスバーによってボディ剛性アップを図っています。それもあってかコンパクトカーらしからぬ、どっしりとした安定感が走りから感じられるのが印象的でした。

 「ああ、マーチ ニスモSには12SRの血が脈々と受け継がれているんだな」と感じるとともに、「マーチ12SRを愛するオーナーさんたちも、このマーチ ニスモSが発売されたら買い換えようかどうか結構迷うんじゃないかな」と思わせる、なんとも悩ましい「マーチ ニスモ走行シーン世界初披露」だったのでした。

マーチ ニスモ

フロントグリルに輝く「NISMO S」のエンブレム

マーチ ニスモ

レッドセンターマーク付の本革・アルカンターラ巻ステアリングがその気にさせる

マーチ ニスモ

写真のブリリリアントホワイトパールは「マーチNISMO」専用の特別塗装色


マーチ ニスモ

車体色は写真の「ピュアブラック」の他「ブリリリアントシルバー」の計3色設定

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220km/hまで刻まれた「マーチNISMO S」専用コンビメーター

マーチ ニスモ

空気抵抗を減少させゼロリフトを実現させた「マーチNISMO」専用ルーフスポイラー


マーチ ニスモ

専用のフロントバンパーはSUPER GTで得たノウハウをもとにデザイン

マーチ ニスモ

「マーチNISMO S」専用スポーツシート。もちろんnismoのロゴ入り

マーチ ニスモ

マーチ12SRの血統を受け継いだ「マーチNISMO S」。発売が待ち遠しい!

日産マーチ ニスモ(NISMO)、マーチ ニスモ(NISMO)Sの価格、主要装備、スペックなど

■日産マーチ ニスモ(NISMO) :1,540,350円
 日産マーチ ニスモ(NISMO)S :1,770,300円

○モータースポーツで培われたエアロダイナミクスデザインと赤いアクセントが効いた専用エクステリア
「マーチNISMO」は、国内最高峰のGTカーによるレース(SUPER GT)に参戦するNISSAN GT-Rにも採用しているNISMOならではのエアロダイナミクステクノロジーを導入することでゼロリフトを実現。タイヤの接地力向上によって走行安定性を高めた。

 フロントスポイラーのセンター部の先端を持ち上げた形状にし、風を取り込むことでダウンフォースを発生させる専用フロントバンパーや、空気抵抗を低減するために、長さと角度を最適化した専用ルーフスポイラー(ハイマウントストップランプ付)と形状を最適化した専用リヤバンパーを装備した。

専用フロントグリル
専用エンブレム(フロント・リヤ)
専用フェンダーモール(フロント・リヤ)
専用サイドシルプロテクター
専用レッド電動格納式リモコンカラードドアミラー(ドアロック連動自動格納機能付)
ドアサッシュブラックアウト
LEDハイパーデイライト(車幅灯連動)
リヤフォグランプ
プライバシーガラス
ボディカラーは、ブリリアントホワイトパール、ブリリアントシルバー、ピュアブラックの3色を設定。

○インテリア
センターポジションがひと目でわかる赤いセンターマークを配置した本革・アルカンターラ巻の専用ステアリング(レッドステッチ付き)
専用エンブレム(センタークラスター)

○シャシー、タイヤ、専用サスペンション
思い通りのラインで正確にコーナーをトレースできる操舵感と、軽快かつ路面に吸い付くような走り、ダンピングの効いたフラットな乗り心地を実現。また、アグレッシブな走りだけでなく、デイリーユースもこなす最適なバランスでサスペンションをチューニング。
きめ細かく動きをチューニングした専用サスペンション(スプリング、ショックアブソーバー)
専用16インチ アルミホイール
専用タイヤ ブリヂストンPOTENZA RE-11(205/45R16)
アシスト量を最適化した専用車速感応式電動パワーステアリング

○その他
オゾンセーフフルオートエアコン
オートライトシステム
VDC

「NISMO」専用装備(上記共通装備に加えて)
専用エキゾーストフィニッシャー

「NISMO S」専用装備(上記共通装備に加えて)
○エクステリア
NISMO S専用エンブレム

○ドライバーとクルマの一体感を高める専用インテリア
専用のデザインや素材を採用したシートを装備し、スポーティードライビングに集中できる環境を提供します。また全体をブラックで引き締めながら、随所にレッドのアクセントを用いたインテリアは、統一感と質感の高いコックピット周りを演出。
滑りにくいスエード調の素材を採用し、快適な座り心地と高いホールド性を兼ね備えたバケット形状の専用スポーツシート(nismoロゴ入り、レッドステッチ付)
専用コンビメーター(220km/hスケール)、赤い文字盤にnismoロゴを配した専用タコメーターを含む
専用シフトノブおよびシフトブーツ(レッドステッチ付)
専用ピアノ調フィニッシャー(シフトノブ、エアコン吹き出し口、フロントパワーウインドウスイッチベース)
専用アルミ製アクセル、ブレーキ、クラッチペダル
専用アルミ製フットレスト(nismoロゴ入り)

○パワートレイン、専用サスペンション
モータースポーツで培ったノウハウを結集して、クラストップレベルのパフォーマンスを実現。リニアでフラットな特性と、低回転域から発生する幅広く太いトルクにより、街中での扱いやすさとホットコンパクトハッチにふさわしいエンジンパフォーマンスを実現。
ベース車から排気量をアップした1.5リッターガソリンエンジンを「NISMO S」専用にチューニングし、出力を27kW(37PS)、トルクを50N・m(5.1kgf・m)向上させ、85kW(116PS)、156N・m(15.9kgf・m)を発生する専用HR15DEエンジン
エンジンパワーを自在に操ることのできる5速マニュアルトランスミッション
専用チューニングコンピューター(ECM)
専用エキゾーストシステム
専用サスペンション(スタビライザー)
専用ブレーキシステム
クイックにチューニングしたステアリングギア比

○車体剛性強化
専用フロントサスペンションメンバーステー
専用トンネルステー
専用リヤサスペンションステー
専用テールクロスバー

日産マーチ ニスモなど、発表会動画

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(レポート:堂島 昭

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